鈴木輝昭と、千原英喜の合唱作品を掘り下げるWiki。

ヒュムノス(Hymnos)」2群の混声合唱とオーケストラのための

曲データ

編成2Chor.+Orch.
演奏時間ca.18'00"

初演データ

初演日1990年5月26日/6月2日
初演演奏会第16回民音現代作曲音楽祭
初演会場ザ・シンフォニーホール/東京文化会館大ホール
初演指揮尾高忠明
初演管弦楽大阪フィルハーモニー交響楽団/東京フィルハーモニー交響楽団
初演合唱東京混声合唱団

備考

第1回芥川作曲賞選考演奏会において、小松一彦・新日本フィルで再演されている。

作品について

ラテン語のミサ固有文と英訳の黙示録と新川和江の詩とを使用。
新川和江の詩は詩集「火へのオード」から採られている。

幾つもの有機的なアンサンブルの同時進行、集中、拡散は、巨視的にカオスのような状態を生み出しており、その中で高密度のエネルギーが絶えず生成される、いわば超新星的現象を想起しました。“五行”の一つである“火”をとおして、今、書くものが宇宙的な永遠性への、そして生命力の根源なるものへの「賛歌」であると同時に、劫火による多くの犠牲へのレクイエムとして、またそうした一切を超越したものへの私なりの祈りでありたいと思いました。音声と意味との間の、より確かな関連を求めていた時に、新川和江さんの“火”を対象にしたいくつかの詩にめぐり会い、氏の言葉によって漠然としていた声の指向に初めて明確な輪郭を与えることができました」(作品ノート)

タイトルの“Hymnos”はギリシャ語で「讃歌」の意味。英語の「Hymn」の語源にあたる。
合唱が付いているのでリストには入れているが、合唱をオーケストラの一部と見なした構成で混沌としている。
“ひぐらしのモティーフ”が部分的に試みられており、その手法は「森へ」で結実する。
全音楽譜出版社より出版されていたが、2014年現在では出版リストより消えている。

楽譜・音源

民音現代音楽祭(第16回/1990年)の委嘱作品。2群の混声合唱を伴う大規模なオーケストラ作品で、8人の打楽器奏者から成ります。

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