現在閉校中のココネ学園ですが、生徒たちは現在もいろいろな形で自習活動を続けています。お久しぶりの人もぜひ遊びに来てください♪




前置詞の to の感覚(2011.05.01)


こんばんは。

連休中に授業はどうかと思いましたが、
先ほど、お部屋で数名の方とお話していて授業をやろう!と思い、
アナウンスをしました。

今日のテーマは、前置詞の to の感覚です。

これまで多くの学生に to の意味を聞いてきましたが、
ほとんどの学生は、
I went to the store.
の連想から「方向」や「到達点」を連想するようです。

to のコア(本質)は、ズバリ、「相対(あいたい)」です。
つまり、向き合った関係ということです。



face to face だとか back to back がその典型例ですね。
shoulder to shoulder もそうです。

例えば、為替で、83 yen to the U.S. dollar と to を使いますが、
これは「向き合った」関係から「対して」という意味合いになっています。

「彼女はロシア人の父とドイツ人の母の間に生まれた」
これを英訳すると、
She was born to a Russian father and German mother.
と to を使います。
「生まれて、向き合った関係」
といった意味合いが感じられます。

「彼女は母方のおばです」
という場合も、
She is an aunt to my mother.
と to を使います。

先ほどの例ですが、
「彼は店に行った」は
He went to the store. と言いますが、
He came to the store. という言い方も可能ですね。

視点のとり方によって、go to と come to が可能なのです。
そして、to は対象と向き合う関係を示します。

おもしろい例を挙げます。
何の変哲もない例ですが、おもしろいです。
それは、She goes to school at 8. という例です。

これがどうしておもしろいかといえば、
「彼女が学校に向けて家を出るのが8時なのか学校につくのが8時なのか」
が問題となるからです。
圧倒的に、学校に着くのが8時ということになります。
なぜかといえば、
to school は「学校と向き合う」ということが前提になるからです。

She went toward the store, but she didn't go there.
この文章は自然です。
彼女は店に向かって行ったけど、実際には店に行かなかった、ということです。
ところが、
She went to the store, but didn't go there.
は論理矛盾しまう。
She went to the store. は
「店と向き合うところまで行った」という事実が語られるからです。

「方向」は典型的に for で表しますね。
This train is bound for Hakata.
がその例です。
for には「対象を指差す」感覚があります。
しかし、to は「対象と向き合う」という感覚です。

試合のスコアで、7対3は three to seven といいます。
この対応関係に to が使われるのは、
対象と向き合う(相対する)という関係が to で示されるからです。

be equivalent to の to correspond to の to も同じですね。

対象に向き合うという場合、
face to face が典型だといいました。
これは、動きのない状態ですね。

an aunt to my mother も関係なので動きはありません。
ドアのカギのことを the key to the door と言います。
ドアに合う鍵ということで、to のイメージがピッタリですね。

向き合う対象が「限度」だと、
count to 30 のような例がでてきます。
「30まで数える」ということですね。

I work nine to six. も同じです。
9時から6時まで働くということです。

from Monday to Friday も
「限度と向き合う」という to の例ですね。

この to は不定詞の to とも関係しています。
前置詞の to は空間的に対象と向き合うということです。
ところが、不定詞の to は、
時間的に動作と向き合う、というふうに考えることができます。

例えば、
I promise to buy you a ring.
これは、I promise で「約束する」
そして、約束は「未来の行為」が対象なるので、
to buy you a ring がそれにあたります。
すると、前置詞の to は空間的に対象と向き合う、
そして 不定詞の to になると、時間的に動作と向き合う、
とうことは、to do には未来志向性があるということです。

to do はすべて「これから行う行為」ということで共通しています。
I want to go abroad.
この to go abroad はこれからする行為ですよね。

I have a lot of emails to read.
この a lot of emails to read も
「これから読むたくさんのメール」ということで共通しています。

もちろん、目的を表す I want to go abroad to study economics.
の to study economics は「目的」
ということは、すなわち、未来を展望した何かということです。

そして、動詞の後に不定詞が来る場合には、
3つのタイプがあります。

(1) 行為と向き合うことを望む:want to, wish to, expect to... など
(2) 行為と向き合うことの決意を示す:promise to、decide to など
(3) 行為と向き合って、対応する:manage to, hesitate to, refuse to など

最後の「行為と向き合って、対処する」という場合は、こういうとこです。
I managed to open the box.
だと open the box という行為に向き合って、それを何とかした、
というのが I managed [to open the box] です。

I refuse to accept the money.
の場合も、accept the money という行為に向き合って、
きっぱりと断る、ということです。

このように、to は前置詞が基本で、
対象と向き合う、つまり相対(あいたい)の関係がその本質(コア)です。

keep to the left も同じで、
左側に向いて、その状態を維持する、という表現ですね。

さきほどから、動名詞との関係についてのコメント、質問がありますが、
これは、また、機会を改めて説明します。
もっとも、以前にこの問題にはふれていますので、
share さんのお部屋で、講義録を確認してみてください。

対象に相対する、というのがコアで、
「到達」はその1つの意味合いです。

そして、前置詞の to と
不定詞の to に意味機能的な共通性を読み取ると
不定詞の本質が見えてきます。

それは、未来志向的な「これから行う行為」を表すというものです。

名詞的用法というものがありますが、
正確な言い方をすれば、
不定詞はあくまでも動詞的な性格が強い表現です。

一方、動名詞は完全に名詞的であるといってもかまいません。

この動詞的か名詞的かについては、また、機会を設けて説明しますね。

今日は、連休中ですので、これぐらいにしておきます。
また、連休があければ、本格的な授業をやりたいと思います。
どうも、ありがとうございました。
コア、語彙の増強、文法、reading, 慣用表現など
これからも色々取り上げていきます。
では、今日は、さようなら。

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