まとめサイトです。

さつき 9/8(土) 13:28:23 No.20070908132823 削除
吉田さんは、私たちが家に入って半年後くらいに、
隣に引っ越して来ました。

小さなお子様二人の4人家族でした。

娘、義母が亡くなった時も、近所として色々手伝っていただきました。
奥様はとても気さくな方で、よくお話をしました。

でも、3ヶ月前に離婚されて、
お子様を連れて実家に帰っていきました。

旦那の浮気が原因です。

お一人になった後も、吉田さんは表で会うと、
よくあいさつをしてくれたり、
出張のお土産を持ってきてくれたりと
今まで通りのお付き合いをしていました。

特に義父とは、同じ独り者同士ということなのか、
気が合うようで、2回ほど家にお呼びして
お酒を飲んだりしていました。

後から帰ってきた夫も一緒になって、盛り上がっておりました。
本人が浮気がばれて、離婚されたと明るくしゃべっていました。

とても冗談好きで、話の上手な、いかにもセールスマンという感じでした。

でも、私は吉田さんが苦手です。

酔った吉田さんが、夫や義父の目を盗んでは、
私の胸や、下半身をいやらしい目で何度も見ていたからです。

私の視線に気が付くと、ニヤっと不敵に笑う顔に
ドキッとしてしまい、私はうつむくことしか出来なかったのです。



「こんばんわ、奥さん。夜に突然すみません」
吉田さんはアルコールが入っているらしく、
赤い顔をしていました。

「どうかなさったんですか?」
私は何かまた借りに来たのかな?と思いました。

田舎なので、コンビになど近くになく、
遅くまでやっている商店もないので、
前にもお醤油が切れたと借りにこられたことがあったからです。

「実は電話が故障してしまって・・・。
仕事の電話を入れなければいけないのに、困っているんです。
今日中に連絡を入れなくてはいけなくて・・・。
申し訳ないんですが、電話をお借りできないでしょうか?」

私一人です。

一瞬ためらいましたが、困っていらっしゃるようなので、
結局はお貸しすることにしたのです。
リビングにお通しすると、
「お義父さんは、まだですか?」と聞かれたので、
思わず、
「今日から3日間研修会で、東北へ行っています」と
答えてしまったのです。

私はその時、電話のほうに振り向いた吉田さんの顔が、
あの時のようにニタっと笑ったように感じたのです。

『余計なことを言っちゃった・・・』
私はすぐに後悔するのでした。



29へ

コメントをかく


「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

Menu

体験談募集










下着訪販のお客様…(完結)

管理人/副管理人のみ編集できます