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和君 8/11(火) 21:43:07 No.20090811214307 削除
二月博美が二人目、清水家にとっては始めての女の子を出産。
清水兄が、涙でグシャグシャの顔で挨拶に来る。
清水祖父母も大喜びだそうです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
四月から三ヶ月間、洋子は、九州支社と本社を行き来して調整を図ることになった。
スタッフ三人を常駐で派遣、洋子がそれの監督で行った。

五月の連休過ぎ、視察を兼ねて九州に行く。
抜き打ちであり、洋子にも連絡を入れてない。

七時過ぎに洋子たちが借りているマンションについた。
洋子の部屋は灯りが消えている。隣の女の子の部屋を尋ねるとしまったという顔をする。
問い詰めると、「営業の木下さんに強引に誘われて食事に行った」と言う。

PCで確認すると、木下修二、三十三歳、営業三課主任、
洋子より八歳下である。
嗚呼あいつか・・・・

女の子の部屋で待たせてもらう。十時時近く帰宅する。
そっと見てると、部屋の前でキス、名残惜しそうに帰って行った。

いなくなるのを確認してから、部屋を尋ねる。
「見たぞ、キスーシーン」

洋子は青い顔をして私にあやまる。謝る必要なんか何にも無いのにと思う。

珈琲を入れる後姿を見ていると、先ほどのキスシーンを思い出し後から抱きしめる。
洋子は体を預けてくる。
長いキスの後、洋子は尋ねた。「泊まっていく?」

それに答えずに、珈琲を飲みながら、木下の事を尋ねた。

洋子がこちらに赴任して、木下が支社側の担当になったこと
前々から洋子のことが気になっていたと言われた
四月中ごろ飲みに誘われて行ったら好きだと言われた
その時強引に誘われて関係を持ったこと

近いうちに親に会ってほしいと言われたこと

洋子の気持ちを聞くと
和君とは多分一生付き合っていけない気がする。
どこかで和君との関係に踏ん切りをつけなきゃいけない。
八歳年下の差が気になる。向こうの親も絶対反対するに違いない。
好きなことは好きであるがどうしようも出来ない。
結婚を彼は考えていると言う・・・・・・

複雑な気持ちが良く解る。揺れ動く女心が出ている。

下を向いて「和君御免なさい、二股掛けて」と泣き出した。
普段なら押し倒すが、壁の向こうの耳年増OLが聞き耳を立てている。
ドンと壁を蹴ると叩き返して来た。

明日の朝、八時半会社でと言って部屋を出る。

支社長に電話、木下主任つきで車を用意させる。
会社の階段に腰を掛けて待っていると、支社長が飛んできて挨拶をする。
洋子が来て、木下が会社の車で来た。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・
行き先を親がやっている木下工業と告げると驚いて何の用ですか聞くので、君の縁談話とだけ答えた。
洋子は赤くなって俯いている。

家のほうに車を廻して貰う。木下の母が出てくる。
挨拶をすると「和君元気」と聞かれる。

居間には社長もいる。
「久しぶりです。ご無沙汰してます」と挨拶。

「昨夜お話したとおりです。彼女が洋子です」
洋子を紹介する。

「洋子さん、良く息子との結婚を承諾してくれて有難う」

エッと意味が解らない顔をしている。

「修二、何時こっちに戻る。そろそろ身を固めて、社長を継いでもらわないとな」
木下は鳩が豆鉄砲を食らった顔をしている。

社長と奥さんが深々と頭を下げた。
洋子はボウゼンとして聞いていたが突然泣き出した。

私と木下氏とは、加奈の会社の社長を通じて面識が子供の頃からあった。

洋子のことは、うちの会社の親睦会で有ったときに、
私を自由に扱える技量があるのなら、八つ違いでも良いから息子の嫁に、
私から口利きを言われていたが、なんせ相手のあることと言葉を濁していた。

洋子も、その気なら後は進めていくだけです。
瓢箪から駒とはこの事です。

その晩、洋子と話し合った結果、私たちは個人的に付き合うのを止める事にしました。
私が洋子にそう伝えると涙を流しました。

後は良い方向に進みました。



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