FFシリーズ総合エロパロスレのまとめ

「リノア〜!」

名前を呼ばれ、振り向くと外巻きの栗色の髪を揺らして、元気よく手を振りながらこちらに向かって来る少女が見えた。

「セルフィ!」
「久しぶり〜元気だった〜?」
「うん、元気だよ。セルフィも任務お疲れ様」
「ホンマやで〜。物事もようわからん奴がテキトーにろくでもない任務依頼してくんなっちゅーねん」
思わずトラビア弁が出てしまうほど骨の折れる任務だったのだろう、とリノアは思う。
「そっか、大変だったんだね」
「そうなんよ〜。あ〜そうそう、はんちょ、ガーデンに帰ってきとるで〜」
「そうなの?スコール、帰りはいつになるかわからないって言ってたんだけど」
「ちょうどうちらのチームと同じくらいに帰還したんよ〜。もう学園長への報告も終わって部屋に戻ってるんとちゃうかな」
「本当?じゃあちょっと行ってこようかな」
「おかえりなさいのちゅうとかするん?お〜お〜、あっついな〜」
「もう、セルフィってば!」
「あはは、冗談冗談。そしたら、うちもちょっと休むわ〜」
「うん、セルフィありがとう。じゃあね」

リノアは足早にスコールの自室に向かった。
スコールにはかれこれ10日以上会っていない。
彼はバラムガーデンの顔としてひたすらに忙しい。
それはもちろんリノアのためでもあるのだが、リノアはそれでもできるだけスコールと一緒に居たがった。
リノアは自分にはスコールが必要だと実感していたし、スコールにも自分を必要として欲しかった。
だからこそ、一緒に居る時間を少しでも長く持ちたかった。

リノアはやがてスコールの自室の扉の前に到着した。
その扉には緑のランプが点灯している。
「……なーんでいっつもカギかけないかなぁ」
リノアは思わずひとりごちる。
スコールはいつも部屋に施錠していない。
何かあった時のために、とリノアは合鍵を渡されてはいるが、実のところ一度もそれをつかったことはない。
スコールが部屋に居る時はいつも開けっ放しなので使う必要が無いのだ。

「スコール?帰ってきてるの?」
リノアがひょこっとドアから顔を覗かせてスコールの部屋の中をうかがうとベッドから投げ出された足が見えた。
そのまま部屋の中に滑り込み、ドア横のスイッチを押すと、ドアはぱしんと音をたてて施錠された。
振り返ってみるとブーツを脱ぎ捨て、ベッドに大の字になって横たわるスコールの姿。

「スコール」
その名を呼び、ベッドに近づく。
返事は返ってこない。

「スコール」
リノアは彼の横たわるベッドに腰をかけ、顔を覗き込む。
まだ返事は返らない。

「寝てるの?」
やはり返事は返ってこない。
「スコール?」
疲れて眠っちゃったのかな、そう思いながらも顔を近づけて呼んでみても、駄目。
そこで、眠っているのなら、と彼の顔をまじまじと見てみた。
ああ、やっぱり整った顔してるなぁ、と今更ながら思う。
そしてつと額の傷を人差し指でなぞる。

この傷が無かった時のスコールの顔も見てみたかったなぁ、とリノアは思う。
今でも充分スコールはモテるけど、この傷が無かったらもっとモテるんだろうなぁ。
わたしが知らないだけで、きっとそうだったんだろうな。
でも、この傷は嫌いじゃない。
むしろ好きだ。
この姿が、自分が好きになったスコールだから。

そんな大好きな彼に久しぶりに会えて、こうして触れている―――のに。

顔に触れてもスコールに反応は無く。
本当は自分の気配に飛び起きて、会えなかった時間を埋めるようにこれでもか、という程に抱きしめてもらいたい―――のに。
そして「おかえりなさい」を言いたい―――のに。

触れれば目を開けてくれると思っていた自分が甘かったのだろうか。
耳元で「起きて」と呼びかけても動く気配はない。


「……………」


リノアは無言で髪をかきあげ、その髪を耳にかけると、スコールの唇に自分のそれを重ねた。
それでもスコールはぴくりとも動かない。
リノアはちゅ、ちゅと角度を変えて何度も彼に口付ける。
さらに首元に吸い付き、紅い印を何個も彩った後で、彼の足の上に跨り、ベルトを勢いよく引っ張った所で。

「……リノア」

スコールが起き上がった。

「なあに」
天使のような小悪魔の微笑み。
いや、彼女は実際には魔女だが。
そんな顔を見て、可愛い、と思ってしまう自分は完全なるリノア馬鹿だと自覚せざるを得なかった。

「何してる」
「なにも」
「何しようとしてる」
「別に」
「……悪かったよ」
はぁ、と溜息をつき、額に手をやり、お決まりのいつものポーズ。
それでも、リノアはおかまいなし、といった感じのニコニコ顔で。
「なにが?わたし、スコールが狸寝入りして、わたしのこと放っておいたことなんて、ぜ ん ぜ ん 怒ってないよ」
「充分怒ってるじゃないか……」

そう、スコールが寝ているはずがない。
まがりなりにも伝説のSeeDであり、ガーデンの司令官が、恋人の気配にすら気付かずにぐーすか寝ている訳がない。

「ささ、どうぞどうぞ。わたしのことは気にせずお休みになって」
「……休めるわけないだろ、この状況で」
「うっさいなぁ」
リノアは両手で思いっきりスコールの上半身を押し倒し、またベルトの取り外しにかかった。
「ちょっ、おいリノア!」
スコールは予測していなかったのか、いささか素っ頓狂な声をあげて制止するも、すでにベルトははずし終わり、ズボンのジッパーも下ろされていた。
膨らみが見える彼の下着に手をかけたところで、その腕をスコールが掴んだ。

「リノア」
「なあに」
またもや小悪魔の微笑み。
またしても一瞬、可愛いと思ってしまったのを表に出さないようにしながらスコールが口を開く。
「……その」
「わたし ぜ ん ぜ ん 怒ってないから寝てていいよ」
先程よりも棘のある声。
「いや、だから」
「スコールだって触って欲しいんでしょ?おっきくしちゃって」
そう言うと彼の顔は真っ赤に染まって。
「っ!ちょっ、待っ…」
彼が言うが早いか、リノアがその隙に下着をずり下ろすと先程の膨らみが顔を出した。
触れると、びくん、とスコールが反応した。

「……リノア」
「なあに」
「やらしいな、お前」
「わたしにえっちいこと教えたのはスコールさんじゃないですか」
「……ってリノア、待っ…」
熱を持った息を吐きながら、スコールはきちんと反応している。
「やめてほしくなんかないくせに」
「っ!」
リノアがそれを口に含むとスコールの身体がまた一段と反応した。

ちょっと楽しいかも、とリノアは思う。
何せこんなスコールの姿を見るのは初めてなのだ。
いつもは彼に上手を取られて、後手後手になってしまうから。

彼自身の先端を舌で舐めると苦味が口の中に拡がった。
「……んっ」
「恥ずかしい?」
先端を舌で転がしながら、顔を紅くしている彼にからかうように言う。
「何言って…」
否定をしようとした彼の言葉をリノアは肉棒を一気に咥え込むことで封じ込める。
「可愛いv」
「うるさいっ!ぅっ……」
ちゅうっ、と音を立てて吸い上げるだけで、彼はいつもの情事の時とは違う艶かしい声をあげる。
そんな彼の吐息は荒く、熱くなるばかりだ。

そして、先程から自分の身体も熱い。
もう自分のナカがどうなっているのかなんて容易に想像がつく。
わたしだって抱かれたいもん。
わたしだって気持ちよくなりたいもん。
……はしたないけど、本能だもん、仕方ないよね、とリノアは考えていた。

いつもはひたすら冷静な彼が、自分の行為による官能を享受している。
そこで、そんな彼がどんな顔をしているのか見てみたくて上目で見上げると。
彼はまた顔を真っ赤にさせて、口元を押さえて呟いた。
「お前、なんて顔してんだよ……。やらしすぎ」
そんなこと言われても、自分じゃどんな顔してるかなんてわからないし、と他人事のように思っても、自分が興奮しているのは事実。
そしてさらに自らの口に含んだ彼自身がさらに膨らんだようなので、なかなかイイ顔をしていたのだろう、と思う。

彼女によって与えられる刺激にスコールのそれはもうはちきれんばかりになっている。
リノアは欲しいなと朧気に思いながらも、さらに奉仕を続ける。
じゅぷ、じゅぷと大きな音を立てながら上下に動き、さらには吸い付く。
「……んんっ!リノ…」
彼の声が上擦り、身体がびくんと一段と反応したかと思うと

「きゃっ!?」
いきなりスコールに抱えあげられた。
抱えあげられた方とは逆の手で、スカートの中の下着を一気に引き下ろされて
「スコ……!」
そのままの勢いで彼自身を挿入された。
いくら濡れているとはいえ、愛撫もなしにいきなり押し入られては多少の痛みが伴う。
「…いったぁぃ!な、なんで急に……んっ」
スコールは少々むっとしたような声をあげたリノアの唇を噛み付くかのように塞いだ。

スコールは自分を落ち着かせるように、彼女に口付けを繰り返し、あらわになった臀部を掌でやわやわと撫でている。

そのまま、彼女の口腔内に欲望を吐き出してしまえば良かったかもしれない。
でも、できなかった。
彼女にこんな自分を見せるのはとてつもなく恥ずかしかった。
いつも彼女を弄ぶのは、余裕のない自分を隠すためだ。
彼女の前ではそんなこと無駄だとわかっているのに。
それでも、彼女の前では格好いい騎士でいたくて、必死で格好つけてるのに。
何を今さら、と自分でも思う。
けれども、力ずくでも主導権を握っておかないと、恥ずかしさでどうにかなってしまいそうだった。

深い口付けによって少々痛みを緩和させたリノアも、彼の口付けに応え始めた。
「んっ、はっ……ふぅっ……んっ……」
ちゅ、くちゅ、と控えめだった水音が次第に大きくなる。
舌を絡ませ、噛合い、吸い上げ、唾液が滴り落ちるのも気にせずにお互いを貪る。
その息もできない程の深い口付けの応酬に、またお互いに高ぶっていく。
荒い口付けをしたまま、もどかしい思いでスコールは彼女の衣服を、リノアもまた、彼のジャケットを脱がせていた。
愛撫もなしに挿入して、彼女に痛い思いをさせたのを反省しているのか、彼にいまだ激しい動きは無い。
それでも、挿入したままなので、リノアの中がどんどん熱く、潤ってきているのは分かる。

口付けたままリノアの衣服を取り払ったスコールはおもむろに彼女の乳房を弄び始めた。
「あんっ…」
リノアがぴくぴくと反応し始める。
スコールはリノアの唇を開放してやると、首筋から鎖骨、乳房までへと舌を這わせる。
先程までの激しい口付けによるふたりの唾液で、その身体を濡らしていく。
そして、そのまま乳房の先端にある突起を口に含んだ。
「ふっ……、あっ……。ぅん……」
彼女が先程口付けていた時よりも甘く、艶めかしい声を出し、身をくねらせる。
乳首を舌で転がし、軽く歯を立てるとびくん、と彼女が一際反応する。
さらに左手で乳房を、右手で彼女の腰から臀部、太腿、そして秘部付近をくまなく弄る。

「ふぁっ……、あぅんっ……!やぁっ……」
彼女にもそろそろ余裕がなくなってきたようだ。
もっとも、彼女が自分に奉仕しながらも興奮していたのも理解している。
腰をくねらし、少しでも快楽を貪ろうとするその姿はひたすらにいやらしかった。
それだけで自分が興奮するのが手に取るようにわかるのが可笑しい。

動きたい。
その思いで軽く突き上げるとくちゅ、という厭らしい水音と共に、リノアの肢体がびくびくと跳ねた。
それを合図としたかのように、スコールはリノアを抱きしめ、擦りあげるようにゆっくり突き上げる。
「ん、やぁっ……!うぁっ……!!」
リノアは必死にスコールにしがみつき、声をあげる。
ぐちゅ、ぐちゅ、と淫猥な水音と、肉のぶつかり合う音が部屋に響く。
ゆっくり、かつリズミカルな動きに彼女がその都度喘ぐ。
その甘い声でさらに脳髄が痺れていくのが分かる。
「んっ…、ふっ…!やあぁっ…!!スコールぅっ……!!」
もっとその声を聞きたい、とぷっくりと肥大した陰核を彼女の愛液で濡らした指で刺激してやると、彼女は一際甲高く泣いた。
「あぁっ、いやぁっ、そこ、だめぇっ……!!」
頭を反らし、身体を痙攣させ、歓喜の声をあげて悦ぶリノアの姿。
もはや自制がきくはずもなかった。
そのまま果ててしまいたい衝動をぐっと堪え、彼女の腰を捕まえ、律動を早める。
「あっ!ふぅっ!や、スコ……もう……!やあぁぁんっ!」
激しく突き上げられ、彼女はもう喘ぐだけだ。
「リノア……!」
「んっ!はぁっ!あんっ!うぁっ!あぁっ……ああああああああああああ!!!」
リノアはスコールにすがりつき、身体を震わせながらも、膣内が満たされていくのを感じていた。



ぎゅうっと抱き合ったまま、ベッドに横たわり、呼吸を整える。
スコールはリノアの髪を撫で、リノアはスコールの胸に頬を寄せた。
しばらくそのままでいたが、リノアが起き上がりにっこりと微笑んで、スコールに言った。
「スコール、おかえりなさい」
「…ただいま、リノア」

やっとおかえりなさいって言えた、と満足して、リノアは身体をベッドに横たえた。
スコールはそんな彼女をとても愛しく思い、また抱き寄せ、額に口付けを落とす。

すぐに眠気がやってきて、まどろんだまま、リノアはふと頭に浮かんだ疑問をスコールに投げかけた。
「ねぇ、スコール……。なんでちゃんと起きてたのに……寝たふりなんかしてたの……?」
「最初は少し休みたくて横になってただけだったんだがな……」
「……?」

スコールはたっぷりと時間をかけて、言葉を選んでいる。
彼女はその間に、どんどん眠りに引き込まれている。

横になってる時に彼女が部屋に入ってきたので、少々からかってやろうという気持ちと。
「……寝てる間のキスくらいは期待したけどな。まさか、お前がああでるとは思わなかった」

スコールがそう言って見つめる彼女はもう寝入ってしまって、そんな彼の言葉は聞こえていない。

「……まぁ、いいさ。次は俺の番な」
と、彼女の額に口付けを落とし、その身体を抱きしめるとスコールも本当の眠りについた。



リノアがスコールにお返し(?)されるのは、また後のお話。
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