アランツァの世界（FT書房ゲームブック）

ドルツ地方
　ドルツ地方は大陸内でもっとも気候の厳しい地域である。
　人々は冬には毛皮を身にまとい、ときに数メートルにもおよぶ豪雪に耐えて生きる。
　スノーシャークやアイスドレイク、スノーワイバーンや殺生鳥のような、この環境に適応した偉大な生き物たちと戦い、彼らを食料にすることもあれば逆もある。
　それだけの厳しい気候にも関わらず、ドルツ地方には酷暑が訪れる。
　スノーシャークはサンドシャークと呼ばれるようになり、砂漠に集まってこの夏を乗り切る。
　アイスドレイクやスノーシャークや殺生鳥は、万年雪の積もるスォードヘイル山脈へと逃げだす。

遺跡
　ドルツ地方には今も数多くの遺跡が手つかずで残る。
　ゴーレム時代に強力な魔術師が建てた大小の建造物であることもあれば、ずっと昔につくられた神殿などであるケースもある。

特産
　ドルツでは昔から、ドルツ石と呼ばれる石材が採掘される。
　この石は常に濡れたような光沢をもち、硬く重い。
　金属よりも強度そのものは高いため、斧などの素材として使われることがある。
　斧は通常よりも値段は張るが、鉄製の剣では断ち切れないドラゴタートルや大型昆虫など、強固な外殻を持つ怪物を殺すのに向いている。





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