旗艦級戦艦、通称タイタン。一切の例外を許さず最も巨大な艦種です。
主力艦の一種ですが主力艦を超える主力艦、すなわちSuper Capitalの一角として数えられます。
その全長は10kmを軽く超えており、大型艦載機母艦と並んでもそれが小船に見えるほどのサイズを誇ります。
Super Capitalは幾つかの制約を持つ艦種です。
通常の主力艦と同様、旗艦級戦艦はローセク、ヌルセクのスターゲートは使用できますが、ハイセクへのスターゲートは通過できません。サイノシュラルフィールドによるジャンプドライブ移動はローセク以下に限定されるので、必然的に活動場所はローセク以下になります。
建造には領有権が必要なため、ワームホールで建造することはできません。また、いかなるワームホールも旗艦級戦艦の巨大な質量を通過させることはできません。
また、この艦種は
通常のNPCステーションにドックインできません。保管時は専用のキャラクターを搭乗させてログアウトさせておくか、キープスター(Keepstar)級の超大型シタデルにドックインさせておく必要があります。
旗艦級戦艦は
全ての電子戦攻撃に対して高い耐性を持ちます。。(かつては電子戦攻撃無効でしたが、2016/04/27に実装されたCitadel Updateからその辺は変更されました。)
旗艦級戦艦の電子戦耐性は
80%になります。
これは、リモートセンサーダンプナー(ターゲットレンジ、スキャン分解能)、トラッキング妨害、ステイシスウェビファイヤーを減少させるものです。今まで無効化されてきた対象に対して、無効→耐性という形に変化しています。つまり今現在の旗艦級戦艦は、極論、大量に重ねがけすれば効くということになります。
ターゲットペインターや、エネルギーニュートライザー、リモートリペアシステムなどの効果は減衰しません。今までもニュートだけは効いていたので、そのあたりも変更はありません。
旗艦級戦艦のワープ妨害強度は
レベルごとに+10となります。今までは
ワープ妨害型巡洋艦(Heavy Interdiction Cruiser)でしか捕獲できなかったのが、数を寄せ集めれば普通の艦艇でも捕獲できるようになりました。なお、ワープ妨害型巡洋艦がスクリプトを入れて投射すると強度100の妨害になるので、これは今までどおり単独で捕獲できることは間違いありません。
特殊な例としては、
Vanquisher(ヴァンキッシャー)などの海賊系Factionの艦は2カ国の旗艦級戦艦スキルレベルごとに
+6となるので、最大で60まで増加します。
旗艦級戦艦はほとんどの場合、単独運用にはまったく適していません。ただでさえ巨大な砲やミサイルランチャーが、小型の目標(サブキャピタル級)に与えるダメージが減少するためです。小型艦の群れにイナゴのように集られれば、この巨艦といえど撃沈は免れられないでしょう。
(2016/04/27 Citadel Updateの変更で削除されました)
旗艦級戦艦は飛びぬけて大きなアーマー・シールド・ストラクチャを持っているため、シールド艦でなくても圧倒的なまでのシールド回復量を持ち、簡単に沈むことはありません。さらに
アーマープレートとシールドエクステンダーに300%のボーナスがつきます。戦闘用の主力艦特有のボーナスとして、主力艦用のアーマープレートやシールドエクステンダーなどによる強化がわかりやすくなっています。
また、主力艦特有のペナルティとして
エントーシス持続時間に5倍のペナルティがつきます。これは強力な防御能力を持つ主力艦(そして随伴する強大な艦隊)による領有権奪取を
面倒にする効果があります。
では旗艦級戦艦はどのように運用されるのでしょうか?
まず旗艦級戦艦は、それぞれLvごとにタレット・ランチャーのダメージが180%増加するという鬼のようなボーナスを持ちます。
Lv5で900%増加。タレットの数が倍あることもあり、シージモード中の
攻城艦をはるかに超えるダメージをたたき出します。カルダリの
LeviathanだけはLvごとに50%ですが、これは弾頭の基本的なダメージが桁違いであるためです。
また、旗艦級戦艦にのみ搭載可能な超兵器、
ドゥームズデイ・デバイス(Doomsday Devices)があります。この兵器は過去には範囲兵器として全方向に30,000 HPほどのダメージをばら撒いていました。現在は
対主力艦専用の単体攻撃兵器です。そのダメージはデフォルトで
2,000,000 HP。装備の弱い艦載機母艦を一撃で撃ち沈めることも可能です。
ヌルセク加えてローセクでも使用可能になり、運の悪い主力艦を一瞬で吹き飛ばす動画が量産されています。
ドゥームズデイデバイスは加えて範囲型のモジュールも実装され、さらに応用範囲を増しています。
すなわち旗艦級戦艦のもっともシンプルな運用は、計り知れないほどの防御力と攻撃力で戦場を支配し、破壊を振りまく機動要塞としての運用です。
支援無用の攻城艦や、結局のところ小型艦である艦載爆撃機といった弱点の一切無い、純粋なる超火力艦。
主力艦級で旗艦級戦艦と相対することは死を意味します。
キープスター級シタデルの実装・普及に伴い、旗艦級戦艦や大型艦載機母艦の保有が容易になりました。そのため、大規模な艦隊戦においては100隻単位で出撃することも珍しくありません。極端なところ、決戦において旗艦級戦艦の出現が勝敗を分けるシーンから、出撃数が勝敗を分けるシーンへと移り変わっています。
もうひとつのメジャーな運用は、ジャンプポータルジェネレーターを用いたものです。
これは旗艦級戦艦専用の装備で、サイノシュラルフィールドに対してジャンプ可能なジャンプブリッジを瞬時に作り出すことができます。すなわち、旗艦級戦艦は大艦隊を戦地に即座に投入することができるわけです。
今でこそジャンプ距離が短くなっているものの、ワープを伴わずに敵の目の前に艦隊を出現させられることの利点は計り知れません。たった1隻、高速艦で侵入するだけで敵陣深くに艦隊を呼び込めるのですから・・・。
また、旗艦級戦艦は
タイタンフェノメナジェネレーター(Titan Phenomena Generator)という特殊なモジュールを使用可能で、これを用いると敵や味方などの所属を問わず、周囲にいる全ての艦船に強化と弱体化を与えることができます。短時間ではありますが、編成次第では味方を超強化すると共に敵を弱体化することができ、一撃で戦況を打開することができるでしょう。
もちろん旗艦級戦艦自体もコマンドバーストモジュールを搭載可能であり、不動の支援艦として君臨することが可能です。作動可能なコマンドバーストモジュールは3基ですが、効果範囲は200%増加(指揮型巡洋戦艦は100%増加)しているために旗艦級戦艦に相応しい広さの戦場で存分に支援を行うことができます。
また、旗艦級戦艦は広大な船舶ベイを持ち、組み立て済みの戦艦なら5隻まで輸送することができます。
さらにはフリートハンガーや外部からアクセス可能な船舶調整施設などを持ち、宇宙空間での艦隊バックアップ能力を持ちます。
特殊な兵装として
クローンバットベイという、移動可能なクローンベイ設備も搭載可能です。
艦隊支援用としても戦闘用としても万能とはいきませんが、戦いのありようを大きく変えることができる艦と言えるでしょう。
最後に、旗艦級戦艦はとある特殊な効果を持ちます。
それは破壊エフェクトです。旗艦級戦艦が撃墜されるとき、周囲に200,000 HPのダメージを撒き散らします。
その範囲は旗艦級戦艦のシグネチャに加えて10km(およそ32km)です。
爆発シグネチャ半径が20kmなので小さい艦にはだいぶダメージが減衰されて伝わります。しかしドローンや艦載機などは一掃され、フリゲートなどのHPの小さい艦や継続的にダメージを受けていた艦などにも甚大な被害が出る可能性があります。
撃沈時の周囲ダメージは
2018年10月 アップデートで除去されました。