鈴木輝昭と、千原英喜の合唱作品を掘り下げるWiki。

混声合唱のための「京都人の夜景色

曲データ

編成SATB
演奏時間約13分30秒
其の一ca.3'30"
其の二ca.3'30"
其の三ca.2'00"
其の四ca.4'30"

初演データ

初演日2015年4月19日
初演演奏会コーラスめっせ2015 さくやこのはなコンサート
初演会場いずみホール
初演指揮桑山博
初演合唱アンサンブルアカデミー京都

作品について

村山槐多の詩に作曲。

京都人の夜景色

ま、綺麗やおへんかどうえ
このたそがれの明るさや暗さや
どうどつしやろ紫の空のいろ
空中に女の毛がからまる
ま、見とみやすなよろしゆおすえな
西空がうつすらと薄紅い玻璃みたいに
どうどつしやろえええなあ

ほんまに綺麗えな、きらきらしてまぶしい
灯がとぼる、アーク燈も電気も提灯も
ホイツスラーの薄ら明かりに
あては立つて居る四条大橋
じつと北を見つめながら

虹の様に五色に霞んでるえ北山が
河原の水の仰山さ、あの仰山の水わいな
青うて冷たいやろえなあれ先斗町の灯が
きらきらと映つとおすわ
三味線が一寸もきこえんのはどうしたのやろ
芸妓はんがちらちらと見えるのに

ま、もう夜どすか早いえな
お空が紫でお星さんがきらきらと
たんとの人出やな、美しい人ばかり
まるで燈と顔との戦場
あ、びつくりした電車が走る
あ、こはかつた

ええ風が吹く事、今夜は
綺麗やけど冷めたい晩やわ
あては四条大橋に立つて居る
花の様に輝く仁丹の色電気
うるしぬりの夜空に

なんで、ぽかんと立つて居るのやろ
あても知りまへんに。

楽譜・音源

画家であり詩人である村山槐多による一篇の詩を4楽章に分けて作曲。メロディーラインは京ことばのアクセント、イントネーションに合致させて作曲されていて、京都の情緒を堪能できる作品です。
立ち読み可

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