After Ruins Online RPG ルールwiki

エイプリルフールでした。

After Ruins Onlineに訪れた大型アップデート「卯月の道化師」。
それはこれまでのプレイヤー、そしてこれからのプレイヤーにとってあまりに大きな意味を持つ更新だった。
ゲームに取り込まれるプレイヤーたち、100層の城、黄昏の碑文を追う者、月の裏の戦争、電脳探偵の出現、ウイルスバスティングを娯楽に変えたナビシステム。
今、新たな冒険の舞台が開かれる。

旧版の種族【人間】【小人】【巨人】【妖精】に加え、新たな種族が選択可能に。
巨人の亜種であり、素早さと知覚力、パワーを備えた【獣人】は、モチーフとする動物を選択する事で違った個性を発揮する。
小人の技術で作られた生命たる【造人】は、人工の強大な魔力炉を備え、それをオーバードライブさせる事で一時的に自らの能力を向上させる事ができる。
異界の瘴気で変異した妖精の【妖蟲】は普段は他の種族に擬態しているが、発声やポーズなど特定のプロセスを踏む事で真の姿にして戦闘形態に変身する。
そして世界の裏側から来た謎のキャラクター、【電脳魔獣】。セッションを経る事で幼年期・成長期・成熟期・完全体と成長段階を深め、今までとは全く違ったスタイルのプレイングが楽しめるだろう。
更に、Lvアップによって特殊なアビリティを取得できる【タレントスキル】のシステムが追加。
今までのスキル毎のアビリティとは立場を異にし、キャラクターそのものの才能を示すアビリティを多く収録する。
これによって種族ごとに取得可能なアビリティも出現し、例えば小人はその小さな身体を回避に生かす《ニンブルボディ》、巨人は両手用武器での限定的な二刀流を可能にする《パワーアーム》、妖精は魔力の羽を使って空を飛ぶ《蜻蛉の羽》などといったアビリティが【タレントスキル】を利用する事で取得できる。

これまでのスキルシステムに加え、特定の条件をクリアする事ではじめて成長させられるようになるスキル【EXスキル】が追加。
例えば長剣スキルを50％まで成長させ、《長剣二刀の心得》を取得する事で解禁される〈双長剣〉スキルは、両手に長剣を1本ずつ持つ事が前提の特殊なスキル。
拳銃スキルを成長させる事で取得できる〈回転式拳銃〉のEXスキルは、いわゆるマグナム弾を使用できるリボルバーを扱い、時にコイントスによる運を試されるギャンブラー向きのスキル。
刀スキルと隠密スキルを両方成長させると〈忍者刀/手裏剣〉のEXスキルが取得でき、忍術と呼ばれる特別な魔法を行使する魔剣士になる事ができる。
その他にも〈召喚書〉〈聖剣〉〈魔眼〉〈脚甲〉〈鎖鎌〉〈機哮砲〉〈旋棍〉などといった多くのEXスキルにより、キャラクター作成の幅は大きく広がるだろう。
これまでのスキルを極める事で更に先を見る〈EX長剣〉〈EX拳銃〉〈EX魔杖〉といった上位互換スキルも今後追加予定だ。

PL能力とライフパス、プロフィールによってのみ存在していた「PLキャラクター」は、【ESライフパス】システムによってその存在感を強める。
これはそのPCを操っているのが特別な背景を持つPLキャラクターである事を示すデータで、デメリットとメリット、そして設定を同時に得ることになる特殊なルールである。
例えばDoors社員やその身内である事を示す《ディベロッパー》は一部の情報収集において強くなるが、ちょっとした違反行為も運営側や警察ギルドに伝わりやすくなる。
現実世界で著名人である事を示す《スター》は収入や情報において有利であるが、その素性が知られると一気に身動きが取れなくなる。
《インヴェリッド》はベッドから動けない事情を持つPLを示す。代わりの身体と言えるアバターを操るPSは上がるものの、現実の情報を集めるには大きな不利を被る。
どこにおいてもソロプレイを好む《ソロプレイヤー》もまた一人でも戦えるPSを保障するが、他のキャラクターとの協調性かコミュニケーションにペナルティを受けるだろう。
その他にも《βテスター》《チーター》《フルコントローラー》《サイバースルゥース》《スーパーハッカー》《ネットナビ》《リアルノービス》などといったESライフパスで、PLキャラクターの掘り下げを進めてみて欲しい。

AROの裏側で戦う為の特殊能力・デバッガー能力にもまた新たな性質が発見される。
1つめの【権限段階】システムは、能力深度によってデバッガー能力が「介入」できる範囲が段階的に広がるというもので、最初の【第一権限（コード：チーター）】ではPC自身のデータを操る事しか出来ないが、【第二権限（コード：マスター）】【第三権限（コード：デザイナー）】と段階を深めていく事で、次第に他のキャラクター、エリア情報、果てはAROのシステム情報そのものを改竄できるように強化されていく。
この段階によって取得可能なイリーガルアビリティやギアギミックが解禁されていき、能力深度の高低によるデバッガー能力同士の力量差がより大きく現れるようになっている。
そして2つめの【ダイブイン】システムは、デバッガー能力を利用する事で、AROの外の電脳世界へAROのアバターを使って飛び込む事が出来るようになるというものだ。
これまでARO内でしか確認されていなかったバグ症状に似たものがAROのゲーム外で確認されるようになり、新たな電子伝説（サイバーロア）もまた数を激増させた。これを解決できるのは、AROの内外を行き来できるデバッガー能力者だけなのだ。
新たなセッションパート【ダイブインパート】が追加され、電脳世界の問題を解決しに行くという今までとは全く違うシナリオが楽しめるようになるだろう。
デバッガー能力の為かバグの性質か、電脳世界のバグデータもまたAROのルールに沿って撃破できるため、ダイブインパートにおいても大筋のシステムは変わらない。だが、ダイブインパート専用のイリーガルアビリティ・ギアギミックも追加されるので、是非利用してみて欲しい。

その他にも生産職をメインに据えるシナリオの為のセッションタイプ「クラフトモード」、ひたすらランダムダンジョンを潜る「ダンジョンモード」、レイドクエスト専用の「レイドモード」などといった【セッションタイプ】システムなどの追加ルール、
新スキル・新アビリティ・新アイテム、そして新エリアに新エネミーといった追加データも大量追加。
AROの世界そのものも時間が進み、【ウォーキングロア】と呼ばれる謎のバグが出現するようになる。
2nd用のサンプルシナリオももちろん掲載予定だ。
これからのAROに期待して欲しい。