ようこそ!これは初学者向けのロジバン講座です.

mi dunda fi do / 私はあなたに(何かを)与える。
tu se klama do / あれがあなたの行き先だ。

lo se cilre


  • 項の順番を変える方法として、FA類を使うやり方と、SE類を使うやり方を学ぶ。
  • FA類は項の頭につけて、それが何番目の項にあたるのかを明記する。
  • SE類は述語になれる語の頭につけて、元の述語のx1と何番目かを入れ替えたようなPSを持つ新しい述語を作る。



文の作り方はやったから、あとは正直な話、表現方法を広げるだけだね。

おー!おらなんだかわくわくしてk

今回は練習問題を通して、学んでいこう。

練習 : 次の文をロジバンに訳そう
1. 私はこの方法で行く。
2. あなたはこれで話す。
3. 私はあそこで会う。
4. これは私によって与えられる。
語彙
klamax1 は x2 (終点)に x3 (起点)から x4 (経路)を x5 (方法)で行く/来る
tavlax1 (者)は x2 (者)に x3 (題目)について x4 (言語)で話す/語る
penmix1はx2にx3(所)で会う
dundax1はx2をx3に与える

こんなん余裕でしょ!

おお、じゃあ一気に答え言っちゃってください。

任せなさい!それっ

  1. .i mi klama zo'e zo'e zo'e ti
  2. .i do tavla zo'e zo'e ti
  3. .i mi penmi zo'e tu
  4. .i mi dunda ti [zo'e]

ふふん、どうだ。4.の{zo'e}は文末だから省略されるのもお見通しさ!

おおー。おめでとうございます。100点です。

ふははははは!

んー…でも、さっきの文、ぞへばっかだね。1 とかzo'eが3つもあるし。

仕方ないじゃん。そうしないとtiがx5にあるってことを表せないんだもん。

だよねー。{.i mi klama ti}だと、{ti}はx2に入っちゃうもんね。

いやはやしかし、こういう話をするということは、

zo'eが消せるということです。




@FA類(ファるい)を使おう!
その後ろにくる項(sumti)がx1,x2,x3,x4,x5のどれであるかを表す。
faその後ろにくる項がx1であることを表す。
feその後ろにくる項がx2であることを表す。
fiその後ろにくる項がx3であることを表す。
foその後ろにくる項がx4であることを表す。
fuその後ろにくる項がx5であることを表す。

ほうほう。こんなものがあるのか。

試しに、1 をFA類を使って書き直してみるね。


1の書き換え .i mi klama fu ti

すごい!ぞへ軍団が消えた!

ふふふ…。 {fu}が「次にくる項はx5に入りますよ」と教えてくれるから、わざわざzo'eで間を埋めなくてよくなったの。
今みたいに、文の真ん中にzo'eがたむろってるときはFA類を使うとすっきり書けるよ。

なるほどー。じゃあ、2と3もこういう風に書けるんだね?

2の書き換え .i do tavla fo ti
3の書き換え .i mi penmi fi tu

その通り。ちなみに、fa,fe,fi,fo,fuは母音がアルファベット順だから覚えやすいと思う。

ふぁ、ふぇ、ふぃ、ふぉ、ふ。うん、もう覚えたかも。あ、ねえ、ひとつ思いついたんだけどいい?たとえば、こういう文があるとするじゃん。

.i mi dunda ti do (= 私はこれをあなたに与える。)

これに、さっきのFA類を使って…

.i fa mi dunda fe ti fi do

って書けたりする? ただただ長ったらしいだけだけど。

うんできるよ。もっと言えば、fa,fe,fi...が項の割り当てを担ってるから、



みたいに項の順番をぐっちゃぐちゃにすることも可能!

読みにくっ!でも、FA類を使うとかなり自由自在に項を並べられるというのはよくわかったよ。

まあみだりに項を並び替えると読みにくいから、基本的には真ん中にzo'eがあるならFA類の出番、って覚えておくといいよ。



あともうひとつ、FA類について注意点があるの。次の文を考えてみて。

.i mi klama fo ti ta

このとき、{ta}は何番目の項でしょう?

うぐ。 {ti} は{fo}の力で x4に位置してるけど、{ta}は何の力も受けてなくて…むむむ…。

FA類のルールを適用すると、{ta}はx5になるの。



ほうほう。FA類の項のあとのフツーの項はFA類の項の次の番号に割り当てられるんだね。

そういうこと。このルールのおかげで、よりシンプルに真ん中のzo'eを抜くことができるんだよ。「前にならえ!」だね。

なるほどー。あれ、ねえねえ。「前にならえ!」ってのは分かったけど、こういうときはどうするの?

fe ti dunda fa mi do

えっと、これって、x2 = ti で x1 = mi じゃん?「前にならえ!」ってなると、x1の次だからx2になるけど…、x2はもう項が入ってるよね。

鋭いね。実はもう一つFA類のルールとして「先取り」があるの。前にならって、既にそこが埋まってたら、もうひとつ次のところに入る。

ほうほう。ってことは、今回はx2はもう埋まってるから、その次、x3にdoが入るんだね。

その通り。



4もFA類を使えば、日本語の表現の順番通り(これ 私)に項を置けるよね。

4の言い換え .i fe ti dunda fa mi

まあ、ちょっと読みにくいけど…。

FA類は「かなり自由に項を動かせる」がために読む方もちょっと気合がいるよね。

部分的に項の位置を変えるものがあればいいんだけど。

じゃじゃーん。実はきちんとあります。


@SE類でひっくり返せ!
述語になれる語の前につけて、x1とある位置がひっくりかえった、新しい「述語になれる語」を形成する。
sex1とx2をひっくりかえす。
tex1とx3をひっくりかえす。
vex1とx4をひっくりかえす。
xex1とx5をひっくりかえす。
(子音がアルファベット順なことに注目!ここでも覚えやすい設計になってます!)

(やばい全く意味がわからない)

少しずつやっていこう。 定番のあの文を例に出すね。

mi prami do (= 私はあなたを愛する。)

{prami}は「x1はx2を愛する」という構造を持ってたね。この{prami}に{se}をつけて、新しい述語になれる語を作ってみるよ。

prami : x1はx2を愛する
se prami : x2はx1を愛する ⇔ x1はx2に愛される

x1とx2が入れ替わった述語になれる語が新しくできました!

んー…ってことは、4をSE類を使って書き換えると

4.SE類による書き換え ti se dunda mi

dunda : x1 はx2をx3に与える
se dunda : x2はx1をx3に与える ⇔ x1はx2によってx3に与えられる

ってなるってこと?*1

そゆこと。「位置が部分的に入れ替わる」だけだから、読む方も気楽だよね。

どうしてわざわざ「SE類をつけて新しい述語になれる語を作る」なんて言い方なの?別に新しく述語になれる語を作らなくても…。

これは大事な伏線なんだよ。まあ、そのことはさておき、ちょっと練習してみよっか。

練習 : 次の文の意味を考えてみよう。
.i mi te dunda ti

{te dunda}は元の述語{dunda}のx1とx3を入れ替えて作られる述語だから…

dunda : x1はx2をx3に与える
te dunda : x3はx2をx1に与える ⇔ x1はx2をx3から与えられる(受け取る)

「私はこれを与えられる」かな?

正解。ちなみに、ロジバンには能動態とか受動態とかがありません!{se}でつくった述語はよく受け身的に訳されるけど、あくまで形式的なものであることに注意してね。{[zo'e] dunda ti mi}と{mi te dunda ti}は全く同じ意味だよ。

はーい。でも、人間って最初の方にきた単語が主役みたいに捉えがちじゃない?

まあね。それを意図してFA類やSE類を使う人はいるかもしれないね。ただ公式の解釈ではFA類もSE類も元の素朴な文と何一つニュアンスを変えないことは覚えておいてね。

そっちのほうが学ぶ人にとっては楽だからいいかも。「ニュアンスが異なります」なんて言われた日にはもううんざりだ。



なんか長かったけど、やったのはFA類とSE類の二つだね。

FA類は超自由に項を並び替えるときに、SE類はピンポイントに項を並び替えるときに使う、ってのでいいかな?

ま、そんな感じだね。あ、一つ言っておくと、SE類とFA類を共用する場合は、先にSE類が適用されてからFA類が適用されるよ

fe mi se prami fa do = do se prami mi = mi prami do

ほうほう。一応覚えておくよ。それより、どうしてわざわざ「SE類をつけて新しい述語になれる語を作る」なんて言い方なのさ?

それは次回やることにしよう。

まとめ

  • 項の順番を変える方法には、FA類を使うやり方と、SE類を使うやり方がある。
  • FA類は項の頭につけて、それが何番目の項にあたるのかを明記する。FA類には2つのルールがある:
  1. 「前にならえ!」 : FA類の項の後にくる何も付いていない項は、FA類の項の次の番号に割り当てられる。
  2. 「先取り」 : 前にならって、既にそこが埋まっていた場合、その次の番号に入る。
  • SE類は述語になれる語の頭につけて、元の述語のx1と何番目かを入れ替えたようなPSを持つ新しい述語を作る。
  • 項の順番の違いを忠実に訳そうとすると、受動態などの表現を使わざるを得ないことがあるが、あくまで形式的なものであることに注意する。

@今回出てきた語句
klamax1 は x2 (終点)に x3 (起点)から x4 (経路)を x5 (方法)で行く/来る
tavlax1 (者)は x2 (者)に x3 (題目)について x4 (言語)で話す/語る
penmix1はx2にx3(所)で会う
dundax1はx2をx3に与える
faその後ろにくる項がx1であることを表す。
feその後ろにくる項がx2であることを表す。
fiその後ろにくる項がx3であることを表す。
foその後ろにくる項がx4であることを表す。
fuその後ろにくる項がx5であることを表す。
sex1とx2をひっくりかえす。
tex1とx3をひっくりかえす。
vex1とx4をひっくりかえす。
xex1とx5をひっくりかえす。

○×チェックテスト

  1. {fe}は直後にくる項が述語のx3に入ることを明記する。
  2. {dunda fa mi do} この文の x1 は mi である。
  3. {ti fi do xe klama fu mi fe tu} この文はFA類、SE類の無い文で表すと {mi klama tu do zo'e ti} になる。
  4. FA類は番号順に並べると母音がアルファベット順になっており、SE類は転換する位置の若い順に並べると子音がアルファベット順になっている。

章末問題

. 次の組の文が同じ意味になるように空欄を埋めよ。
  1. mi klama tu ti = mi klama fi ( a ) ( b ) tu
  2. fe ti dunda ( c ) ( d ) do = do ( e ) mi dunda ( f ) ti

解答

○×チェックテスト
  1. × : {fe}はそれのくっついた項がx2であることを明記する。
  2. ○ : 正しい。述語が文頭に来ていても、{fa}のくっついた項が文中にあれば、それがx1となる。
  3. ○ : SE類→FA類の順で処理されることに注意。まずFA類をなくすと、{ti xe klama tu do zo'e mi} 次にSE類をなくせば確かにその通りになる。
  4. ○ : fa,fe,fi,fo,fu は a,e,i,o,u となっている。また、se,te,ve,xe は s,t,v,x と確かにアルファベット順になっている。
章末問題

a. ti
b. fe
c. mi
d. fa
e. fi
f. fe



このページへのコメント

se te se"で
x1はそのままx2とx3が
交換されるということですか

Posted by x 2016年12月28日(水) 15:35:05

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