エスペラント語の修正版として開発された人工言語、国際補助語です。

第20課


語順
一般的に、英語は屈折がほとんどなく、各単語:主語、動詞、目的語を理論的に並べねばならない、故に英語の語順は最も明瞭である。
Me amas il. 私は彼を愛している。
形容詞は(使われているのがひとつであり、長すぎない場合)名詞の前に置くのがよい。
Longa voyo 長旅 (勿論 Voyo longa としても可。)
また副詞は通常修飾する語の前に置かれる。
Il vere dicis, ke il tote komprenas.
副詞 netre は常にそれが修飾する語の前に置かれねばならない。
Me tre amas il. 私は彼がとても好きだ。
Ne tote. 少し足りない。(全くではない)
Tote ne. 少しもない。
対格
全ての名詞、形容詞、代名詞は対格になることができるが、それらが動詞の直接目的語であり 主語の前に置かれている時に限られる。これは–n を加えることで作ることができる。
Bela rakonton il facis a me! 素晴らしい話を彼は私にしてくれたものだ!
Lin me vokis. 私が呼んだのは彼らだ。
代名詞 ilelolilueluolu の省略形であり、それらの対格はそれぞれ ilunelunolun となる。
Elun me tante amis! 私が愛したのはまさに彼女であった。
しかし主語が目的語に先行している場合、対格は必ずしも必要とされない。
Me li vidis. 私は彼らを見た。
複合語
英語の場合と同じく前置詞を伴わず名詞を連結することができる。
A tea-cup ( =a cup for tea)
te-taso (= taso por teo) ティーカップ(=お茶のためのカップ)
vapor-navo 汽船
単語の間の-o-は音調がよいかどうかによる。
skribo-tablo または skrib-tablo
tablo-tuko (tabl-tuko とはならない。)
ハイフンが用いられた方がよい時がしばしばある。
fervoyo-vagono (fervoyovagono というより)
複合語が形容詞または副詞で構成される時は語尾をそのまま明記するのが有益である。
Angle-parolanti 英語話者ら
Ciel-blua 空色
Sun-brulita 日焼け
Nigr-okula loklo-hara pueruleto 黒い瞳で縮れ毛の小さな少年
複合語が前置詞を伴って構成される場合は前置詞を先頭に置き、残りのものを英語の場合と同じ順序で並べる。
sub-tera 地中の
このような複合語は通常の接辞を必要としない、というのも前置詞によって関係性が表されているからである。
nacion-al-a 国家の inter-nacion-a 国際上の
また、natur-al-a 自然の super-natur-a 超自然の
前置詞と動詞で構成された複合語は、それが動詞の目的語を変えないよう留意する必要がある。
例えば、
Me vidas la stoni di la fundo tra la aquo. 私は水底にある石を見る。
は複合語を用いると以下のようになる。
Me tra-vidas la stoni di la fundo, en la aquo. (me travidas la aquo ではない。)
形容詞 travidebla には「透明な」という意味はなく、故に石に対してのみ使われるべきで、意味は「(水を)通して見える」である。
(「透明な」という意味の語は diafana である。:Stoni travidebla tra diafana aquo
混合変化動詞 国際語イドでは英語と同じく、たくさんの動詞が他動詞や自動詞になれる。
Mea laboro komencas, duras, cesas. 私の仕事が始まり、続き、終わる。(自動詞)
Me komencas, duras, cesas mea laboro (またはlaborar.) (他動詞)
非人称動詞 以下は主語を伴わず用いられ、後に不定詞が続く。
oportas 〜することが必要である。
importas 〜することが大切である。
konvenas 〜することが都合がよい。
decas 〜することが適当である。
suficas 〜十分である。
Oportas levar ni frue morge. 明日我々は早起きせねばならない。
他の非人称動詞は esar を形容詞と共に用いることで作ることができる。
Esas utila vakuigar la barelo. その樽を空にするのは有益だ。
派生
単語の論理的な結びつきは厳密に語源に基づくものでなければならない。例えば、接辞-iz(〜 でおおう)を用いることなしに名詞 address から動詞 to address を導くことはできない。
adres-o adres-iz-ar
brush から動詞 to brush を導くことはできない。語幹は動作動詞 brosar であり、名詞 brosobrushing という動作のみを意味することができる。a brush は道具を意味する接辞-il が必要であ る。bros-il-o.
しかし接辞としてのみの役割しか持たない接辞に加え、たくさんの語幹が接辞として用いられ、複合語の一種を構成する。故に to actdowield を意味する動詞の語 ag-は道具を第一の 語幹と見なす必要がある場合、たくさんの道具の名前と共に用いられる。
例:
a hammerto hammer について考える場合、後者は前者の派生語であることが明らかである。 故に語幹の-agar を接辞として用いねばならない。
Martel-omartel-agar 若しくは martel-uzar.
「槌で打つ」という意味のこの動詞は他動詞であり、目的語が続けられる。
Il martel-agis la pikturo. 彼はその絵に釘を打ち込んだ。
以下の語もこれに同じ。
klef-agar 施錠する buton-agar ボタンをかける
fren-agar ブレーキをかける pedal-agar ペダルを踏む
儀礼上の敬称
目上の者などへ話しかける際は Sinior(ul)o(または Siniorino)が使われ、必要とあらば階級名 をその後につなげる。
Sinioro Rejo, me humile pregas...
Sinioro Episkopo di London.
Siniorino Komto(伯爵夫人)
Yes, Sinioro 左様でございます、閣下。
エリジョン
la 及び形容詞、とりわけ-al- の付く派生語である形容詞の末尾の a は、意味に混乱が起きない 時に限り省略されうる。
''Il parolis a l'infanto. ''
la nacional sentimento
アクセントは a が間にある時と変わらず、同じ音節に付く。冠詞は特定の前置詞と並ぶとき短 縮される。
dal = da la
dil = di la
del = de la
al = a la

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