初めてのイド語 - イド語講座付録 第35課

イド語講座付録 第35課*1

接尾辞「-aj-」「-ur-」について

これは、接尾辞「-aj-」と「-ur-」を用いた単語についての考察です。いくぶん、「言葉遊び」「悪魔の辞書」のような様相を醸し出していますが、お付き合い下さい。
manjajo と manjuro
「manjajo」は、肉やパンや野菜などの意味で、大丈夫です。
したがって、「manjuro」とは何でしょうか?簡単ですよ!
「manjuro」とは「糞便」のことです。間違いありませんか?
名詞が動詞に関係する時にはいつも、「-aj-」を使って下さい。「-aj-」は、語根によって表される材料の性質をもった対象や、その材料から作られた対象を示す接尾辞ですが、「-ur-」は、行為の結果(産物)を特徴づける接尾辞です。
しかし、いくぶん複雑な化学的な過程によって名詞になる時は、接尾辞「-ur-」を使って下さい。
したがって「-ur-」は、人間による人工的な処置を示しているのです。
manjajomanjuro
食べ物糞便
Vendajo と venduro
「vendajo」とは売りたいもの(売り物)であり、「venduro」とは売り物を売った後のお金あるいは利益のことです。
vundajo と vunduro
動詞「vundar」(傷つける)から派生する名詞「vundo」は、行為によってできる産物=「vunduro」(傷)をもたらす行為のこと。
一方、「vundajo」といえば「vundita pedo」(負傷した脚)のように、負傷したもの(ところ)のことです。
「vunduro」とは、周りめぐった過程の後での「血(出血)」も、指すのでしょうか。
afrankajo と afrankuro
フランスでは「afrankajo」ではなく「afrankuro」が存在します。「onu dicas ke la letro o la karto o la pako esas afrankita.」(手紙やハガキや小包は前払いだ、という)。
動詞「afrankar」とは、「切手を貼る」「郵税を前納する」という意味になります。その名詞「afranko」は、「郵税を前納する行為」のことです。で、「afrankuro」とは、郵便切手、あるいはそれらの総体的なものです。
一方、「afrankajo」とは、切手を貼った手紙のことになります。
Afrankajo esas letro qua esas afrankita.
「afrankajo」とは、切手を貼った手紙のことだ。
Afrankuro esas profito del afrankajo por postokontoro.
「afrankuro」とは、郵便局にとって、郵便物からの利益のことだ。
fendajo と fenduro
名詞「fendo」とは、動詞「fendar」([縦に]割る、裂く)の行為のことです。
「fenduro」とは、割かれた地面や岩のあるところのこと。
一方、「fenajo」とは、割かれてしまった対象のこと(地面、岩、氷、木材など)
Fendajo esas objekto fendita, (sive tero, roko, glacio, ligno e.c.).
「fenajo」とは、割かれてしまった対象のことである。(地面、岩、氷、木材など)
Fenduro esas loko ube la tero o roko esas fendita.
「fenduro」とは、割かれた地面や岩のあるところである。
Fenduro esas truo o foso, aden-ube aquo od insekti povas invadar.
「fenduro」とは、地面の穴あるいは巣穴のこと。その中に、水や昆虫が入り込むこともある。
fotografajo と fotografuro
「fotografo」とは、動詞「forografar」(写真に撮る)の行為のことです。
したがって「fotografuro」とは、その行為によってなされたモノのこと。
一方、「fotografajo」とは、写真に取られた対象のこと。
Fotografajo esas kompreneble nuda muliero.
「forografajo」とは、もちろん、裸体の女性のことだ。
Fotografuro lore esas l'objekto per qua onu darfas forsan onaniar.
この時の「fotografuro」とは、おそらくオナニーのためのオカズ画像(写真)のことだ。
rezultajo と rezulturo
「rezultar」(結果になる、帰結する)は、自動詞なので、「-ajo」を適用できます「rezultajo」。
しかし、「rezulturo」とも言えます。
一般的には「rezultajo」が使われます。なぜなら、「rezultar」は自動詞であり、「rezulturo」とは言えないからです。
しかしながら、ある結果を得るための複雑な過程を適用される時には、「rezulturo」も、使うことができるのです。(人為的なものの場合)