→「その名もトウセンギョクという美少女よ!!!!」
左(下)から土行孫、蝉玉、木吒、金吒
という原作初登場時の台詞が再現される幕など無く、唐突に先週まで不在だった蝉玉がCパート終盤にて突如出現。
以前も触れているが彼女は金鰲島出身の道士であり、当初は聞仲側のスパイだったが太公望側に寝返った人物である。
なお言うまでもなくその部分はカットされている。
その後も彼女は趙公明の部下と戦ったり(覇穹では対趙公明という展開自体カット)、楊戩救出時には金鰲島のガイドをしたり(蝉玉の存在のみカット)、と仙界大戦前半辺りまではそこそこ活躍する。
しかし今回以降はあまり目立った出番が無い。これまで存在を抹消していたというのに今更出して一体どうしようというのか。
見間違いだと願いましたか?残念、22分50秒ごろにもバッチリ慈航道人の左側に映ってるぞ!
同時に、
九話「神経衰弱」で孫天君が彼女の人形の姿で現れたのは一体どういうわけなのか?
本来ならばあの人形は蝉玉自身が不用意に参加したゲームに負けて変身させられたものである。
しかし当アニメにおいてはそういった描写は一切なく、孫天君を封神しても彼女が人形から元に戻るようなことはなかった。
その為原作読者からは、カットされたキャラクターを限定的に登場させる、いわば原作ファンへのサービス的な描写であると解釈されていた(そんなことで喜ぶ人がいたのかはともかくとして)。
しかし今回の描写で、蝉玉は覇穹の崑崙山陣営に実在する登場人物だと証明されてしまった。
ならばあの人形はなんだったのか?
孫天君が蝉玉に興味をもって勝手に縫いぐるみを自作しておもちゃコレクションに加えるようなストーカーじみたキャラだったのか?それとも彼女は覇穹の仙人界ではグッズが作られるような有名人になっているからとでもいうのだろうか?
ましてや
身内にあそこまでソックリな格好の人形が敵になって登場したのにも関わらず、太公望は最早当然としても玉鼎真人やスープーまでもが何の疑問や不審も抱かず無反応だったのだから揃いも揃って鈍感すぎではないか。
これほどまでにお粗末な矛盾点の数々を産み出せる制作陣の仕事ぶりは驚嘆に値する。一人ぐらい気付いて止めろ!
当該話では出番をカットし後から登場させるつもりであったのなら、人形の見た目は変更するのが当然である。というよりそのまま使う理由がない。
新規にデザインを起こしたくないor起こす余裕がない以外には。
なんの説明も無しに新キャラ・新アイテムが登場したり数多の原作の要素がカットされている当アニメにおいても、ひときわ意味不明で脈絡のないただ視聴者を混乱させるだけの唐突な登場であった。
原作仙界大戦編ネタバレ
そもそも上記画像に映っているE班の構成メンバーは全員ここが覇穹での初登場である。
原作では出番が少ないながらも全23巻中の3巻(土行孫)や6巻(木吒&金吒)など、ごく物語初期から登場していた者たちだったのだが、仙人大戦編では全員とも班分け後は生存するも目立った戦果をあげることは無かった。
ならばいっそE班ごと削除して、太公望と普賢真人のF班をEに繰り上げた方がまだ辻褄が合ったのではないか?