冷戦時代の核実験や民間防衛をめぐるカルチャー

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The Day After


"The Day After"は1983年11月20日にABCネットワークで放映されたテレビ映画であり、1億人以上が視聴した。米ソ全面核戦争を描いているが、舞台はカンザス州ローレンス及びミズーリ州カンザスシティとその周辺である。
タイトルThe Day After
監督Nicholas Meyer
プロデューサーRobert Papazian, Stephanie Austin
脚本Edward Hume
制作ABC Circle Films
配給ABC Motion Pictures
放映ABC
本放映日1983/11/20
放映時間126分

"The Day After"が、舞台をカンザス州ローレンス及びミズーリ州カンザスシティとした理由は...
"Other movies that had attempted to deal with the subject of nuclear holocaust had always been set it in big cities," says "The Day After" director Nicholas Meyer. "But a great number of people in the United States do not live in big cities, so they were witnessing an event that seemed to bear scant relation to them." The script (by Edward Hume) decided to position the film in Lawrence, partly because of the fact it was near the geographic center of the continental U.S., but also because it made the tale more representative for what would happen to the average Joe.

"The Day After"の監督Nicholas Meyerは「核戦争をテーマとする、その他の映画は大都市を舞台としていた。しかし、多くの米国人は大都市には住んでいない。彼らは、自分たちには関係ない話を見ていた。」と述べた。Edward Humeの脚本が映画の舞台をローレンスにしたのは、大陸米国の地理的中央近いことも理由だが、物語を平均的米国人に起きることを代表したものにするためでもあった。

[ Jon Niccum: "Fallout from 'The Day After'" (2003/11/19) ]

1956年の世論調査でも、「自分の居住地が核戦争で一掃されるか?」について、都市部(人口50万以上)ではYesが63%, 田舎(人口5万以下)ではYesが25%であり、田舎の人々には他人事だったようである。


流用映像

米国の核実験映像やニュース報道の火災映像の他に、直近の映画やテレビ番組からの流用も行われた。
反応・影響

政治的に最も大きな影響は、ロナルド・レーガン大統領。彼は試写で衝撃を受けて、冷戦終結へ向けて歩みだすきっかけとなったとされる。
一方、奇妙な反応として、核戦争後の大統領演説の声がレーガン大統領っぽいものだったことに対する抗議があった。これに対して、ABCはその後の映像ソフトや放映では、大統領演説を差し替えた。
また、放送当日、ABC系列のABC7NYが、ニューヨーク市民の反応とニュージャージー州のとある一家の反応を報道している。それなりに衝撃を以って見られたようである。

その他

お約束のようにある牧師の説教シーン。「いなご」を放射能と見立てて、黙示録を引用した説教だが、最後は泣き崩れる牧師。

放映前の宣伝も広く行われた。
そして撮影風景









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