エスペラントの修正版として開発された人口言語、国際補助語です。

疑問

これまでのところ、「Me vidas la kato.」とか「Me tushas la hundo」というようなイド語の平叙文をつくってきました。今度は、疑問文をどのようにつくるかを考える時間となりました。英語では二つの定式があります。すなわち、
1) いくつかの動詞は、語順を変えることで、疑問文に変えることができます。
例:「I must」→「Must I?」 「He is」→「Is he?」 「They can」→「Can they?」
2)文章のはじめに「do」や「does」を入れることで、疑問文に変わる動詞もあります。
例:「He sings」→「Does he sing?」 「You come」→「Do you come?」
イド語では、疑問文への変更はとても簡単です。まず、それまでの文と全く同じ語順を維持しますが、疑問とは尋ねられることであるという点を明確にするために、「ka」とか「kad」という語を文章の初めに入れます。英語には「ka/kad」に相当する語はありません。「Vu havas kato」(あなたはネコを飼っている)を疑問文にすると、「Ka vu havas kato?」(あなたはネコを飼っているの?)
「Me manjas ovo」(私は卵を食べている)→「Ka me manjas ovo?」(私は卵をたべている?」
注意
母音字で始まる単語が続く場合は、「kad」を使うことが普通となっていますが、強制ではありませんし、続く語にかかわりなく「kad」を使ってもかまいません。
「Ilu mustas」→「Kad ilu mustas?」
また、英語の「who」「where」などに相当する語があれば、「ka/kad」は使いません。
Ube vu habitas?(あなたはどこに住んでいますか?)
Kad vu komprenis?(わかりましたか?)
語彙
aad
〜へ〜へ(母音字で始まる単語の前で)
arborobonablankabrunaibe
良い白い茶色いそこ
irasjupomalanigranool/olu
行くスカート悪い黒いいいえ(否定)それ(代名詞)
parkopolicistopontorivero
公園警察官
portasucelovenasyes
運ぶ、身につけている来るはい(肯定)
例文
Me esas/esKa me esas/es?
私は〜です私は〜ですか?
ilu esas/esKad ilu esas/es?
彼は、〜です彼は〜ですか?
Vu havasKa vu havas?
あなたは、持っているあなたは持っているのか?
Ka me esas/es bona? No.
僕はいい感じかな?だめだよ。
Ka vu esas/es bela? Yes.
あなたは綺麗かな?綺麗よ。
Ka Maria portas bela jupo?
マリアは素敵なスカートをはいていますか?
Yes, elu portas bela blanka jupo.
ええ、彼女はすてきな白いスカートをはいています。
Ka la policisto esas/es en la parko?
警官は公園にいますか?
Kad ilu esas/es en la parko?
彼は公園にいますか?
No, ilu ne esas/es hike hodie.
いいえ、彼は今日、ここにいません。
Ka vu havas nigra hundo?
あなたは黒い犬を飼っていますか?
No, me havas bruna hundo.
いいえ、わたしは茶色のイヌを飼っています。
Ilu drinkas. Kad ilu drinkas?
彼は飲んでいる。彼は飲んでいますか?
Ka vu havas kato?
あなたはネコを飼っていますか?
Yes, me havas blanka kato.
はい、私は白いネコを飼っています。
Kad elu venas?
彼女は来ますか?
No, elu iras a la ponto.
いいえ、彼女は橋へ行きます。
Ka la ucelo drinkas?
鳥が鳴いていますか?
Ka la ucelo esas/es sur la ponto?
その鳥は橋の上にいますか?
No, olu ne esas/es ibe.
いいえ、そこにはいません。
Elu manjas. Kad elu manjas?
彼女は食べている。彼女は食べていますか?
Kad elu manjas fisho?
彼女は魚を食べますか?
Ka la fisho esas/es en la aquo?
その魚は水にいますか?
Yes, olu esas/es en la aquo, e la hundo anke.
はい、水の中にいますし、イヌもいます。

複数

英語では二つ以上のものについて語っていることを示すために、通例、「s」を加えます。例えば、「cat」は「cats」、「pig」は「pigs」などです。
イド語で、複数はとても簡単です。名詞の語尾「-o」を「-i」に変えるのです。例外はありません。「kato」は「kati」、「hundo」が「hundi」になります。
ラテン語が東西に分かれた時に、フランス語、スペイン語、ポルトガル語等の西の言葉は複数形を -s で表し、イタリア語等の東の言葉は -i で表す様になりました。英語の複数形が -s なのはフランス語の影響です。但し語末の -s 音は消え易く、フランス語では既に消失し、中南米のスペイン語でも消失しかかっています。その点、語末の -i は耳にしっかりと聞こえますので、単数形か複数形か聞いて間違える事がありません。但し、英語の -s は比較的強い音なので、複数形の認識が比較的楽ではありますが。
形容詞は変化なしです。しかし名詞を使わずに、形容詞が名詞的になるとき、必要になる場合は、複数形になります。
blanka hundinigra kabaliLa blanki e la nigri
白い犬(複数)黒い馬(複数)白いものと黒いもの

複数のための定冠詞「le」

他の複数形の印がない時、複数定冠詞「le」が使われます。
le yes e le no
賛成と反対
blanka hundinigra kavalile blanka e le nigra
白い犬(複数)黒い馬(複数)白いものと黒いもの(それぞれ複数)
例文
単数複数単数複数
katokatitablotabli
Me vidas la kato.
ネコ(一匹)が見えます。
Vu vidas la kati.
ネコ(複数)が見えます。
La kati esas/es sur la tabli.
そのネコはテーブルの上にいる。
La kato dormas dop la flori.
そのネコは花の上で寝ている。
La libri esas/es nigra.
その本は黒い。(複数の本)
Kad ilu prizas pomi?
彼はりんごが好きだ。
La parki esas/es bela.
その公園は美しい。
Maria prizas blanka jupi.
マリアは白いスカートが好きだ。
Ka vu havas bela jupo?
あなたは素敵なスカートを持っていますか?
La fishi esas/es en la aquo.
その魚は水の中にいる。
La policisti ne esas/es grosa.
その警官たちはでかくない。
La policisti chasas la yuni.
その警官たちは若者たちを追いかけている。
La musi chasas la kato.
そのネズミはネコを追いかけている。
La uceli esas/es en la arbori.
その鳥(複数)はその木々の上にいる。
La uceli esas/es sur la ponti.
その鳥(複数)は橋の上にいる。
Ka la yuni esas/es en la arbori?
その若者たちが木々の中にいますか?
La kavali drinkas la aquo.
その馬たちが水を飲んでいる。
La flori esas/es en la taso sur la tablo.
その花はテーブルの上のカップの中にある。

命令形

動詞の命令形は語幹に -ez を付けて作ります。アクセントは -ez の前の音節に来ます。
apertez [a-PERR-tez], donez [DO-nez], klozez [KLO-zez] の様になります。
語彙
apertezdonezirezklozezpozez
開けなさい!下さい!行きなさい!閉めなさい!置きなさい!
levezsideskezstaceskez
拾いなさい!座りなさい!立ちなさい!
例文
Staceskez!
立ちなさい!
Sideskez!
座りなさい!
Apertez la buxo!
箱を開けなさい!
Manjez la pomo!
りんごを食べなさい。
Apertez la libro!
本を開きなさい!
Apertez la pordo!
ドアを開けなさい!
Klozez la libro!
本を閉じなさい!
Klozez la fenestro!
窓を閉じなさい!
Tushez la stulo!
椅子に触りなさい!
Tushez la fenestro!
窓に触りなさい!
Drinkez vua kafeo!
自分のコーヒーを飲みなさい!
Levez la libro!
本を拾いなさい!
Levez la stulo!
椅子を片付けなさい!
Levez la krayono!
鉛筆を拾いなさい!
Donez la libro a me!
私に本を下さい!
Pozez la taso adsur la tablo!
カップをテーブルの上に置きなさい!
Pozez la plado adsur la stulo!
皿を椅子の上に置きなさい!
Pozez la krayono adsur la tablo!
鉛筆をテーブルの上に置きなさい!
Pozez la libro e la krayono adsur la stulo!
本と鉛筆を椅子の上に置きなさい!

動物

次の語は雄か雌のどちらかになることができます。その区別は、これからの課で作ります。
anadobovocervoelefanto
鹿ゾウ
gorilohanohundokamelokato
ゴリラニワトリイヌラクダネコ
kaprokavalokrokodiloleopardo
やぎワニヒョウ
leonomusomutonoporkotigro
ライオンネズミトラ
simio [SI-myo]ursovolfo

イド語の非公式的な世界

Donez a me bela libro!
Ma ca frazo povas havar 2 (du) signifiki.
でも、この文章は二つの意味に取ることができます。
Pro ke en Ido adjektivo povas sequar substantivo.
なぜならイド語では形容詞は名詞の後に続いてもいいからです。
Onu darfas uzar apostrofo por plu'klarigar la frazo.
この文をもっとはっきりさせるためにアポストロフィを使ってもかまいせん。
すなわち、
Donez a me (bela libro)! -> Donez a me' bela libro!
私に、素敵な本を下さい!
Donez a (me bela) libro! -> Donez a me bela' libro!
美しい私に、本を下さい!

日本語にも同様な例があります。

近松門左衛門が、句読点を軽んじた数珠屋に「ふたえにしてくびにかけるじゅず」と書いて注文したところ、数珠屋は「二重にして首にかける数珠」と読んで長い数珠を作ってきたが、注文したのは「二重にし、手首にかける数珠」だと、返品した。

「今日は、雨が降る天気じゃない」と「今日は雨が降る、天気じゃない」

イド語の小話です。意味は分からなくて結構。イド語の音を聞いて下さい。
YouTube に載せた方が、原文を少し弄っております。それと読み手は
Jerry Muelver 氏ではなくて、Bebson HOCHFELD です。
オリジナルが人々の手を経ると色々変化する例ですね。
La muliero, la foxo e la hanulo
https://www.youtube.com/watch?v=BVMGFTy2x6g

Bebson HOCHFELD の宣伝文句その3:


人類は進化の途上で神様から脳コンピュータを与えられました。所が、21世紀の現在になっても、その脳コンピュータを上手に活用している日本人の様な民族と、如何にも下手糞にしか使えていない民族との大きな差が歴然として存在しているのが現実なんですね。こんな事を言うと、偏見だ差別だと言う人達が沢山おりますが、皆様方が商社員等になって海外に出て色々な民族と交渉すると、肌で感じざるを得ない体験になります。

それでは、この大きな差を作っている原因は何なのでしょうか ??? 答えはとても簡単なのです。
それは『教育』、特に『言語教育』 なのです。私は日本で 【文盲】 の人に出会った事がありませんが、海外では文字を読み書きできない人達の何と多い事か!

自分が毎日使う言語にドレだけ精通しているかが、脳コンピュータの活用程度を決めてしまいます。読み書きできない人達は日常生活に困らない程度の言語能力は持っておりますが、微分積分や社会科学を理解する様な精緻な言語能力は少しも持っておりません。

日本人は全く気付いておりませんが、日本の初等中等教育は、左翼バイアスの掛かった歴史等の科目を除けば、大変に高度なモノがあります。中学を卒業した時点での日本人の脳コンピュータはその活用度を含めて世界の一級品です。

日本の母語教育(日本語教育)は大変素晴らしいと思いますが、ただ母語というモノは如何してもその使い方が大きく無意識に左右されておりますので、言語とゆうモノを客観的に分析して言語能力を意識的に磨くのには十分ではありません。そこで外国語を意識的に学んで言語能力を高める訓練をしなければならないのですが、日本の英語教育は、この目的を全く達成できておりません。英語(外国語)でモノを考える位に訓練しなくては、脳コンピュータを高度に使う能力は身に付かないのです。どうも日本人にとって残念乍ら英語は相性が悪いのではないかと考えております。外国語ができなくとも、日本人の脳コンピュータの性能は可也高いので、そのママでも良いと言えば良いのですが。

Wer fremde Sprachen nicht kennt, weiß nichts von seiner eigenen. (ドイツ語)
He who knows no foreign language, knows nothing of his own. (英語)
外国語を知らない者は自分自身の言語について何も知らない。(日本語)
Johann Wolfgang von Goethe
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ(1749年8月28日 - 1832年3月22日)
ドイツの詩人、劇作家、小説家、自然科学者、政治家、法律家。
ドイツを代表する文豪であり、小説『若きウェルテルの悩み』『ヴィルヘルム・マイスターの修行時代』、叙事詩『ヘルマンとドロテーア』、詩劇『ファウスト』など広い分野で重要な作品を残した。

でもイド語の様に意識的に習熟し易い言語を学んで、それでモノを考えられる位に自分の脳を訓練すると、驚く程の思考能力(外界を分析する論理能力)が身に付いて来るのですが、こればかりは体験してみないと分かりませんよね。本音を言うと、日本人にとって、イド語はエスペラントの様に民族の融和を第一目的とする必然性はありません。脳コンピュータを更に磨く為の砥石だと思って下さい。

イド語を勉強して、その素晴らしい世界を体験してみて下さい。キット後戻りできなくなります。

付録:http://www.ipernity.com/blog/bebson/146701
+ https://www.youtube.com/watch?v=UMXjNS4JCP8

このページへのコメント

Kara, mi trovis erorajo: "muro/ねずみ" mustas esar "muso/ねずみ". Danko pro vua laboro.

Posted by Riusuke Sato 2015年11月11日(水) 22:40:52

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