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時計を見ると、まだ夜中の二時を何分か回った時間でした。
少しだけしか眠れませんでしたが、色んな夢を見たように思います。
それらは妻が浮気をしているのではなく、私の浮気がばれて焦っているものでした。
しかし、夢の中の私は反省などしてなく、見つかったのを焦っているだけでした。

【あいつも、そうなのだろうか?】

寝惚けた頭が覚醒すると、そんな事が過ります。
横を見ると妻は居ません。ベッドを抜け出して居間に入るとソファーに横になっていました。

「起きたの?」

妻も寝てはいなかったのでしょう。

「あぁ、目が覚めてしまった」

「私が神経を昂らせてるのね。今日も仕事があるのに・・・・」

この時間から酒を飲むわけににもいきませんし、また寝室に戻るのも何かなと思い、テレビのスイッチを入れてボーとしていました。

「ねぇ、貴方・・・色々考えたわ。私って本当に馬鹿よね・・・
如何したら許してもらえるかなんて考えちゃうの・・・・
こんな事言えた立場じゃないのは分ってるけど・・・私・・・如何すればいい?
如何すれば貴方の気持ちを和らげられる?」

上目使いで、ぽつり、ぽつり、と話し掛けてきました。

「それは無理だ。お互い気持の整理が必要だろう。だから少し距離を置きたいんだ」

口に出した時に、この気持ちは先ほどのように揺れ動くものではなく確信だと思いました。
その感情の中に里美の存在が大半を占め、流れに任せて行きつくところまでと考えています。
彼女が何と言うか分かりませんが。

「あいつのプレゼントの中の女と、お前が同じ女と思えないんだ。
・・・・お前には、あんな一面もあったんだなぁ。俺が満足させてやれなかったのかなぁ・・・・
俺の責任なのかもな?そんなに情けない男だったか?それなら悪いのは俺だよな。
謝るのは俺なのか?」

「・・・・如何して、そんな事言うの・・・・悪いのは・・・私・・・」

今回の件で妻が初めて泣いたのでした。



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