ようこそ!これは初学者向けのロジバン講座です.

はい。冠詞(gadri)についてやろう。{lo}と{la}は入門コースでもやったよね。
gadrix1 は x2 (修飾対象)・ x3 (言語)・ x4 (意味/機能)の冠詞/標識

うん。他にもあったんだね。

えっと、こういう表を作ると分かりやすいかな。ちなみにすべて終止詞は{ku}だよ。

@冠詞一覧*1
客観系loloilo'ilo'e
主観系leleile'ile'e
渾名系lalaila'i
基本集合象徴

一応言っておくけど「渾名」は「アダナ」って読むからね。

分かってるよ!(シコナって読んでた…) 2列あるんだね。「客観、主観、渾名」と「基本、塊、集合、象徴」。

うん。なので、この2列を順番に説明していきます。まずは「客観、主観、渾名」の方から。


lo包括的な冠詞。述なれ語を取り込んで、項にする。その述なれ語のx1に当てはまるひとつまたは複数のものを示す。
le特定の冠詞。述なれ語を取り込んで、項にする。その述なれ語のx1に当てはまると話者が描写する、話者の心のなかにある、ひとつまたは複数の個体を特定的に示す。
la名前の冠詞。述なれ語かcmeneを取り込む。話者の心のなかにあり、その述なれ語かcmeneで話者が名づけた単数または複数の個体を特定的に示す。

{lo}のロジバン定義覚えてる?*2

「brodaのx1に当てはまるようなもの」だよね。

そうそう。何かを指すときに、「brodaのx1に当てはまるものだよ」と言ってるわけだね。

うんうん。…で、{le}は、話者が描写する、話者の心の中にある、ある特定のものを示すって書いてあるね。…と言いますと?

物忘れが激しくなってきた中高年の方々の「ねえ、アレとって、アレ。」の「アレ」に近いね。「ねえ、アノ店行った?」とか。

{le}≒「あの」なのかな。*3

大体その感じ。{lo}だと、色んな「brodaのx1に当てはまるもの」を指せるがゆえに、どれについて言ってるかも分かんないだよね。

ああ、{le}を使うと、「私の念頭にあるbrodaのx1に当てはまるもの」って、指示対象の候補を狭められるのかな?

ま、そういうこと。思い描いていて、それを相手にも伝えたいなら{le}を使う。思い描いていても、別に伝える気がないなら{lo}でいいし。

なるほど。



さて、じゃあ次は横一列「基本、群れ、集合、象徴」…の象徴以外をやろう。

えっ、どうして象徴はやらないの?

sev-2 やってもいいんだけど、意味論の基礎もあまり出来てないし、何よりほとんど使わなくてもやっていけるから。ね。

よしっ、無しでいこう。
  • loi/lei/lai broda : lo gunma be lo/le/la broda ({lo/le/la broda}からなる共同的まとまり(塊(カイ)))
  • lo'i/le'i/la'i broda : lo selcmi be lo/le/la broda ({lo/le/la broda}からなる集合)
gunmax1 は x2 (要素)からなる群/団; 行為や動作について共同的となっているまとまり
selcmix1 は x2 (要素) からなる集合

oh...

知ってた。



{lo gunma}「塊」と{lo selcmi}「集合」とは何かからやろう。ちなみに、この2つは全くの別物です。*4

ほう。どっちも「ある要素からなる◯◯」って感じだけどそうなのか。

うん。塊は行為や動作について共同的となっているまとまりのことを指すんだよ。共同的ってのが大事。厳密に言えば集団的だけど。

たとえば?

たとえば、「子どもたち(AとBとC)が集まった」っていうのを「子供Aが集まった」「子供Bが集まった」「子供Cが集まった」とは言えないよね。「集まる」の主語は「子どもたち」が集団的に満たしているわけだ。

ほうほう。確かに。塊はそういう集団的なグループのことを指すんだね。

そういうこと。他にも「学生らが校舎を取り囲んでいる」というのも、「学生らそれぞれが取り囲んでいる」んじゃなくて(というか校舎を取り囲むのは一人じゃできない)、「学生らが一丸となって取り囲んでいる」よね。

おー、なんかすっきりした、ような!

こういう「複数の対象を示す項の述語の満たし方」を集団性・分配性という用語で説明できる。それは次に回そう。*5



さて、次は集合(set)について。ロジバンで集合といえば、数学の集合のことです。

うげげ…てかセヴァンって小学生なのになんで集合のことしってるの?

脱ゆとりかな(適当)。集合を項にとるような述なれ語を見てみよう:
cnanox1 は x2 (性質)に関する、 x3 (集合)の模範/規範/平均/スタンダード
cuxnax1 は x2 を x3 (集合)から選ぶ
fadnix1 は x2 (性質)・ x3 (集合)において平凡/通常/普通
kancux1 は x2 (集合)について x3 (数量)を x4 (単位)で数える
listex1 は x2 (集合)を x3 (序列)で x4 (媒体)に表した目録/カタログ/リスト/一覧/名簿/ログ
rircix1 は x2 (性質)に関して、 x3 (集合)において珍しい/稀有
simxux1 (集合)は x2 (事/性質)の点で相互的/共通し合っている
trajix1 は x2 (性質)・ x3 (極性)・ x4 (集合/範囲)に関して極致(最上/最下)

こう、統計的な性質(平凡とか稀とか)について語るものや、候補として使われてるよね。

まあそりゃそうだよなーって感じはする。あの数学の集合だもんね。

使われ方からして、塊とは全然違うでしょ?

うん確かに。



というわけで、長々と冠詞について見てきました。

基本系、塊、集合、そして、客観、主観、渾名!と、えっと、集団性・分配性だっけ?これは分かったような気はしてるけど、ちょっと不安だなあ。

それはじゃあ次の次でもう一度深くやろう。それじゃあ今回はここまで。

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