フジテックス株式会社は横浜市にある体外診断用医薬品の原料を取り扱う会社。



フジテックス 会社概要

社名フジテックス株式会社
所在地神奈川県横浜市都筑区高山18-6(本店)
神奈川県横浜市都筑区佐江戸町289(佐江戸事業所)
設立1990年4月
資本金4600万円
役員代表取締役 藤澤宗駿
代表取締役 藤澤寿子
取締役 藤澤宗弘
取締役 神原敬一
主な事業内容体外診断用医薬品原料の製造および販売、抗体の販売
沿革
1990年4月フジテックス株式会社設立(滋賀県大津市)
1995年11月横浜支店を開設
2003年1月医薬品製造業許可取得
2004年4月本店を横浜の現住所に移転
2005年7月体外診断用医薬品の原料製造に特化(医薬品製造業廃止)
2008年6月佐江戸事業所開設

臨床検査とは

フジテックスは「体外診断用医薬品」の原料を製造する会社です。それでは「体外診断用医薬品」とは何でしょう?まずは臨床検査のご説明からです。臨床検査とは健康診断や病院の診察など、病気の診断や治療に関わる検査のことです。病気を治すには、まず患者がどういう状態なのか、身体のどの部分に病気があるかを知る必要があります。その検査のことを「臨床検査」といいます。そして、患者から採取した血液、尿、粘膜などを薬を使って調べます(検体検査)。この時に使われる薬が「体外診断用医薬品」と呼ばれるものです。一般的に「臨床検査薬」と言われるものになります。体外診断用医薬品は臨床検査薬の正式名称です。フジテックスは、この体外診断用医薬品の原料や、そのほかにも免疫測定試薬の抗体を製造しています。

検体検査と生理機能検査
臨床検査は主に二つに区分されます。「検体検査」と「生理機能検査」です。「検体検査」は患者から採取した血液や尿など(検体)で病気がないか調べる検査です。フジテックスで作られた薬品が使われるのがこちらです。
「生理機能検査」は患者の体に直接触れて行われる検査のことをいいます。心電図や超音波の検査などがこれに当てはまります。
医療行為としてみなされるのは検体検査の各検体採取と生理機能検査全体ですので医療機関でしか行う事ができません。それ以外の検体採取後の検査は医療機関外で行う事ができるので、多くの医療機関では検体を採取した後は外部の検査施設に委託しています。フジテックスで製造した原料が使われる体外診断用医薬品は、この外部施設で使われる場合が多くなります。
検体検査の種類
検体検査では、フジテックスの薬品が使われることがあります。検体検査の種類をご紹介します。
  • 一般検査:尿・便などの検体で腎臓や肝臓、消化器官に異常がないか調べます。
  • 血液学的検査:血液中に存在する赤血球や白血球の数から貧血・炎症の程度などを調べます。
  • 生化学的検査:血液中の成分を調査し、臓器に異常がないか調べます。
  • 免疫血清学的検査:体内に侵入した細菌やウイルスを調べます。
  • 微生物学的検査:病気を引き起こす可能性がある細菌などの微生物がいないか調べます。
  • 輸血・臓器移植関連検査:輸血や臓器移植のための適合検査です。
  • 遺伝子検査:DNAの異常を調べます。
  • 病理学的検査:臓器やその組織を顕微鏡で調べ、悪性細胞などを見つけます。
臨床検査でわかる主な病気
フジテックスで製造した原料を使う体外診断用医薬品では、様々な病気や症状の有無・前兆を知ることができます。
その一部をご紹介します。
  • 膀胱炎 - 尿蛋白の値などで調べます。ほんの少しの蛋白質にも反応するこの検査は、暑さや寒さで現れる一時的で問題のないときでも反応してしまうことがあります。
  • 糖尿病 - 尿糖の値などで判別しますが、尿糖の検査で陽性の反応が出れば、血糖なども検査し、その結果を総合して糖尿病と判別されます。
  • 心不全 - 尿沈渣の値などで判別します。検査の結果、赤血球の増加または円柱細胞が見つかったときに心不全の疑いがあります。
  • 貧血 - 赤血球の数やヘモグロビンの値などで判別できます。赤血球は男性で420〜570万個、女性で380〜500万個(共に1マイクロリットル中)が基準です。これより低い場合に貧血が疑われます。
  • リウマチ - 赤血球が試薬の中を沈んでいく速度をはかる検査で、基準値よりも早く沈んだ場合には、リウマチなどの疑いがあります。
  • 白血病 - 白血球の数は個人差やその日でも数が変わりやすく、多少の変動は気にする必要はありませんが、基準となる数値を大きく超える場合には白血病にかかっている可能性があります。
  • 肝硬変 - 血小板の数は1ミリ立方メートル中5万個以下になると血が止まりにくくなり、2万個以下になると歯茎などから自然に出血することがあります。この場合には肝硬変などの病気の疑いがあります。
  • 狭心症 - 心電図を使った検査で判別をします。不整脈は健康な人でも起こりますので、以上が認められた場合、再検査の際に行う狭心症の検査などが重要になってきます。
  • 腫瘍・ポリープ - 胃部のX線検査では食道・胃・腸で腫瘍やポリープなどの異変を調べます。

グループ会社

社名バイオリンクス株式会社
所在地東京都多摩市貝取1-15-10(本店)
神奈川県横浜市都筑区高山18-6(横浜工場)
設立1989年6月
資本金5000万円
代表取締役藤澤宗駿
藤澤宗弘
主な事業内容フジテックス(株)で製造した原料を使った体外診断用医薬品の製造および販売
沿革1989年6月 東京都狛江市にバイオリンクス株式会社設立
1990年4月 フジテックス(株)設立
1992年9月 神奈川県横浜市都筑区見花山に横浜研究所開設
1993年10月 医薬品製造業許可取得
1995年5月 本店を東京都多摩市に移転
1997年12月 自社ビルの完成(横浜研究所を横浜工場と改め、現在地に移転)
1998年10月 テルモ株式会社とFDP顆粒による採血管の特許を出願
1999年2月 P-FDP測定試薬の製造承認を取得
2005年12月 横浜工場にてISO13485:2003認証取得
2005年4月 第二種医薬品製造販売業許可
2007年1月 Cystatin C測定試薬の製造販売認証を取得
2008年8月 メディカルリンク株式会社の製造所を承継
2008年8月 食品中ラクトフェリン成分の定量方法について特許成立(森永乳業株式会社と共同出願)
2009年9月 H-FABP測定試薬の製造販売認証を取得

社名メディカルリンク株式会社
所在地神奈川県横浜市都筑区高山18-6(本店)
設立1987年10月
資本金5000万円
代表取締役藤澤宗駿
藤澤宗弘
主な事業内容バイオリンクス(株)で製造した体外診断用医薬品を国内販売。抗体の販売もしている
沿革1987年10月 東京都調布市にメディカルリンク株式会社設立
1988年10月 医薬品製造業許可取得
1990年4月 フジテックス(株)設立
1995年5月 本店を神奈川県横浜市都筑区富士見が丘に移転
1998年8月 本店を現在地に移転
2005年4月 第二種医薬品製造販売業許可
2008年8月 製造販売業に特化(医薬品製造業廃止)

社名株式会社MC
所在地神奈川県横浜市都筑区高山18-6(本店)
設立2007年2月
資本金1000万円
代表取締役藤澤宗駿
神原敬一
主な事業内容フジテックス(株)やバイオリンクス(株)の製造品を海外へ販売
沿革1990年4月 フジテックス(株)設立
2007年2月 現住所に株式会社MC設立

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