差別・偏見やヘイトスピーチを助長する「嫌韓」デマ・中傷に対抗・反論するウィキです。

「嫌韓」の主張

韓国に修学旅行に行った高校生が元慰安婦に土下座させられた。

反論

そうした事実は確認されていない。証拠とされる写真は土下座ではなくただ座っているだけ、あるいは韓国人の「クンジョル」の写真。

この主張は随分以前から見られました。今でも、たとえばツイッターで「韓国 修学旅行 土下座」というキーワードで検索すると、かなりのツイートが引っ掛かります。その多くは「高校生に土下座させる韓国」を非難し、修学旅行などするべきではない、という内容です。

この説の出元をたどると、1999年に産経新聞が韓国日報の記事を翻訳・紹介した記事に行き着きます。産経記事によると韓国日報は世羅高校の修学旅行生達が「謝罪」をしたと伝えています。そこにいつの間にか「土下座」「慰安婦」という「尾ひれ」がついて広まった、というのが大まかな流れのようです。ちなみに韓国日報は「謝罪」と伝えていますが、実際には「むかし、不幸な歴史があったけれども、これからは仲良くやっていきたい」という内容だったようです)。



これは「世羅高校の生徒が土下座をさせられた証拠」として紹介されている写真ですが、よく見れば土下座などではなく、単にそこに座っているだけなのがわかります。

最近になってさらに新たな「土下座の証拠」とされる写真が出回るようになりました。

まとめ安倍速報:朝日新聞はどう責任を取るつもりなのですか? 日教組もです。日本の修学旅行生の土下座などについて・・







上記のまとめブログでは先に挙げた世羅高校生の写真と共に上の三枚の画像も紹介されていますが、これはいずれも土下座ではなく「クンジョル」と呼ばれるものです。形だけ見ると土下座に似ていますが、クンジョルは最高の敬意を表すもので全く違います。ちなみに一枚目は韓国の「先生の日」の行事で生徒たちが先生に対して敬意を表したもの、二枚目・三枚目は大学受験をする先輩を下級生が激励するためのもので、いずれも韓国では風物詩のように見られる光景です。ちなみにクンジョルはこの他、チェサ(法事)や結婚式などでも行われます。



参考ページ
閑話休題:韓国修学旅行で土下座って本当?
閑話休題:「韓国修学旅行で土下座って本当?」その後
閑話休題:「韓国修学旅行で土下座って本当?」再び
閑話休題:「韓国修学旅行で土下座って本当?」第四回

<2016.2.5追記>

ツイッターで「靖国神社崇敬奉賛会終身正会員」を自称する荒井泉氏(※同名の俳優とは別人)が、2016年2月3日に以下のような発言をしています。



ここに貼られている写真は上でも述べているように韓国の「先生の日」における韓国人高校生たちの「クンジョル」で、すぐにデマだとわかります。

ちなみに智弁和歌山高校(※注1)が韓国を修学旅行先にしているのは事実ですが、韓国で土下座をさせられたなどという話はありません。もし仮にそのようなことが行われたならば保護者が黙っているはずがなく、大問題となるでしょう。

なお、この発言を受けて「新社会運動」の桜田修成氏(「行動する保守」の一員)が教員に対する殺人を正当化するような発言(ヘイトスピーチにつき閲覧注意発言)をしています。これらは在日コリアンに対するヘイトスピーチ・ヘイトクライムを誘発する悪質なデマであると同時に智弁和歌山高校に対する明白な名誉毀損でもあります。智弁和歌山高校の断固たる対応が望まれます。



(※注1)高校野球などで有名な智辯学園和歌山高等学校の略称は通常「智弁和歌山(高校)」ですが、写真につけられたキャプションは「和歌山智弁学園」となっています。智弁和歌山高校から抗議があった時の言い逃れのためでしょうか。

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