現在閉校中のココネ学園ですが、生徒たちは現在もいろいろな形で自習活動を続けています。お久しぶりの人もぜひ遊びに来てください♪

色についてちょっとしたお話をします。
緑といえば green です。でも、いろいろな緑があるように、英語の green も
moss green, forest green, emerald green, lime green という言い方があります。
forest green と lime green は同じ緑でも色合いが違いますね。
赤の場合はどうでしょう?英語の red だとrose red, wine red, ruby red,それに brick red という言い方もあります。
もちろん、みなさんが指摘したように他にもありますが。
blue の場合は、sky blue これは典型。ほかにも midnight blue ちょっと黒ずんだ青、ということですね。
それに、indigo blue というのがあります。indigo は「藍」ということで染料の色ですね。
pink だと、salmon pink, coral pink あたりでしょうか。hot pink もそうでしょうね。

さて、色についてはこれぐらいにして、今日の授業に入ります。
みなさん、付帯状況という文法用語を聞いたことがあるかと思います。
ある出来事が表現される際に、それに付随する状況や様子を描写すること、これを付帯状況と言います。
情報的には副詞情報ですが、形としては、with を使った表現が代表的です。
with + 名詞 + 分詞 [形容詞、副詞、前置詞句] これが付帯状況を表現する際の典型的な形です。
具体的な例を見てみましょう。
Don't speak with your mouth full.
この with your mouth full は Don't speak という行為とともにある状況ですね。
With so many people absent this week, we decide to cancel the meeting.
これは、今週はあまりに多くの人が欠席していることだし、会議を取りやめにした、という意味合いですね。
さらに、A patrol car was parked there with its lights flashing.
この with its lights flashing はライトを点滅させながら、といった状況を表現しています。
With this in mind I will continue talking about today's topic.
この with this in mind も付帯状況の表現です。

ここで大切なことがあります。with を使った表現が文頭に来る場合と、文尾に来る場合で意味合いが違うということです。
文頭にくれば、多くの場合、「理由」を述べる意味合いが強くなるという傾向があります。
With Tom so ill, we shouldn't leave.
これは「トムは病気だから、出発すべきじゃない」ということですよね。典型的に理由です。
With Christmas just around the corner, I should do some shopping.
これもクリスマスが近いので、という理由の意味合いがあります。
With your children away, you must have a lot of free time.
お子さんたちが離れているので、きっと自由な時間がたくさんおありでしょう、ということです。
先ほどの、With Tom so ill, we shouldn't leave. は since を使って、
Since Tom is so ill, we shouldn't leave. と表現することも可能ですが、
with を使った表現だと、「〜のことだし」「〜ということで」という感じで
はっきり理由というより「状況を説明する」という意味合いが出てきます。

ちなみに、「理由」といえば because, since, for, as などが典型的な接続詞ですが、それぞれ違いがあります。
because は基本的に文尾に来る接続詞です。
文頭で because を使うことは不可能では決してありませんが、頻度的には3%ぐらいだ、という指摘があります。
because は「先行する発話内容を正当化する」という働きがあります。
since は文頭でも文尾でも使えます。
例えば「君は京都の出身だから聞くけど、京都だとどこがいい?」この場合、Since you are from Kyoto, ....
であって、 Because you are from Kyoto, ... とは言いません。
for は「理由」というより、あることを述べて、その発言をもう1つの発言に差し向けるような働きがあります。
指差す感じの for がここでも生きており、明確な形で「理由」を表現するものではありません。
そして、as は「2つを並べる」という意味合いが強く、because ほどはっきりと「理由」の意味は明確ではありません。

さて、話を with を使った、付帯状況に戻します。
文頭だと「理由」の意味合いが強い、という指摘をしました。
ただし、「〜なので」ということより、「〜という状況があり」といった意味合いです。
文尾だと、先行する主節の内容に付帯している状況である、という意味合いがさらに強くなります。
She was reading a paper with her arms folded. 彼女は新聞を読んでいた、そして、
「腕を組んだ状態で」ということが追加的に補足されています。
Be careful not to leave your car with the engine running.
この場合も「車を離れてはいけない、エンジンをかけたままで」といった感じですね。

さて、付帯状況とはある出来事に付随する(関連する)状況(様子)ということですが、with を使うのには理由があります。
with のコアは「〜とともに」ということで、「〜を伴って」と「〜を手にして」の2つの意味合いがあります。
つまり、with のコアは「〜とともに」ということで、展開としては、
「〜を伴って」という場合と「〜を手にして」という場合があるということです。

「〜を伴って」の派生として、同伴、相手、同調、などがあります。
例えば、She walks in the park with her dog every morning. これは「同伴(〜と一緒に)」の例です。
I'm here with Dr. Johnson. は対談の司会で、ジョンソン博士をお連れしました。といった感じですが、
これも一緒にいるということに変わりません。
話が複雑になってきて、Are you with me? これは「付いてきていますか?」つまり、「わかりますか」という意味ですが、
文字通り、「私と一緒にいますか?」ということですね。
また、賛否を聞かれて、I'm with you. は「賛成です」ということですが、これも考え方は同じです。
fight with the enemy は「敵と戦う」ということですが、対戦の相手を示す with で、「伴って」の応用です。
「対抗」の意味合いを強くだすには fight against the enemy と against を使います。
Something is wrong with this computer. これも、「何か不都合なことがこのコンピュータとともにある」ということです。
What's the matter with you? も「あなたとともに、何か問題があるのか?」ということですね。
付帯状況の with も「状況とともにある」ということです。

もちろん、「手にして」の with は「道具」「原因」「素材」などを表します。
道具とはまさに、手に持つことができる何かです。手段は手に持つことはできませんね。
Write your name with a pen. これはペンでもって名前を書く、ということです。
by の場合は、 by car のように冠詞のない形を使います。
それは手にすることができる道具ではなく、手段(寄り添って、拠って何かをするもの)だからです。
尊厳死の場合、 die with dignity と表現します。これは「尊厳を手にして死す」といった比喩的な表現ですね。
いずれにせよ、モノや人だけでなく、状況も with の対象になるというのがここでのポイントです。

付帯状況は with 〜で表すのが典型だといいましたが、次のような表現もあります。
Bill was listening to the result of his test, his heart being fast.
この his heart being fast は付帯状況を表現しており、学校などでは独立分詞構文と呼ばれます。
もちろん、with を使って、
Bill was listening to the result of his test, with his heart being fast. と表現することも可能です。
もう1つの例として、She stood motionless, her eyes fixed on the brutal scene.
彼女は立ちつくした、残酷な光景に視線を釘付けにされたまま、こんな意味合いですね。
これも with を使うことができます。
独立分詞構文の特徴は、主節の主語と、付帯状況を表す表現の主語が異なるということです。
そして、Bill was listening ..., his heart being fast. のように分詞の being を使って表現することができます。
with の強みは、こうした独立分詞構文にもwith his heart being fast のように用いることができるだけでなく、
形容詞、副詞、前置詞句などでもwith your mouth full, with this in mind, with Tom so illのように
自由に状況を描写することができるという点にあります。
With Dad being away from home for a while, you're going to have to take over his responsibilities.
You understand?
これは、父親がしばらく家を留守にするので、息子にしっかりするように伝える母親の言葉です。
この With Daddy being away .... は「〜のことだし」といった感じですね。
Since Daddy is away from home for a whileとすれば、「理由」であることが明確に表現されますが、
with を使った構文だと「状況を説明し、その状況を踏まえて、〜」といった感じになります。
英語では、特に、新聞などではこの with はまさにオンパレードです。
これから with で状況を説明する表現に出会ったら、少し意識的に目を留めて、表現を味わってください。

今日は、ぼくからは、こんなところです。
原発の処理は心配ですが、できるだけ早く日常を取り戻す努力をしたいと思います。
では、また。水曜日あたりには、discussion のテーマをアナウンスします。では、さようなら。

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