冷戦時代の核実験や民間防衛をめぐるカルチャー

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New Scientist (1982,83,87)


New Scientist誌もProtect and Surviveに繰り返し言及している。たとえば...


古い木製の標識が、ロンドン東部のノーサンバーランドアベニューの端に立っている。「ロンドン市レッドブリッジ、42民間防衛司令部 ..」と何とか読める。残りは青いペンキで剝がされて読めない。

道をたどると、ロンドンの4つの地域民間防衛センターの一つであるコンクリートバンカーがある。大ロンドン市議会は、民間防衛は核戦争においては無意味であり、今日では誤った安全感を与えるものだという考えのもと、今月初め、これらのバンカーを市民に公開した。

ワンステッドを訪れた2000人の市民たちの多くは、自分たちが見たものに懐疑的になった。二人の中年女性が、内務省のリーフレット"Protect and Survive(防護と生存)"を見ていた。「ばかばかしい。4分で全部荷造りするとか。すごい」「開放的な私の家だとどうすればいい。泥の中にへたりこむしかない」「ライスプディングなら手間がかからない。パパが民間防衛で使ってた」「伝言のためのノートと鉛筆。で、だれに送るの」「ジンとトニックを忘れている。これがないとやっていけない」...

[ "Fighting the nukes with, protractor, compass and slide rule" (1982/10/14) on New Scientist ]


あるいは、ITVの番組に触れて.,


... 人々は確実に政治家から、反対のことを考えるだろう。より単純に戦慄と恐怖と生存を。ピーター・モスをエクゼクティブプロデューサーとするITVの核問題についての学校シリーズは、そのことをよくわかっているようだ。私が5月4日に見た番組は、政府の30ページのパンフレット"Protect and Survive(防護と生存)"自体を取り上げていた。

番組はサイレンで始まり、男が政府の助言にその時点でできるだけ従おうとする。それには、数個のバケツに水を汲んで、間に合わせのシェルターに運ぶこむことも含まれる。我々はタイン・アンド・ウィアの民間防衛演習を見た。そこでは明らかに最高の状態ではない担当者たちが、飛び回り、納税者たちの頭上に降り注ぐメガトンの雨に対して何をやるのかを考えていた。

目的は怖がらせることだ。番組が明らかにしたように、我々は1945年の広島にいた日本人と同じく、脆弱だ。パンフレットは何の役にも立たないように見えるかもしれないが、知性が本当に過小評価された人々にとってもプラセボにはなるだろう。

[ "Dennis Hackett: "Television" (1983/05/12) on New Scientist ]

そして、1987年に英国内務省が核爆発を過小評価していたことが判明したことを報道する記事にこんな絵が...





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