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修司 6/22(月) 17:26:03 No.20090622172603 削除
一週間ほど空けただけなのですが、部屋に入ると他人の家に来た気分です。
出張から帰った時に感じる安らぎを感じられません。
人の気持ちなんて、その時の気分で感じ方が随分と違うものなんですね

「部下がいるのに、有給なんて大丈夫か?俺の所は簡単に取れないけどな」

「貴方が出て行った日に出社したら、部長が随分具合が悪そうだから溜まった有給取っていいから
休んだらって言ってくれたの。
私、落ち込んでたから、そう見えたのね。皆も心配してくれて」

「信ちゃんは何て言ってた?」

その名前を聞いて身体を緊張させるのでした。

「・・・・・帰る時、仕事が終わったら会いたいって・・・・断ったわ・・・もう会わないって言った・・・・・」

「それで済まないだろうな。電話も来ただろう?」

「・・・・・えぇ・・・何度も・・・・でも出てないのよ。もう貴方を裏切らないと決めたもの。それは信じて」

「職場で一緒になれば簡単にはいかないさ。お前だって嫌いな相手じゃないだろう?
何が起こっても不思議ではないと思ってる」

「そんな・・・・なら辞める。専業主婦になって貴方を支えていきたい」

「それは駄目だ。辞めさせようかとも思ったが考えが変わったよ。俺は別れる事になると思ってる。
そうなれば仕事は必要だろう?
家庭を二つ持つほど甲斐性はないからな。今回、一人で色々考えたよ。
夫婦の問題に、どちらかが一方的に悪いなんてないのかもしれない。責任は俺にもあるのんだろうな。
だけどさぁ、今回は痛かったぜ。これからも一緒にいられるか自信がないのは当然だと思わないか?」

「そんな事、言っちゃ駄目っ。これからの私を見てから決めて欲しい。
それに・・・・私、知ってるのよ。だから貴方には、それだけの義務があるんだわ」

「知ってるって何をだい?」

妻が何を知っているのか理解等できません。

「単身赴任の時、貴方、女の人がいたでしょう?
ある時から来いって言わなくなったし、貴方も帰って来なくなった。
おかしいなと思って、無理に休みを取って行ったのよ。
そしたら部屋に誰も居なかったけど何となく気配を感じたし、男の一人暮らしにしては整理が行き届いてた。女の感って鋭いものよ。
女の人がいるんだなって思ったわ。三流ドラマみたいよね。ショックだったのよ。頭がクラクラしたわよ。
頭にきてどんな女か確かめてやろうと思ったけど出来なかった。
あんな時に騒いだら貴方は頑なになってしまうでしょう?
それに私にも責任があったものね。仕事にかまけて行かなかったから不自由を掛けてたもの。
申し訳ないなって思ってた。
これだけ、ほっておいたら貴方みたいな人に女がいたってしょうがないのかなって無理に納得させたわぁ。
だけどね、本当に不安だったの。いっぱい仕事でミスをして、らしくないって怒られもしたわよ。
腹が立ってしょうがないんだけど言う自信もなかった。
でも、貴方は帰ってくると信じて待ってたのよ。その通り帰ってくれたしね・・・・
それからの貴方は私に真面目に向き合ってくれたよね。安心したけど、許せないって気持ちも消せなかったの」

里美との事を知っているとは思いもしませんでしたから、攻める立場が逆転してしまいました。
妻の言う事にも一理ある以上、此処は聞いて遣らなければいけないのでしょうが、全てを私のせいにされるのでは堪りません。

「復讐だって言う訳か?」

「そんなんじゃないけど、あれを見ていなければ、こんな事にならなかったかもって思うの。だから復讐だったのかなぁ。
私って何なのかっなって悩んだもの。そんな思いは貴方が傍にいてくれても消せなかった。悔しさが消えないのよ。
だから気持ちの何処かに、隙があったんでしょうね。その隙に入って来たのが彼だったんだと思ってる」

「そして溺れたか」

動揺しそうな気持ちを落ち着かせる為に言葉を挟みました。

「・・・・そうね・・・溺れたのね・・・・彼といる時は貴方を忘れていたんだもの・・・・」

「嫌われないように必死だったんじゃないのか?あれを見た時、そんな気がしたが」

これは正直な気持ちです。

「それはないわ。溺れたのは彼にじゃなく、非日常的な時間にだと思うの。
貴方へのくすぶった思いを消せないし、仕事でのストレスも溜まって現実から逃げたかった」

「奴に何の感情もなかったと言うのか?お前の避難場所に行くのに必要な道具だと?」

「・・・・そうとも言えるわ・・・・・」

「それなら何故言いなりになって、俺とのセックスを阻んだ?遊びの道具なら、そんな約束を守る必要はないだろう?
見ている訳じゃないんだから、俺に抱かれたって構わなかったはずだよな。
心の繋がりがあったからじゃないのか?そう考えるのが普通だと思うがな」

「・・・・それを言われると言い訳出来ない・・・でも、上手く言えないけど少し違う・・・・
貴方は、そうなの?」

穴さえあれば誰でもが男の特徴(私はです)なのだと思いますが、ここでは言えません。

「俺は好きな相手との約束は守りたい」

「男と女は違うと思う」

「本質に大きな違いなんてないだろう。お前は石川を好きなんだ。認めたくなくても愛しているんだよ。
だから約束を守った。もっと言うなら、不倫が俺に分かってもいいと気持ちの何処かで思ってたんだろう?ずぼらな俺が気付くんだから、大胆に行動をしたんだよ」

石川から電話が来なければ気付かなかったと思います。
ですから妻が、さほど大胆な行動を取っていた訳ではありませんが此処は心理戦なのです。
頭に浮かぶ事を妻にぶつけているのですが、妻の気持ちも分からなくはありません。
しかし、お互い様で済ませる気持にはなれませんでした。



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