神聖皇国葦原

元ツイート

王都から海を隔てた東方の国、スチーム＆ディーゼルパンクで和中華で明治浪漫な国家『神聖皇国葦原』と、それに付随するS級ロスト集団『八天将』の設定です。#黄昏のエルメリア #黄昏のエルメリア_設定 pic.twitter.com/okkZHOqqJq
— 瓶野こるく (@yume_onipota) May 20, 2018

設定提供者：　瓶野こるく

概要

　王都ソレイユから海を隔てた東方に位置する島国。皇都・大和やまとを国政の中心とし、王国とは異なる独自の発展を遂げた政教一体の宗教形態を持つ。国政は皇帝すめらのみかどと呼ばれる弥栄やさか家が取り仕切っている。
　生活基盤の前提にクオリアによるエネルギーの生成がある王国とは異なり国民の生活は蒸気機関や軽油燃料によって支えられており、王国とは全く違う文化が形成されている。
　また、主要八つの港は八宮はちのみやと呼ばれる皇帝に連なる八つの旧家がそれぞれ管理しており、対応する家系当主の許可なしには出入国できない。
　皇国の領土の周囲では八天将と呼ばれる八柱の宵凶神ロストがそれぞれリング空間を形成しており、違法な手段を用いて入国したり国土を荒らす目的で侵入したりしようとしてきた者を喰い殺すことで国の守護を務めている。
　王国は国交がある数少ない国家のひとつ。前述のとおり八天将の目もあるため容易な行き来こそ制限されているが、今代の皇帝が少年時代の留学先に王都を選ぶなど両国の関係そのものは良好である。

地理

　周囲を海に囲まれた弧状列島であり、主要都市にそれぞれ八つの大規模な港が点在している。また、本島とは別に列島西部に片仮名の「エ」の字を連想させる自凝島おのごろじまと呼ばれる島が浮かんでおり、こちらは葦原の中でも特にオリエンタル系の文化が強く根付いている。
　皇都から見て西には九龍クーロンと呼ばれる大都市があり、経済成長や工業化により先進的な発展を遂げているが、黒社会マフィア・彩狼会が統治しているため治安は良好とは言いがたい。

思想

　思想的に王国と大きく異なる点として「トワイライトに対する差別や偏見が存在せずむしろ社会的に優遇されている」点と、「ロストを神として信仰している」点が挙げられる。
　王国においてトワイライトと呼ばれる存在は、葦原では薄暮はくぼの民と呼ばれており、「主神により試練と恩寵を与えられた神使」として特別な待遇を受けている。生活面でも、本人が希望すれば薄明大社や甕星隊といった公的機関や組織に対する優先的な配属措置がとられている。王国とは反対に社会的・福祉的にかなり優遇された存在であり、一般的にトワイライト化の兆候――葦原においては御先みさきの兆しと呼ばれている――が顕れることは国民にとって非常な名誉であるとされている。
　王国でロストと呼ばれ、騎士に追われる存在は葦原では宵凶神よいのまがかみと呼ばれ、「薄暮の民トワイライトは神の力の一部を与えられる代わりにその器を試され、これを得るに値しない者であると神から断じられたときに宵凶神へと身を堕とす」と伝えられている。「神」と名のつくことからも分かるとおり、宵凶神も葦原国民にとっては信仰の対象であり、荒神とはいえ軽んじたり徒に刺激したりして良いものではない。故にその討伐も「力を以て無理に打ち倒したり殺したりするのではなく、畏れ多い荒ぶる御霊を鎮め祀る」という考えのもと、王国におけるロストの浄化の概念に近い思想を基盤にして行われている。

　国民性は王国よりも実力主義・自己責任的な思想が強く、薄暮の民トワイライトに対する冷遇がない代わりに、種族を問わず向上心が弱い者は零落の一途を辿ったり強者に切り捨てられたりと溢れ落ちていってしまうことが多い。
　現在皇帝の座に就いている第百三十一代北辰帝天一――弥栄やさか宇宙観うつみはその象徴的存在で、先代皇帝だった父を二年前に殺害し、帝位を簒奪している。

備考

前述のとおり八天将の監視と守護があるため、移民や難民のような形で外から葦原へと移住することは不可能。葦原国民が移住や留学といった体で出国することは可能だが、逆に異国から葦原へ移住することは許されていない。
国民が神ロストを人間の勝手な定義で当てはめる行為は禁忌とされているため、葦原ではロストの等級ランクや種類タイプは定められていない。
- キャラクターシートに記載されているランクやタイプは、仮に王国で存在が観測された場合のデータであると思われる。
王国の基準でSランクに該当する宵凶神ロストは、葦原の守護を務める八柱のみであり、それ以外の宵凶神は全て最高でもAランクが限度の存在。