エスペラントの修正版として開発された人口言語、国際補助語です。

英語比較表現のイド語訳

ここでは、英語の比較表現(慣用表現を含む)を、イド語を使って表現する場合の事例を取り上げます。
She is beautiful.
Elu esas bela.
彼女は美しい。
She is as beautiful as her sister.
Elu esas tam bela kam sua fratino.
彼女は妹と同じくらいきれいだ。
She is more beautiful than her sister.
= Elu esas plu bela kam sua fratino.
彼女は自分の妹よりきれいだ。
She is less beautiful than her sister.
= Elu esas min bela kam sua fratino.
彼女は自分の妹ほどきれいではない。
She is no less beautiful than her sister.
She is as beautiful as her sister.
= Elu ne esas min bela kam sua fratino.
彼女は自分の妹と同様にきれいだ。
She is no more beautiful than her sister. Both of them are ugly.
= Elu ne esas plu bela kam sua fratino. L'amba esas leda.
彼女は、妹同様に美しくはない。二人とも醜い。
「A no more 〜 than B」は、両文否定といって、英語比較級構文の中でも理解がむずかしいものです。
参考→http://www.ravco.jp/cat/view.php?cat_id=5388
No one is more beautiful than her sister.
No one is as beautiful as her sister.
Her sister is the most beautiful woman of all.
= Nulu esas plu bela kam elua fratino.
Nulu esas tam bela kam elua fratino.
= Elua fratino esas la maxim bela muliero del omni.
彼女の妹はすべての女性の中で最も美しい。
She has no less than (=as much as) 50 dollars.
= Elu havas ne'min kam kinadek dolari.
= Elu havas tam multa kam kinadek dolari.
彼女は50ドルも持っている。
She has not less than (=at least) 50 dollars.
= Elu ne havas min kam kinadek dolari.
= Elu havas ad'minime kinadek dolari.
彼女は少なくとも50ドルは持っている。
She has no more than (=only, just, exactly) 50 dollars.
= Elu havas ne'plu kam kinadek dolari.
= Elu havas nur/precize kindadek dolari.
彼女はたった50ドルしか持っていない。
She has not more than (=at most) 50 dollars.
= Elu ne havas plu kam kinadek dolari.
= Elu havas ad'maxime kinadek dolari.
彼女はおおくてせいぜい50ドルしか持っていない。

英語「that」のイド語訳

英語の「that」も様々な用法があります。イド語で翻訳する場合、それぞれの用法、意味を考えなければなりません。
接続詞「that」
「that」が二つの文を結びつける場合(接続詞)は、イド語では「ke」を使います。
I see that you are here.
- Me vidas ke vu esas hike.
私は、あなたがここにいることが分かっている。
関係代名詞「that」
「that」が関係代名詞として使われる場合は、「qua」を使ってイド語訳します。従属節の中で対格になる場合は、「quan」となります。
The cat that was here.
La kato qua esis hike.
ここにいた猫
The dog that you saw.
La hundo quan vu vidis.
あなたが見た犬
指示形容詞「that」
「that」が指示代名詞として使われる場合、イド語訳は「ita」「ta」が使われます。
That man is too old.
Ita/ta viro esas tro olda.
あの男はとても老いている。
指示代名詞「that」
「that」が指示代名詞として使われる場合、イド語訳は「ito」「to」が使われます。
That is no use.
Ito/to ne utilesas.
これは役に立ちません。
形容詞「that」
文脈の中で「あのような」という意味で限定される用法で「that」が使われる場合、イド語では「tala」を使います。
That person! Well, I never!*1
Tala persono! ne-kredebla!
あの人!まさか、信じられない!
副詞節をつくる「that」
「in order that」(目的)という意味で使われる時は、イド語訳は「por ke」となります。por-ke節内では、動詞は命令形にします。
I tell you now that you may be prepared.
Me dicas olu a vu nun por ke vu esez preparita/pronta.
準備するように、私はあなたに言います。
省略された「that」
英語では「that」はしばしば省略されますが、イド語訳する場合は、省略してはいけません。
The book (that) I gave you
La libro quan me donis a vu.
私があなたに与えた本
I think (that) he will come.
Me opinionas ke ilu venos.
彼は来ると、私は思っている。
英語では一般的に「think」「hope」「wish」「believe」の後の「that」は省略されます。「ke」の正しい使用方法は国際的な様式ですので、英語圏の学生にとって、(良いスタイルを手に入れる為には)この習慣(thatの省略)にいくら注意を払っても払い過ぎることはありません。
【「think」「hope」「wish」「believe」の後の「ke」を忘れてはいけませんよ!】
La Angla od USAana lernanti di(n) Ido ne obliviez "ke" dop la verbi quala pensar, esperar, wishar, kredar edc.

英語文で省略された単語のイド語訳

英語では省略された単語は、イド語訳では挿入しなければなりません。
It was he mentioned the fact (= he who mentioned).
Esas ilu' ta qua mencionis la fakto.
その事実を言及したのは彼でした。
He knew the man we were speaking of (=of whom we...).
Ilu konocis la viro pri qua ni parolis.
彼は、私たちが話した男を知っていた。
Do what he will (=let him do...), he cannot...
Ilu facez quon ilu volas, ilu ne povas...
彼に自分の望むことをさせなさない、彼はできない…
If a man was great while living (=while he was living),
Se homo esis famoza dum ke ilu vivis,
もし、彼が生きている間、有名であったならば、
以下は、英語の5文型の問題です。英語では二重目的語をとる動詞がありますが、イド語では間接目的語には前置詞で対応します。
He gave the boy a penny (=a penny to the boy).
Ilu donis ok centimi a la puero.
彼はその少年に小銭をあげた。
Show me it (=show it to me).
Montrez olu a me.
それを見せて下さい。
命令文の主語
イド語では命令文の主語が「vu」「tu」の時だけ、主語を省略できます。
Tu venez ad'hike tam balde kam (lo esez) posibla.
->Venez ad'hike tam balde kam posibla.
できるだけ早くここに来て下さい。
しかし、次の文の中の「printempo」は省略できません。
Printempo venez ad'en Europa tam balde kam posibla. (Dicita en vintro.)
ヨーロッパにできるだけ早く春を来させよ(冬に言うこと)
Prego (prejo*) venez ad'en l'inferno por ke la pekinto povez repentar.
...... so that a prayer might give him the chance to repent.
罪人に懺悔するようにするため、祈りを地獄に届くようにさせよ。…祈りが彼に対して懺悔する機会を与えるので…。
pregar
懇願する、嘆願する、熱望する、また、神様に祈る
prejar*
(宗教的な意味だけで)祈る
不定詞節
「that」が接続詞として使われるもうひとつの重要なケースは、不定詞節です。
I want you to come.
Me volas vu venar.
(Me volas a vu' venar.)
私はあなたが来ることを願う。
He ordered them to go away.
Ilu imperis li de-irar.
(Ilu imperis a li' de-irar.)
彼は彼らに去るように命じた。
このように、イド語に翻訳することは可能ですが、イド語では不定詞節を使うほうが好まれます。
I want you to come.
Me volas ke vu venez.
私はあなたが来ることを願う。
He ordered them to go away.
Ilu imperis ke li de-irez.
彼は彼らに去るように命じた。
このような命令や要求の動詞を伴った文は、頻繁に見出されることに気づくでしょう。

イド語の非公式的な世界

名詞の後の「di」は何故必要なのか?
この項では、イド語の不定形(-ar)の用法について説明しています。
イド語では英語のような助動詞は存在していませんが、合理的な範囲内で、動詞を2つ以上重ねて用いることができます。
動詞が2つであれば、混乱は少ないのですが、3つとなると、混乱が生じます。次の文を見て下さい。
Lu mustas per sua esforco komprenar traktar l'afero.
ところが、2つ目の「komprenar」の役割を巡って、次の二つの文のように解釈が別れるのです。
(1)Lu mustas, per sua esforco, komprenar traktar l'afero.
彼は、自分の努力で、そのことを扱うことを理解しなければならない。
(2)Lu mustas, per sua esforco komprenar, traktar l'afero.
彼は、自らの理解する努力で、そのことを扱わなければならない。
(1)の文では「komprenar」は、「mustas komprenar traktar」と3つ連続の複合動詞になっています。
これに対して(2)の文では、「komprenar」は不定形の形容詞的用法によって、直前の「esfoco」を修飾する形です。

日本語訳にしてみると、たいした違いはないようですが、「komprenar」の所属先を巡って大きな対立が生じています。
コンテクストからみれば、(2)の解釈が少しは分かりやすいような気がします。
そこで、(2)の文をもっとわかりやすくするために(「komprenar」の所属先を明確にするために)「esforco」と「komprenar」との間に、前置詞「di」を挟み込みます。
そうすれば、次のようになります。
Lu mustas per sua esforco di komprenar traktar l'afero.
=Lu mustas, per sua esforco di komprenar, traktar l'afero.
しかし、(1)の解釈にこだわる場合は、次のようにすることも可能でしょう。
Lu mustas, per sua esforco, komprenar (quale) traktar l'afero.
彼は、自分の努力で、そのことを(どのように)扱うかを理解しなけばならない。
すなわち、「(quale) traktar l'afero」として「quale」以下を名詞句として認識し、「komprenar」の目的語とするのです。

次の例文も同じように考えていきます。
Me imperis a roboto komprenar traktar la mashino.
前置詞「di」を使用せずに、代わりにアポストロフィ「'」で要素を区切った文を見てみます。
(1)Me imperis a roboto' komprenar traktar la mashino.
私はロボットに対して、その機械を扱い方を理解することを命令した。
(2)Me imperis a 'roboto komprenar' traktar la mashino.
私は、理解するロボットに対して、その機械を扱うことを命令した。

前置詞「di」を、不定形と名詞の間においた場合は、(2)の文は次のようになります。
Me imperis a roboto di komprenar traktar la mashino.
=Me imperis a 'roboto di komprenar' traktar la mashino.
私は、理解するロボットに対して、その機械を扱うことを命令した。
(1)の文は、次のようになります。
Me imperis a roboto komprenar traktar la mashino.
=Me imperis a roboto' komprenar (quale) traktar la mashino.
私はロボットに対して、その機械の扱い方を理解するように命令した。
イド語での愛称の作り方
エスペラントから適切な接尾辞「-chy」「-nyo」を借用します。
発音しやすい形に変えてみましょう。
Father(父)Patro -> DadPacho
Mother(母)Matro -> MomManyo
英語では「Anthony」を「Tony」にしたり、「Katharine」から「Kitty」にしますが、イド語でも同じように愛称をつくることができます。
名前の最初の数文字の後に、男性であれば「-ch-」、女性であれば「-ny-」を加えます。
すなわち、「Michael」を「Micho」にしたり、「Katharine」を「Katanyo」や「Kanyo」にします。
所有関係代名詞
英語の所有関係代名詞は「whose」「of which」で表しますが、イド語では「di qua/qui」あるいは「qua'ns/qui'ns」(非公式)で表現します。
The boy "whose" book I saw (=the boy of whom I saw the book).
La puero di qua me vidis la libro.
La puero qua'ns libron me vidis.
私が見た本の持ち主の少年
The sword which Hector gave Ajax was that on "whose" point Ajax fell.
La glavo quan Hektor donis ad Ajax, esis ta sur la pinto di qua Ajax falis.
La glavo quan Hektor donis ad Ajax, esis ta sur qua'ns pinto Ajax falis.
ヘクトールがアヤックスに与えた剣は、アヤックスがその刃先に伏したその剣であった。
The books, the binding "of which" you like.
La libri di qui vu prizis la binduro.
La libri qui'ns binduron vu prizis.
あなたが好きな装丁の本

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