むかしなつかし「人形劇三国志」各話へのツッコミネタバレあり

あらすじ


張角率ゐる黄巾党打倒に立ち上がつた玄徳・関羽・張飛の三人は、玄徳の兵学の師・盧植将軍のもとに向かふ。
盧植軍に合流したのも束の間、盧植は宦官の讒言にあつて将軍の職を剥奪され、罪人として都に送られてしまふ。
どうしても張角と戦ひたい三人は、新たに将軍に任命されたといふ董卓軍に加へてもらはうと考へるが、黄巾党に囲まれてしまふ。

一言


進まないのう。
前回、「演義」の一回分の半分くらゐ進んだかなあと思つたが、今回は全然進まない。
まだ董卓出て来ないよ。名前だけ出てきたけど。そしてなぜか関羽が事情通で、董卓のことあんましよく云つてなかつたけど。

冒頭の紳助竜介のいつもの挨拶のあと、またVTR。
今回はなぜか胡人の話になる。ペルシャ人の話とか。漫才俑の話をしたかつたのかのう。
さういへばその昔、アニメで金髪碧眼の曹操とか出てたことがあつたな。あれもなんか胡人の血だかなんだかを引いてるつてな設定だつたやうな気がする。聲が中山仁だつたやうな気がする。孔明も相当妙だつた気がする。聲が富山敬だつたやうな気がする。気がするだけだけど。

玄徳・関羽・張飛の三人が盧植軍に合流しやうとするんだけど、肝心の盧植は前線を視察中だとかで留守。留守役のやたらいばりまくる兵隊に怒り心頭の張飛となだめる関羽に「軍紀がしつかりしてゐる」とか感心する玄徳。
しかし、将軍みづからそんな前線に視察に行つてなかなか帰つてこないとか、ありなのか。そんなことしてるから宦官に足を引つ張られるんぢやないの?

そんなわけで、例のいばりまくつてる兵隊から食事の支度をするやう云はれる三人。ここは自分がと張飛が張り切るけど、大鍋を全部からにしてしまふ。やるなあ。
食べるものがなくなつて盧植軍が困つてゐるところに、紳々竜々が饅頭売りに扮してあらはれる。黄巾賊に入つた紳々竜々は、饅頭に眠り薬を仕込んで盧植軍に食べさせやうとやつてきた。
張飛が食事を全部食べてしまつたといふことで、我らが三勇士は饅頭にはありつけない。それが功を奏して、黄巾賊の夜襲に対応できるんだけど、ここの張飛と関羽がちよつとをかしい。
「来たかチョウさん待つてたホイ」とか云ふ張飛も妙なら、「張さんはおまへだらう」とかいふ関羽も妙。
なぜそんな明治の云ひ廻しを知つてゐるんだ、張飛よ。
そして、そのツッコミはなんなんだ、関羽よ。

関羽といへば、この後、犬の真似とかするのがまた念入りにをかしい。
盧植が罪人となつて都に送られてしまひ、「董卓軍に入るかー」とか相談する三人なのだが、ひよんなことから張飛が「桃園の誓ひなんて知らねーや」とばかりに飛び出してしまふ。
飛び出して、さて、どう謝ればいいかと思案してゐるところに、一度は黄巾賊に捕へられて逃げ出した淑玲と美芳と出くはして酒をくらつてしまふ張飛。なぜそんなところに酒があるのか謎だが、きつとそこはつつこんではいけないんだよね。
そんな状態だから黄巾賊につかまつちやふんだぞ。
といふわけで、黄巾賊につかまつた張飛・淑玲・美芳を助けに来た関羽が、犬の真似をして黄巾賊の見張りをだまくらかすんだ。
愉快な関羽さん。

ふたたび黄巾の手から逃れた淑玲と美芳は、張飛につれられて玄徳と再会する。そこに黄巾の兵百人ほどをひとりで平らげてきた関羽が戻つてくる。
ところが、気がつくと五人は黄巾の軍勢に囲まれてゐるのだつた。
といふところで次回につづく。

うーん、ツッコミどころは少ないのは、やはり展開がのんびりしてるからだらうなあ。
この後、「演義」の三回とか四回分をうまいことまとめて一回分にしてゐる話なんかはよくできてたりするのになあ。

脚本


田波靖男

初回登録日


2012/10/16

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