[歌鈴]
藍子ちゃん〜!
た、たしゅけてください〜っ!!
あぅ…っ!
[藍子]
歌鈴ちゃん…!?
どうしたんですか、いきなり…?
[歌鈴]
今度のお仕事、MCパートが
長めじゃないですか…? それで、
ひとりで練習していたんですけど…。
[歌鈴]
ううっ…。どうしても、
途中で噛んでしまって…!
[歌鈴]
藍子ちゃん、特訓に付き合って
もらえませんか…!?
[藍子]
特訓かぁ…もちろん、いいですよ♪
でも、私で力になれるかな…?
[歌鈴]
はいっ♪藍子ちゃんは、
MCでもいつも焦らず喋ってて
落ち着いてますからっ!
[藍子]
そうかな…?
でも、歌鈴ちゃんがそう言うなら…
一緒に頑張りましょうっ♪
[歌鈴]
やったぁ!
ありがとうございますっ♪
[藍子]
いえいえ♪
それで…歌鈴ちゃんは、
一体どんな特訓を?
[歌鈴]
それはですね…
ズバリ、早口言葉です!
[藍子]
早口言葉…!
[歌鈴]
はい! 川島さんに教わったんです。
滑舌の練習には、早口言葉が
オススメよ♪…って!
[藍子]
なるほど〜。
早口言葉は、小学生の時以来かも。
なんだか楽しそうっ♪
[藍子]
さっそく、二人で練習しましょうか♪
[歌鈴]
はいっ! よろしくお願いしますっ♪
…とりあえず、早口言葉を3つ
言ってみますね!
[歌鈴]
藍子ちゃんは、私に続けて
お願いします!
…すぅ〜…はぁ〜…。
[歌鈴]
なまむぎながもげなまたまごっ!
[藍子]
生麦、生米、生卵〜。
[歌鈴]
ばななのなぞはまだなぞなぞなぞっ!
[藍子]
バナナの謎は〜…、
まだ謎なのだぞっ。
[歌鈴]
まじゅちゅししゅじつちゅー!
[藍子]
魔術師、手術中〜♪
[歌鈴]
うぅ…やっぱり噛みました…。
藍子ちゃんはすごいですね。
全部言えてましたよっ!
[藍子]
でも、歌鈴ちゃんより
ゆっくりでしたからね。
これだと、早口言葉じゃないかも…?
[歌鈴]
じゃあ、スピードアップしますか?
私も、頑張って藍子ちゃんのレベルに
ついていきますからっ!
[藍子]
分かりました! よーし…
それでは……えー、コホン。
私の最高の早口…いきますっ!
[藍子]
ななもみながもめなまたまご!
[歌鈴]
なまぐみなまのめななたまごっ!
[藍子]
ばだなのなぞはまななぞなぞなぞ!
[歌鈴]
ばななどなぞはまだまままままっ!
[藍子]
まじゅちゅしちゅじゅちゅちゅー!
[歌鈴]
まじゅとぅしとぅとぅとぅとぅっ!
[藍子]
…あはっ、ふふっ♪
なんだか、新しい言葉が
できちゃいましたね。
[歌鈴]
え、えへへっ…!
私も途中から、何言ってるか
分かんなくなりました。
[歌鈴]
…でも、ちょっと新鮮でした。
いつも落ち着いてる藍子ちゃんの
早口言葉♪
[藍子]
歌鈴ちゃんとは、いつもゆっくり、
私のペースでお話してますからね♪
[歌鈴]
ゆっくり…マイペース…それですっ!
私、噛まないようにってばかりで、
大切なことを忘れてました。
[歌鈴]
たとえ噛んでしまっても、
藍子ちゃんと話す時みたいに、
焦らずマイペースに話せば…。
[歌鈴]
うん…!
私、MCできそうですっ!
[藍子]
はいっ! それに、噛んでしまっても
もう一回言えばいいんです。
伝わるまで、ゆっくり…何度でもっ。
[藍子]
私、頑張ってお話する歌鈴ちゃん、
可愛くて大好きです。それは、
きっとファンの人たちも同じですよ♪
[歌鈴]
藍子ちゃん…
ありがとうございますっ!
私、少し自信がつきました♪
[藍子]
それじゃあ…まず、今日は
私とゆっくりお喋りしませんか?
あったかいものでも飲みながら♪
[歌鈴]
はいっ!
私、藍子ちゃんともっとたくさん
お話したいですっ!
[歌鈴]
特訓に付き合ってもらったお礼に、
お茶入れちぇちゃすっ…!
[藍子]
ふふ…っ♪
私も手伝いますっ!
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