ハリネズミ飼い方情報(ハリwiki) - 冬の寒さ(冬眠)対策
ハリネズミは寒さに非常に弱く、寒すぎると冬眠状態に陥り大変危険です。
個体差はありますが、26〜27℃ぐらいが適温です。
厳冬期以外にも秋〜春は加温して、ケージ内が24℃を下回らないにならないようにしましょう。
また、適切な温度設定でもケージの置く場所などによってスポット的に寒くなっていたりすることがあります。床に近い場所では温度が低くなりやすいので気をつけましょう。
室温が20度以上ある場合でも冬眠状態になってしまうことがあります。ハリネズミを抱っこした際、腹や手足まで冷えている状態は寒すぎるので温度を上げましょう。

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おすすめのケージ内保温構成

ケージ上部用ヒーター(メイン) + ケージ下部用ヒーター(サブ) + サーモスタット(温度管理)
どうしてもヒーター数が増やせない場合は、上部ヒーター(暖突)+サーモでも可能ですが、
冷たい空気は下にたまるもの。ハリネズミの腹が冷えないよう下部ヒーターもあると安心です。
さらに、ケージの種類にもよりますがケージカバーもあると保温性が高まります。

ケージ用ヒーター(ペットヒーターや保温灯など)

冬は地域によっては暖房のみでケージ内を24℃以上に上げるのは難しく、人間が暑く感じるのでペットヒーターや保温灯などを併用します。
爬虫類用のサーモスタットを使用すると温度管理がとても楽になり、なにより安心です。

ケージ上部用ヒーター

ケージ内のメインの暖房器具として使われることが多いです。
みどり商会 暖突
ハリネズミだけでなく、爬虫類でも定番の保温器具です。
とても安全性の高いヒーターです。表面が不織布で触っても熱くなく、裏面はまったく熱くなりません。
ハリネズミには不要かと思いますが、表面の不織布に霧吹きして加湿することも可能です。
74cm衣装ケースでや60cm水槽で、Mサイズでちょうど良かったです(ケージ下部用ヒーターと兼用時)。
ネジとワッシャーで取り付けるタイプなので、取り付けられない場合は焼き網などを利用すると良いです。
マルカン 保温電球
カバーがあるとしても本体がそれなりに熱くなるので、ハリネズミが触れないよう高さのあるケージで、高い場所に固定して使います。
電球なので、突然の球切れに注意!

ケージ下部用ヒーター

床暖房的な、ケージ内の補助暖房器具として使われることが多いです。
ペットヒーター(うさ暖系)
寝床などの下に敷いて使います。「弱」でもそれなりの温度になるため、低温やけどしないようにカバーをすると良いでしょう。
さらに大きめの犬猫用「ホッとヒーター」などは、ペットシーツや人工芝などの下に置いて床暖房的に使うことも可能です。
ケージ内に入れられる設計のため、コードかじり防止にケーブル部分が太くなっています。
パネルヒーター
防水ではないので、ケージの外から下に敷く形で使用します。
ピタリ適温プラスの場合は42℃±5℃をキープ、マルチパネルヒーターの場合は25〜45℃の範囲で任意の温度に設定可能です。
ピタリ適温プラスの場合は角に四角い突起部があります。
スチレンボードや段ボールなどを突起部に合わせて四角くくり抜いたものの上に、パネルヒーターを裏返しにして敷くことでフラットになり、さらに断熱にもなるので一石二鳥です。
ケージの外で使用するため、コードが細く取り回ししやすいです。


サーモスタット

ケージ内の温度を一定に保つために、設定温度より低くなるとヒータをONに、温度が高くなるとOFFにするものです。
サーモスタットのコンセント口に手持ちの保温器具を接続して使います。
保温器具のみだと温度が上がりすぎたりする心配がありますが、サーモがあれば安心です。
水槽用の水温をはかるタイプではなく、爬虫類用の気温をはかれるタイプを選びましょう。

※サーモの表示温度は製品によって誤差があります。ケージ内に別の温度計を併用するのをおすすめします。
GEX タイマーサーモ RTT-1
ジェックス爬虫類サーモの後継機。
ケージ内の温度が大きく表示され、夜昼の2パターン温度設定ができるなど高性能でおすすめ。
サーモ機能コンセント(温度でON/OFF)が1口、
タイマー機能コンセント(時間でON/OFF)が1口あります。

大変優秀なサーモスタットです。
ただ最高温度・最低温度は設定できません。夜昼の温度設定のみ。
間違いやすいようなのでご注意ください(misao_)
GEX イージーグローサーモ
ジェックス タイマーサーモの廉価版が出ました。
温度設定はダイヤルを回すだけのカンタン設定!
シンプルな分ケージ内温度等の表示はなく、コンセントは1口しかありませんが、
設定で悩むことがないので便利です。
なんといってもタイマーサーモの半額くらいなのでお手軽です。
カミハタ レプタイルサーモ
温度表示なし。
ヒーター用(温度でON/OFF)コンセントが1口のみ。
アサヒ 電子サーモスタット
温度表示なし。誤差は±2〜4℃程度。
ヒーター用(温度でON/OFF)コンセントが1口のみ。
温度幅の大きい理由をメーカーに確認しました(misao_)
以下回答です
「空気中で使用することを前提に設計しておりますので、水中専用のサーモスタットよりも反応を鈍く(** ヒステリシス差を大きく )しております。
空気中使用を前提とするサーモスタットの場合、通常のヒステリシスを採用すると、水の温度変化より空気の温度変化は不均一で非常に速いため、ON/OFFの反応頻度が高くなり、接続器具の寿命が極端に短くなるなどの支障が発現します。」



ニッソー シーパレックス 300
本来は水温調整(水槽)用ですが、ケージ内で空気中でも使えるようです。
温度表示なし。
ヒーター用(温度でON/OFF)コンセントが1口のみ。
ニッソー シーパレックス300 NEO NHE-020
シーパレックス300の後継機種
本体形状が変更されたことと設定温度範囲が20〜30から15〜35度になっています。




ビバリア LCD ペットサーモ
GEXのサーモスタットと機能はほぼ同じです。
温度幅は試せていません。
デジタル表示とボタンが小さく
操作はGEXのほうがしやすかったです。(misao_)



※サーモスタット大きさ比較



ケージカバー

専用の布製カバーや、毛布をかけたり、薄手のアルミマットを折ったものを被せたりして保温します。
一日中暗いと体内時計が狂ってしまうため、昼は明るい状態になるように気をつけましょう。

市販のケージカバー

ケージの規格が合えば便利です。

手作りのケージカバー

プラスチック段ボールやアルミ保温シートなどでケージのサイズに合うように作成します。
水槽の場合は、スタイロフォームやスチレンボード、発泡スチロールなどを切って、マグネットやくっつき虫などで貼り付けることもできます。
手軽に毛布などを掛けるのもアリ。
空気穴を忘れずに確保してください。

空気穴についての補足 ビニールや毛布などぴったりしがちなカバーの場合
HOEI(ケージなどを作っている会社です)のホームページより
「カバーのすそをケージの長さに合わせる
 カバーの側面もケージとの間にゆとりを持たせる
 暖房器具との併用は避ける」とあるので
リスクがあることを考えて
必ず空気穴は確保してください。
上部に高さのあるものを置いてカバーとの間に隙間を作ったり
側面はブックカバーなどでも隙間を確保できるかと思います(misao_)

保温性の高いケージ(水槽や衣装ケースなど)を使用

よく使用されるかごタイプのものは、通気性が良い分保温力には劣るので、冬だけ水槽衣装ケースを使う場合もあります。

暖房

空調で飼育部屋全体を加温します。
暖かい空気は上昇してしまうので、扇風機などで空気を循環させるとよいでしょう。その際はハリネズミの直接風が当たらないよう注意してください。

エアコン

はじめから設置してあることが多いので初期費用がかからず、手軽で空気を汚さず安心です。
寒い地域などで外気温が0℃近く、もしくは氷点下になると霜がついて効率が落ちる製品が多いです。
外気温によっては設定温度まで上がらないことがあるので、特に深夜から明け方にかけてケージ内温度が下がりすぎないよう注意が必要です。

外出先から遠隔操作できるリモコンを紹介しています
詳しくは夏の暑さ(夏眠)対策のエアコンをご覧ください



エアコン管理しているショップにケージの設置場所の注意点を確認しました
(ハリネズミの本にも協力されているところです)
以下回答です。エアコンだけだと温度計でケージの温度を確認し、適温でなければ
ラックなどでケージの高さを調節する
それでも下回るときは暖房器具をケージに足す必要がありそうです(misao_)

「ケージの設置先は設置場所の広さや状態によってケースバイケースとなってしま
いますが、いくらエアコン空調を24時間体制で行っておりましても、冬場は部
屋の下部分の気温が昼と夜で2〜5度近く変わってしまいますので、お勧めとし
ましては腰から上、胸の高さぐらいまでの位置がダイレクトな温度変化の影響を
受けづらい気がします。
また、出入り口に近い場所も注意が必要です。
基本的に店内は常時エアコン空調および、シートヒーターで温度調節です。」




オイルヒーター

空気が汚れず静かで安全性が高いですが、ランニングコストは高くなります。

参考