〜雪原〜 | 肇「見渡す限りの銀世界……すごい……。なんて、綺麗な色……。」 | 麗奈「ったく、肇はのんきね。うっとりしてる場合じゃないわよ!」 | 麗奈「ハ、ハ…ハックション!!寒っ!!」 |
みちる「寒いときこそのパンです!はい、どうぞ麗奈ちゃん!」 | みちる「モグモグモグモグモグモグモグモグ……」 | 麗奈「はぁー……アンタたちマイペースすぎ!まぁ、パンは貰うけど。」 | 麗奈「モグモグ……って、パン食べてる場合じゃなかった!」 |
肇「どうしたんですか、麗奈ちゃん。」 | 麗奈「アイツよ、アイツ!アイツと合流するために、わざわざこんな寒いところで待ってやってんのよッ!」 | 麗奈「ああもう、早く来なさいよねッ!」 | みちる「アイツってまさか……伝説のパン職人ですか?」 |
みちる「あの橋を渡って、ここまで来てくれたんですね!」 | 麗奈「違うわよッ!誰よ、そのパン職人って。」 | 麗奈「アイツといったら一人しかいないわ。いるでしょ、この旅のもう一人のメンバーがッ!」 | 肇「そういえば、そうでした。私ったら、つい美しい景色に夢中になってしまって……。」 |
肇「そろそろ到着する時間に……」 | ???「皆さん、お呼びでしたか?」 | ???「そうですよね、首をながーくして待ちわびていましたよね!このボクの到着を!」 | 麗奈「……来たわね。」 |
幸子「はい、ボクです!」 | 幸子「いやぁー、ボクがカワイイあまり、ノルウェーの空港も大興奮でした。」 | 幸子「セキリュティゲートが離してくれないもので!」 | 麗奈「どうせポケットにアクセサリーか何か、突っ込んだままでしょ。」 |
肇「幸子ちゃんも揃ったので、いよいよ撮影も後半戦に突入ですね。」 | 肇「今日からの撮影は、たしか……」 | みちる「犬ぞりです!」 | みちる「犬ぞりの体験をしながら、オーロラ観測ポイントまで向かうんです。楽しみですねー、犬ぞり!」 |
幸子「い、犬ぞり……!?」 | 幸子「そういえば、見渡す限り雪原ですし、なにかおかしいです。ノルウェーの街を観光するロケは……」 | 麗奈「終わったわよ。」 | 幸子「え……?」 |
肇「幸子ちゃんはあとから合流するから、街ロケは私たちだけでって。」 | 肇「……もしかして、聞いてなかった?」 | みちる「今日からは、犬ぞりとオーロラ!北の大地を堪能するロケです!」 | みちる「ちょっと寒いかもしてませんが、パンがあれば乗り越えられます!」 |
麗奈「アンタのパン欲には、呆れるわ……。」 | 麗奈「まあ、いいわ。ともかく、オーロラとやらを見に、犬ぞりに乗っていくの。」 | 麗奈「覚悟はいい、アンタたち!」 | 肇「はい。でも……オーロラは自然のものですから、私たち……本当に見ることができるでしょうか。」 |
肇「少し心配で……。」 | 幸子「その点ならご心配なく!なにせカワイイボクがいるんです!」 | 幸子「この空も、オーロラで歓迎してくれるはずです!」 | 肇「そう……ですよね。ふふっ!幸子ちゃん、頼りにしています。」 |
幸子「フフーン♪カワイイボクにお任せください!」 | みちる「みんなで楽しい旅にしましょう!」 | みちる「パンの準備はOKですか?」 | みちる「それでは、出発ーっ!」 |
〜雪原エリアへ〜 |