ロジバンの造語法はなかなか目を見張るものがあるよ。
造語って言ったら、うーんと、漢字と漢字を組み合わせて二字熟語を作る感じだよね。「体」と「温もり」で「体温」みたいな。
そうそう。ロジバンの造語法はそれによく似てる。熟語用の部品を基本語それぞれが持ってて、それを組み合わせて作る。{valsi}「単語」の部品{vla}と、{liste}「リスト」の部品{ste}を組み合わせた{vlaste}「辞書」とかね!
へー。ところで、基本語なんてのがあるんだね。どれくらいあるの?
まあ、ざっと1000語くらいかなあ?
理論上は基本語1000語を覚えてしまえば、造語法を駆使してありとあらゆることが言えるようになるよ。
理論上は。
ま、世の中そんな甘くはないよね。
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こんなものかな?
うん。すごくざっくりだったね。
あとはこの情報社会に任せよう。なんだか「難しい」イメージしか植え付けられなかった気もするね。
ロジバンの「難しい」には2つあると思うんだ。ひとつは、統語論的非曖昧のために伴う難しさ(ややこしさ)。自然言語ではテキトーに言ってたことを、ロジバンはきっちり決めようとするときがあるから、そういうときは難しく感じるかもしれない。もうひとつは、概念的な難しさ。たとえば、ロジバンの文構造は述語論理をベースにしているわけで、自然言語にはなかなか見られない構造なんだよね。だから、その述語論理っぽさが難しく感じたりするかもしれない。でもここで言っておきたいのが、概念的難しさと語学的難しさは必ずしも比例しないということだよ。むしろ、少し複雑なアイデアを練り込んであるからこそ、文法的にはすごく簡単になっているということのほうが多いからね。
喋り過ぎた。そら起きてる?
なんとか…。とりあえず頑張るよ!