『千年の過去と未来』ーそして、現在

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 BEFORE:『月姫の帰還』 シェヘラザードの物語『最終夜』

 公式:『千年の過去と未来』ーそして、現在(2015/08/16)


『千年の過去と未来』ーそして、現在

輝夜が「支配者」に対して、千年の時の秘術を使い、その存在を封じ込めようとしたとき、別の場所でアリスはブレイザーと戦っていた。アリスはブレイザーを追い詰めてはいたが、ブレイザーも自らの最後の力を解き放ち、戦いは佳境となっていた。

『もう、しつこい!』

ブレイザーの放つ、髑髏の弾丸がアリスを襲う。攻撃に特化したブレイザーの能力からすれば、一撃でも受ければ致命傷だろう。アリスは1つ目こそ幻想の盾で弾くが、ブレイザーの影より現れた、2つ目の弾丸がアリスの死角から飛来していた。

『やっばい、三月ウサギ、あの髑髏を蹴って!』
『分かったよ! それ!』

アリスの召喚した、三月ウサギが思いっきり……アリスに蹴りをいれる。アリスは盛大に吹っ飛び、元居た場所に髑髏の弾丸が通り過ぎていった。

『痛っ、蹴るのは私じゃないわよ!』
『いいじゃないか、どちらにしろ助かったんだから』
『もう、私の周りはどうしてこう、どうしようもない奴しか居ないのかしら』



『ありがとう、お嬢様』

狂った帽子屋がそれに答える。

『褒めてないわよ!』
『それは失礼』



『Zzz……』

眠りネズミに至っては戦いの最中、まだ一度も起きていない。

『はぁ、さて、そろそろ、終わりにしましょうか』

ため息混じりに言葉を発すると、アリスはブレイザーへと視線を向けた。髑髏の弾丸はブレイザーの攻防の要だ。防御を捨て、最後の攻撃に出たブレイザーにアリスの攻撃を止められる術はもう残っていない。アリスは光と水の魔力を集中させると、ブレイザーに対して解き放ち、ブレイザーを完全に無力化した。

『ここからが本番ね、さて、一端引くわよ』
『いいのかい、逃がしちゃって?』

狂った帽子屋が尋ねる。

『いいのよ、ブレイザーは必ずあいつの元に戻るはず。今、あいつがどこに居るのか、案内して貰わないといけないから。後、私にはもう1つ、この世界でやり残したことがあるから』

それと同じ時、輝夜がすべての事を成し終えると、作られた月はその役目を終えていた。

そして、アリスはその光りの中心へと訪れた。再び生を受けたかぐや姫の元へと。

『お姫様。こんな可愛らしくなっちゃって』
『君はアリス?』
『ええ、あなたは?』
『僕はフィースシング、そして、こっちのブスッとした顔をしているのがゼロだね』
『一言多いぞ、フィース』
『そうそう、君がアリスなら渡すものがあるんだ。輝夜がもし、アリスが来たなら渡してくれってね。僕は約束は絶対に守るからさ』
『それは、嘘だろうに……』

ゼロがぼそっとつぶやく。それを気にも留めず、フィースシングが取り出したのは、神秘的な月の魔石だった。

『この世界の記憶が刻まれた魔石だね。もし、別の世界でこの世界の力が借りたいときに、この魔石が役に立つらしいけど。とにかく、受け取ってよ』
『ありがとう、フィースシング。輝夜、私、必ずまた戻ってくるから、その時までに大きくなっていてね』
『そうだ、君に聞きたいことがあった。んー、どう聞けばいいんだろ、えっと、君も「地球」から? ここではない「地球」のことだけど』
『何故それを?』
『いや、どんなところ? 輝夜が成長したら、話してあげたいと思っただけさ』
『そうね、本物の月があるいいところだったわ。さて、そろそろいかないと。また会うときに、ゆっくりとね』


アリスはそう言うと、幻想の扉から、どこかへと旅立っていった。

『フィース、どうしてあんな質問を?』
『それは、千年前からの疑問……かな。ゼロも知っていると思うけど、この世界の今に続く物語は千年前にシェヘラザードによって語られ始めた。それは、彼女が生まれた「地球」という星の記憶、物語。それによって輝夜と月が生まれ「支配者」との戦いに一旦の終止符が打たれたわけで、これが、僕達の知っている千年前の魔石戦争の認識。そして「地球」の記憶が持ち込まれたこの星はその戦いの以降に「地球」と呼ばれるようになった。でも、この星は本来の「地球」じゃない、だって月はもともと無いしね』
『そうだな。ただ、それだけだと、シェヘラザードは別の世界の魔導師で、我々の世界の常識とは違う力を持っていたというだけの話のように思えるが』
『そうなんだけど、これは「魔石」を研究していたグラスバレスタが言ってたことで、そもそも、この星に「地球」の記憶はあったんじゃないかって言うんだ。「魔石」にはこの世界に無い記憶が刻まれていることが多いらしい、そして、いくら強力な魔術師とは言え、これほど厖大な物語をこの世界に定着させるのは不可能ではないかと。だから、この世界にもともとあった「地球」の記憶を呼び出したという話さ』
『シェヘラザードは本当のことを言っていないかもしれないということか?』
『本当のことが、物事を正しく進めるとは限らない。知らぬが仏って言うからね。そもそも、次元を渡る力も良く分からないことが多いしさ。鍵となる特定の事象を知っている、観測出来ているかどうかが条件に思えるけど、あくまで推測だし。確かめようにも、シェヘラザードも今はどこに居るか分からないからね。まあ、それは置いといて、「地球」の記憶が最初から存在したとするとさらなる推測が浮かぶ。まず「支配者」達も誰かが召喚した「地球」の記憶なのではないかという点だよ』
『一体誰が? 何のために?』
『この星を滅ぼすために? もうそうなら、それがシェヘラザードの語りたくない部分かもしれない。そして、もう1つは、何故、この世界に「地球」の記憶が漂流したかのように流れついているのか? という点、そこで、アリスに「地球」について聞いてみたんだけど』
『彼女は「いいところだった」と言っていたな』
『過去形でね。つまり……』

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

その頃、アリスは追走していた。

『ブレイザー、動いたわね、さあ、案内してもらうわよ』

そして、アリスは回想する。

『今度こそ倒してみせる、私達の故郷「地球」を滅ぼしたあいつを』

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