慰安婦問題FAQ

90年代、マスコミで大きく取り上げられ関心を集めた「慰安婦」問題が、現在再び注目されつつあります 。2010年にはニュージャージー州パリセイズ・パーク市に、2012年にはニューヨーク市に「慰安婦の碑」が設置されました。こうした動きを受け、ジャーナリストの櫻井よしこ氏や作曲家のすぎやまこういち氏など で作られた「歴史事実委員会」がニュージャージーの 地元紙「スターレジャー」に「強制連行の証拠はない 」などとする意見広告(安倍晋三氏など38人の国会議員が賛同)を掲載しましたが、2013年、ニューヨーク州上院議会において「慰安婦問題は人道に対する罪」とする決議がなされました。

また、2013年5月13日には橋下徹大阪市長(日本維新の会共同代表)が「慰安婦は必要だった」と発言し、国内外に大きな波紋を呼んでいます。

現在の日本大手マスコミの視点の多くは「歴史事実委員会」同様、「強制連行の有無」といった(かつて「新しい歴史教科書をつくる会」や新自由主義史観研究会が主張した)問題の本質から外れたものや、単なる韓国の日本に対する政治的圧力と見なすものに偏っているように思われます。

また、ネットでも慰安婦問題というと、従来の否定論をそのまま敷衍したような内容の主張(あるいは「慰安婦はただの売春婦」といった、元慰安婦の方への侮辱＝セカンドレイプの言葉)が目立ちます。

慰安婦問題について、日本は当事国でありながら、その実態や、何が問題とされ、批判されているのか、あまりにも理解されていないようです。

どんな事例にせよ、最低限の知識と理解がなければ、その問題について考えることも議論することもできません。 このサイトは慰安婦問題に関して一般に流布している誤解や否定論(ここで言う「否定論」とは、慰安婦の問題を矮小化・無効化しようとする主張、過去・現在の日本の責任を否定する主張などを含みます)を正し、理解や考えを深めることを目的としています。

〜「信憑性」について〜

〜「慰安婦・慰安所の実態」〜

~慰安婦問題責任論~

〜慰安婦問題を取り上げる意味・意義〜

※2015.1.30 「慰安婦」問題をめぐる報道を再検証する会のリンクを追加しました。