行くな、予は恐ろしい。聞仲がいなければ予は壊れてしまうかもしれない。
紂王が妲己に”何か”をされ、宮廷を破壊しつつ聞仲を引き留めるシーン。
だがこの後聞仲は紂王を置き去りにして金鰲島を訪問している。
金鰲島訪問後に紂王は調子が回復してるが、それなら紂王回復のシーンを先にやればよかったのではないだろうか。
それにしても驚異的な破壊力を持ち、暴走の恐れがある紂王を放置とはこの聞仲は殷はどうでもいいのではないだろうか。
原作との差
原作での聞仲は紂王の様子を気にかけて禁城に留まることになる。
聞仲にとって歴代の王はかけがえのない存在で、たびたび過保護とも言えるシーンがある。
それなのに紂王を置いていくのは違和感がある。
また、この紂王の異状は妲己による肉体改造が原因だが、覇穹3話ではこれを早々に見破った申公豹の台詞をカットしてしまっている。
加えて、原作でのこの申公豹の改造発言は、単に紂王の秘密を読者に予感させるだけでなく、申公豹が妲己の真意に興味を持って調査を始めるきっかけにもなっていた。
既にこの覇穹六話で申公豹は「妲己打倒はどうしでもできない」と黒点虎に答え、妲己の行動の不審点を彼女の面前で突き付けているように疑惑を抱いていることが明らかなので、この辺りは一応省略が利く範囲とも言えそうだが。