当wikiはアニメ、覇穹封神演義を検証するwikiです。

脚本:大草芳樹 絵コンテ・演出:神保昌登 作画監督:渡邉亜彩美・江森真理子


殷の西部・西岐で、なぜか兵士に農耕の指導をしている太公望の姿が。
実は太公望、西岐で軍師の役職に就いていた。
それは、遡ること数日前ーー。釣りに明け暮れる太公望の前に、西岐を治める四大諸侯の一人、姫昌が現れたことから始まった。
一方、朝歌を離れ、西岐を目指す武成王一族。今や殷に反旗を翻す存在となった武成王を、聞仲は許さないだろうとよんだ崑崙山の元始天尊は、”武成王に縁の深い”強力な助っ人を用意していたーー。
(アニメ公式サイトから引用)



タイトル


武成王造反というタイトルなのにもかかわらず、冒頭でまた武成王が死んだことをネタばらししてしまう。

冒頭で太公望が軍師になっている


時系列がごちゃごちゃのため、2巻楊戩からいきなり4巻へと話が飛んでいる。
一話では姫昌を王とする案を蹴って禁城へ直行したのに、そのあと一回も姫昌について太公望は言及しないため、太公望が何故西岐にいるかわけがわからなくなっている。
また姫昌が活躍していない太公望を軍師にした理由も謎。

原作との差

名シーン「釣れますか」


有名な名シーンだが残念ながら間や余韻もなく、BGMや環境音の力も足りなく、さらに姫昌の描写もこれまでにないためかとても唐突な場面になってしまっている。

これまで姫昌は覇穹では第1話に一瞬しか映らなかったため、ここで太公望及び視聴者にも自己紹介をする必要があったのだが、以下に述べるように拒食症に陥るほどのトラウマを初対面の相手に自ら打ち明けるという異様な方法を取らされることになった。

天然道士の説明カット


武吉も登場するが「天然道士」というキャラクター設定の説明が無いため、ただの超人になってしまっている。

劇中では武成王・黄飛虎もその戦闘力の高さは天然道士だからだとされているが、覇穹の黄飛虎は特に戦いに強い描写もないので設定が省かれているかは不明。黄天化の弟・黄天祥も原作では天然道士だが、彼自身の実力が描かれる趙公明の召使たちとの戦いも省かれているので覇穹ではどういう扱いなのか不明。

武吉の扱いが雑


姫昌を傷つけて幽閉され、太公望に助けられるエピソードはカットされた。
さらに関所で流民を助けたのは太公望じゃないので、太公望の名声は無いに等しい(むしろタイボン事件の一件でマイナス)。それなのに武吉が太公望を慕うのはおかしい。

妲己の改変


原作では伯邑考が献上した猿を美味しそうと思っていたり、術の研究という描写があったため、妲己が何故伯邑考らをハンバーグにしたのかはわかりやすい。
アニメでは猿はカットされてしまい、ただテンプテーションのかかりが悪いとの理由だけで殺されてしまう。
猿を見つめる妲己の恐ろしい顔や伯邑考を誘惑する悪女妲己の手腕もカットされてしまった。

誘惑?

─わらわがここまでやって誘惑されなかったのは貴方がはじめてよん

カットしまくった結果にもかかわらず、原作と同じ台詞を吐かせたためか違和感が残る結果となった。
妲己の宝貝はお色気ポーズでパワーアップするが、脚本家は知らなかったようだ。
とくにここまでやって、と思われる誘惑を妲己はしていない。



また、ここまではあくまで姫昌の過去回想として太公望に語り聞かせている、という体で進行していたはずだったが、回想中に視点が姫昌から伯邑考に変わる二重回想を2話に続きまたもや行ってしまっているので時系列が分かりづらい。

原作の妲己

ハンバーグだけはねっとりやる


毎回展開が早いが、どんな名シーンよりも大事に描いたのが伯邑考のハンバーグクッキングだった。

原作の小ネタ

初封神が人間の伯邑考になったこと


覇穹では太公望と陳桐の戦いを省略したため、これが覇穹における初封神のシーンとなってしまっている。
これが封神演義というアニメの根底を揺るがす大きな問題点になってしまったのでそれをまとめる。

  1. 視聴者の混乱
    1. 妲己という悪い仙人を、太公望が正義のために倒そうとする計画が、1話で説明された封神計画の要点である。
      1. そのため妲己が人間を殺して封神が起きるというのはこの筋から外れすぎており、視聴者からすれば理解しがたい。
  2. 封神計画の裏に視聴者が気づけない
    1. 実は人間が死んでも封神されることがある、という例外に補足説明がない。
      1. そのため封神計画に視聴者は疑問がずっと残る。
  3. 封神に説明がない
    1. 魂魄が光となって空に飛んでいったという描写に説明がない。
      1. 初見視聴者の中には、何が起きたか全く理解できなくても不思議ではない。

原作との差


今後に与える影響

作画ミス?


ハンバーグ時の姫昌は原作漫画では7年間もの幽閉のために白髪になっており、これを以て時間経過が描かれている。
だが覇穹アニメでは茶髪のままで、太公望と会った時に白髪になっている。
息子の人肉ハンバーグを食べさせられたストレスで一気に白髪になった、と解釈できなくもないが、ならばそういう辛い出来事を平気で他人に喋ることができるだろうか?

天化の改変と未改変

  • 1,あまりサッパリしてなさそうな内面
少なくとも登場してからいきなり回想しだすような、過去ばかり考えているようなキャラクターではない
覇穹封神演義の公式サイトでも黄天化のキャラクター説明を「非常にさっぱりした性格」としているのだから、初登場時くらいはそのように描写するのが自然ではないのか。

  • 2,兄の居ない「次男」
実は「黄天禄」という長男が漫画版にはいるのだが、仙人骨をもたず漫画版でも特に戦って活躍することが無いモブキャラ扱いなので覇穹では存在自体がカットされ、朝歌から脱出した黄飛虎一族の中にもいない。
だが、漫画版と同じ「俺っちは黄天化!黄飛虎の次男ってトコかな!!」という自己紹介の台詞はそのまま採用してしまったので、長兄・天禄は天化が仙人界に行って修行を始める前に早世したということにでもしておかないと辻褄が合わない。
天化が一族と合流して母や叔母の死にすぐ言及する性格なら、天禄がその場に不在なことも気にしてよいはずだろう。

原作漫画4巻より。


覇穹第四話の該当シーン。長男の黄天禄と三男の黄天爵が消えている。


ちなみに、覇穹同様に天禄たちが登場しない過去のアニメ化作品・仙界伝封神演義では、天化の自己紹介を「黄飛虎の息子さ!」と言わせることで不整合を解消している。

天化の新体操


動いたと思ったら新体操のような回転アクションが追加された。原作漫画では単に後方宙返りを1度して避けるだけ。
新体操のような回転アクションはあまり彼らしくないとして、ネットで好評価を与える者は少ない模様だ。



天化が後ろから攻撃されることの意味(ネタバレ)

道徳真人

エンドクレジットにて黄天化の師匠・清虚道徳真君の名を道徳真人と表記するミス(左列、下から3番目)。
すぐ隣の太乙真人につられて間違えたのか。

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