最終更新: cogas_uasanbon 2014年01月03日(金) 20:46:50履歴
coi do'u 今回は「存在構文」についてやろう。英語でいう"there is/are"構文ってやつだね。
「〜がある/いる」みたいなやつだね。
存在構文についてやる前に、ちょっとこの文を見て。
疑問文だよね。えっと、確か、「ma は男だ、のmaに入るものを答えてください」みたいな意味だったっけ?
そうそう。「『()は男だ』の()に入るものは何ですか?」だったね。存在構文もそれにかなり似てるんだ。
ほうほう!「『()は男だ』の()に入るようなものが存在する」ってことか。ロジバンのあるあるパターンだ。{da}を使うんだね。
そういうこと。それじゃ、少し細かい話をしていくね。
細かい話というのは以下の4つです。
ふむふむ。
まず 1. について。…何か質問は?
え、丸投げ? えっと、どうして3種類も用意されてるの?
同じ文の中で2つ以上の存在について語ることができるようにするためだよ。{da}{de}{di}はそれぞれ x,y,zみたいなもんだね。
はあ。次、2. はそんな難しいことは言ってないよね。「『()は男だ』の()に入るような人がいる」ってしたい場合は、
ってすればいいってことだよね?
そういうこと。3. もそんな大それたことではなくて、「()にあてはまるものがいくつ存在するのか」を言えるということです。
書いてる通り、数字が無い場合は「少なくとも1つ」存在するって考えたらいいんだよね。4.がちょっと難しい、かな。
さっきの{ci da poi ke'a prenu ku'o nanmu}という命題が真か偽かというのは、どの範囲の話かによるでしょ?
確かに。「私から半径5メートル以内に」とか「ルイーダの酒場に」とか「世界中に」とか…。なるほど、これらが議論領域なんだね。
そういうこと。議論領域を完全に言い尽くすことはできないけど、示唆はできるんだよ。それについては次の章でやろう。
ところで、{da poi prenu}っていうの面倒じゃない?
うん。面倒。
実は。{zo'e noi broda}が{lo broda}といえたように、{PA da poi broda}も{PA broda}と言えるの。
短くなっていい感じだ。ところで、2段目の{PA sumti}は…たとえば{re lo gerku}みたいな?
でもこれ、{mi prami re gerku}でよさそうだし…。なんか意味あるの?
まあそれならほとんど何も変わんないね。でも、{mi prami re lo vo gerku}とかならどう?
ああ! 「私には愛する、4匹の犬に属しているようなもののうち2つのものが存在する」か!「私は4匹の犬のうち2匹を愛する」くらいの意味だね。
というわけで、簡単にですが、存在文について見てみました。
ふむふむ。そんなに難しくはなかったかな?
最初のほうで、存在変項は文中で複数個使えるって言ったけれど、それについては少し注意しなければならないことがあるの。ま、それについては中級コースでやろう。
ふむふむ…。
でも日常会話で複数個使うような文を作ることはほとんどないだろうし、ひとまずはこれで存在文は作れると言っていいと思うよ!
「〜がある/いる」みたいなやつだね。
存在構文についてやる前に、ちょっとこの文を見て。
- ma nanmu / 男であるようなものは何ですか? (何が男ですか?)
疑問文だよね。えっと、確か、「ma は男だ、のmaに入るものを答えてください」みたいな意味だったっけ?
そうそう。「『()は男だ』の()に入るものは何ですか?」だったね。存在構文もそれにかなり似てるんだ。
- da nanmu / 男であるようなものが存在する。(男がいる。)
ほうほう!「『()は男だ』の()に入るようなものが存在する」ってことか。ロジバンのあるあるパターンだ。{da}を使うんだね。
そういうこと。それじゃ、少し細かい話をしていくね。
細かい話というのは以下の4つです。
- {da}の他に{de}{di}があり、機能は全部同じで、束縛変項とか存在変項などと呼ぶ。*1
- 束縛変項はあらゆるものの存在を表し得るので、必要に応じて{poi}を使って関係節で範囲を縛る。
- 束縛変項の頭には数詞(PA類)がつけれる(量化)。何も付いていないときには{su'o}「少なくとも1つ」が想定される。
- 「どの範囲でそれだけ存在するのか」は文脈に応じて変わってくる。この「存在に関して考える範囲」のことを議論領域という。
ふむふむ。
まず 1. について。…何か質問は?
え、丸投げ? えっと、どうして3種類も用意されてるの?
同じ文の中で2つ以上の存在について語ることができるようにするためだよ。{da}{de}{di}はそれぞれ x,y,zみたいなもんだね。
はあ。次、2. はそんな難しいことは言ってないよね。「『()は男だ』の()に入るような人がいる」ってしたい場合は、
- da poi ke'a prenu ku'o nanmu
ってすればいいってことだよね?
そういうこと。3. もそんな大それたことではなくて、「()にあてはまるものがいくつ存在するのか」を言えるということです。
- ci da poi ke'a prenu ku'o nanmu / 男であるような人がちょうど3人いる。
書いてる通り、数字が無い場合は「少なくとも1つ」存在するって考えたらいいんだよね。4.がちょっと難しい、かな。
さっきの{ci da poi ke'a prenu ku'o nanmu}という命題が真か偽かというのは、どの範囲の話かによるでしょ?
確かに。「私から半径5メートル以内に」とか「ルイーダの酒場に」とか「世界中に」とか…。なるほど、これらが議論領域なんだね。
そういうこと。議論領域を完全に言い尽くすことはできないけど、示唆はできるんだよ。それについては次の章でやろう。
ところで、{da poi prenu}っていうの面倒じゃない?
うん。面倒。
実は。{zo'e noi broda}が{lo broda}といえたように、{PA da poi broda}も{PA broda}と言えるの。
PA broda | PA da poi ke'a broda | brodaのx1であるようなPA個のものが存在する |
PA sumti | PA da poi ke'a me sumti | sumtiの一部/に該当するものであるようなPA個のものが存在する |
- mi prami pa prenu / 私には好きな人がただ一人いる。
短くなっていい感じだ。ところで、2段目の{PA sumti}は…たとえば{re lo gerku}みたいな?
- mi prami re lo gerku / 私には愛する犬が2匹いる。
でもこれ、{mi prami re gerku}でよさそうだし…。なんか意味あるの?
まあそれならほとんど何も変わんないね。でも、{mi prami re lo vo gerku}とかならどう?
ああ! 「私には愛する、4匹の犬に属しているようなもののうち2つのものが存在する」か!「私は4匹の犬のうち2匹を愛する」くらいの意味だね。
というわけで、簡単にですが、存在文について見てみました。
ふむふむ。そんなに難しくはなかったかな?
最初のほうで、存在変項は文中で複数個使えるって言ったけれど、それについては少し注意しなければならないことがあるの。ま、それについては中級コースでやろう。
ふむふむ…。
でも日常会話で複数個使うような文を作ることはほとんどないだろうし、ひとまずはこれで存在文は作れると言っていいと思うよ!
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