最終更新: quote_mraz 2021年11月20日(土) 04:36:04履歴
戦略的巡洋艦はスリーパーのテクノロジーを応用して開発された艦です。まったく新しい技術が使用されているため、Tech 3艦と呼ばれています。
大きな特徴は、戦略的巡洋艦はその本体に4つのサブシステムを組み合わせて完成するということ。
・防御(Defensive)
・中枢(Core)
・攻撃(Offensive)
・推進力(Propulsion)
※Core SubsystemはEVE ONLINE側で和訳がないので、便宜上「中枢」としています。
これらの4種類のサブシステムはそれぞれ3種類ずつあり、その組み合わせによって戦略的巡洋艦はガラリとその性能を変化させます。それはボーナスに留まらず、パワースロットの数、パワーグリッド・CPUの量、アーマー・シールド・ストラクチャのHP、キャパシタ性能、ターゲット性能など艦の性能全てに及びます。
艦をカスタマイズするだけで様々なシーンに柔軟に対応できるため、戦略の名を冠しているのです。
Tech 3・戦略的巡洋艦ガイド
また、戦略的巡洋艦は他の艦に比べても性能が規格外です。推進力は艦の大きさ的に巡洋艦級ですが、その攻撃力と防御力は戦艦並。同サイズのTech 1巡洋艦と比較しても10倍以上の装甲の厚みがあります。このサイズ・装甲比のバケモノは、多くのヌルセク勢力の決戦兵器として採用されるなど、実戦でもその活躍の場はとどまるところを知りません。隠密行動用サブシステムをつければクロークワープ可能ににあったり、指揮型サブシステムを作ったらリンクモジュールを運用できたりと、特殊な役割にも対応しています。バブル無効化のサブシステムすら存在します。
このサブシステムは専用のカーゴホールドによって持ち運ぶことができるため、出先で入港して(あるいは移動式貯蔵庫などを使用して)ダイナミックにその役割を切り替えることを可能にします。戦略的巡洋艦の特殊なボーナスのひとつとしてリグ(Rig)を破壊せずに取り外すことができるというものがあり、カスタマイズ性・汎用性は他の追随を許しません。
戦略的巡洋艦にはかつて、撃沈されるといずれかのサブシステムを扱うスキルのレベルが1減少というデメリットがありました。現在この仕様は撤廃されており、強力なTech 3艦船を扱う敷居は格段に下がっています。
この艦は間違いなくNew Edenの中でもベストセラー艦として名を連ねています。
防御性能の圧倒的優勢、そのダメ押しとして戦略的巡洋艦は特徴として、敵対国が得意な攻撃属性に対して高いレジスタンスを持ちます。
これらは防御サブシステムの性能として付与されています。
国家 | 強化レジスト |
アマー | エクスプローシブ・キネティック |
カルダリ | サーマル・キネティック |
ガレンテ | キネティック・サーマル |
ミンマター | EM・サーマル |
アマーは、ミンマターが得意とするプロジェクタイルタレットに対抗してデザインされています。プロジェクタイルは属性を選ぶことができますが、中でも得意なのはエクスプローシブ属性です。
カルダリは、ガレンテが得意とするハイブリッドタレットに対抗してデザインされています。また、ガレンテは特にサーマル属性のドローンなどが強く、キネティックよりサーマルに特化しています。
ガレンテは、カルダリが得意とするランチャー・ハイブリッドタレットに対抗してデザインされています。ランチャーは属性を選ぶことができますが、カルダリ艦は主にキネティック属性の強化ボーナスを持つためこのようになっています。
ミンマターは、アマーが得意とするエネルギータレットに対抗してデザインされています。本来シールドの弱点であるEM属性を強化したことにより、ミンマターTech 2 艦はシールド艦としては素晴らしい適性を獲得しています。
戦略的巡洋艦はモジュールが受けるヒートダメージ量を5%/Lv軽減というボーナスを持ちます。
これはオーバーヒートで受ける熱ダメージの減少効果で、すなわちオーバーヒート時間を延ばせるというものです。自艦を一時的に強化できるオーバーヒートを長時間維持できる(といっても+1分弱くらい、しかし決着がつくには充分である)のはとてもおいしいので、こちらもなるべく高いレベルを維持した方がよいでしょう。
中にはさらに熱ダメージを減少させるサブシステムもあり、併用すると高いレベルの人なら5分以上もオーバーヒートが可能です。この性能は相対したあらゆる戦略的巡洋艦が数字のスペックより強化されることを暗示しており、この艦種の脅威度を飛躍的に上げています。
また、戦略的巡洋艦はサブシステムスキル依存のボーナスもあります。これらは各サブシステムに定義されており、いずれも強力なボーナスです。スキルが軽いので最低でも3〜4、できれば5にして運用したいところですが・・・撃沈されるといずれかのサブシステムのスキルが減少するので、危険度と比較して上げましょう。
取り返しがつく程度に。
基本的に各国のサブシステムは同じなので、共通として記載します。
共通・防御サブシステム(Defensive Subsystems)
・パワーグリッド管理(Power Grid Management) Lv1
└ シールドオペレーション(Shield Operation) Lv3(TenguはLv5)
・機械(Mechanics) Lv5(TenguはLv3)
シールドオペレーション(Shield Operation) Lv3(TenguはLv5)
└ 各国の防御サブシステム(Factional Defensive Subsystem) Lv1 (Lv1〜Lv5)
共通・電子サブシステム(Electronic Subsystems)
・CPU管理(CPU Management) Lv5
└ 各国の電子サブシステム(Factional Electronic Subsystem) Lv1 (Lv1〜Lv5)
共通・中枢サブシステム(Core Subsystems)
・パワーグリッド管理(Power Grid Management) Lv5
└ 各国の中枢サブシステム(Factional Core Subsystem) Lv1 (Lv1〜Lv5)
攻撃サブシステム(Offensive Subsystems)
Amarr(アマー)
・ガンナリー(Gunnery) Lv5
ドローン(Drones) Lv3
└ アマー攻撃サブシステム(Amarr Offensive Subsystem) Lv1 (Lv1〜Lv5)
Caldari(カルダリ)
・ガンナリー(Gunnery) Lv3
ミサイルランチャーオペレーション(Missile Launcher Operation) Lv5
└ カルダリ攻撃サブシステム(Caldari Offensive Subsystem) Lv1 (Lv1〜Lv5)
Gallente(ガレンテ)
・ガンナリー(Gunnery) Lv5
ドローン(Drones) Lv3
└ ガレンテ攻撃サブシステム(Gallente Offensive Subsystem) Lv1 (Lv1〜Lv5)
Minmatar(ミンマター)
・ガンナリー(Gunnery) Lv5
ミサイルランチャーオペレーション(Missile Launcher Operation) Lv3
└ カルダリ攻撃サブシステム(Caldari Offensive Subsystem) Lv1 (Lv1〜Lv5)
共通・推進力サブシステム(Propulsion Subsystems)
・航行技術(Navigation) Lv5
└ 各国の推進力サブシステム(Factional Propulsion Subsystem) Lv1 (Lv1〜Lv5)
Amarr(アマー)
・宇宙船操作(Spaceship Command) Lv1
└ アマーフリゲート(Amarr Frigate) Lv3
└ アマー駆逐艦(Amarr Destroyer) Lv3
└ アマー巡洋艦(Amarr Cruiser) Lv5
└ アマー戦略的巡洋艦(Amarr Strategic Cruiser) Lv1 (Lv1〜Lv5)
Caldari(カルダリ)
・宇宙船操作(Spaceship Command) Lv1
└ カルダリフリゲート(Caldari Frigate) Lv3
└ カルダリ駆逐艦(Caldari Destroyer) Lv3
└ カルダリ巡洋艦(Caldari Cruiser) Lv5
└ カルダリ戦略的巡洋艦(Caldari Strategic Cruiser) Lv1 (Lv1〜Lv5)
Gallente(ガレンテ)
・宇宙船操作(Spaceship Command) Lv1
└ ガレンテフリゲート(Gallente Frigate) Lv3
└ ガレンテ駆逐艦(Gallente Destroyer) Lv3
└ ガレンテ巡洋艦(Gallente Cruiser) Lv5
└ ガレンテ戦略的巡洋艦(Gallente Strategic Cruiser) Lv1 (Lv1〜Lv5)
Minmatar(ミンマター)
・宇宙船操作(Spaceship Command) Lv1
└ ミンマターフリゲート(Minmatar Frigate) Lv3
└ ミンマター駆逐艦(Minmatar Destroyer) Lv3
└ ミンマター巡洋艦(Minmatar Cruiser) Lv5
└ ミンマター戦略的巡洋艦(Minmatar Strategic Cruiser) Lv1 (Lv1〜Lv5)
装甲性能と推進力、そして攻撃力、何よりも探査のための性能UP、そしてクロークワープやバブル無効をも使いこなせる戦略的巡洋艦は、探検艦としてはこの上無いほどの適性を持ちます。
場合によってはサブシステムを組み替えての攻略すら可能であり、各国を渡り歩く探検家達に愛用されています。ワームホールやヌルセクにおいても高い安定性を誇るよい艦です。
ただひとつ注意したいのはハイセクのDEDは大抵進入禁止であることです。この艦の運用は常に撃沈→スキルダウンの脅威と共にあるべきなのです。
高い耐久性と攻撃力を併せ持つため、ミッション(広義には対NPC戦)にも適しています。戦艦がこなせる職場であればこの艦に行けない場所は無いでしょう。ただし巡洋艦級のリペアモジュールは戦艦並の防御力に対して力不足になることがあり、わりと安価な装備で可能な戦艦と比較すると多少モジュールにお金をかける必要が出てきます。
戦略的巡洋艦と正面切って殴りあい、無事に済む艦は多くありません。小規模のPvPではこの艦が出れば勝敗は決すると言ってもよいでしょう。多くのハイセク戦争屋やローセク海賊も、好んでこれらの艦を運用しています。虐殺にはこれ以上ないほど適しているからです。
ワームホールでも同様で、なおかつバブル無効という特性に戦闘能力を併せて縦横無尽に暴れまわることができます。
ヌルセクでの大艦隊戦においては、少し趣がことなります。この艦は巡洋艦級の小さなシグネチャと戦艦並の強力な装甲と攻撃力を併せ持つユニットとして重宝されています。当てにくく、減りにくいから。それでも落ちるときは落ちるので、ドクトリンに採用する際は充分に理解を得てから行いましょう。
戦略的巡洋艦はスリーパーの技術を使っているため、要所に生体のようなシステムが使用される外見になっています。また、強くポピュラーなサブシステムにすればするほど、外見がダサくなるという悲しい特性をも持ち合わせています(偏見)。
これが故意なのか、それとも一流のデザインなのかは賛否が分かれるところです。
この艦を作る場合は、スリーパーの素材を元にリバースエンジニアリングを行う必要があり、生産設備などについても特殊なものが求められます。
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