初めてのイド語 - イド語初級講座 第07課

イド語初級講座 第07課*1

動詞ー未来時制

未来時制は何かが将来起こるだろうという時に使われます。未来時制の語尾は「-os」です。
例えば、
Me irosNi vidos
私は行くだろう私たちは見るだろう
語彙
注意:動詞は現在時制になっています。
armoroaudasbatasdansas
食器だな聞く打つ踊る
dansistodopfumasgustas
ダンサー〜の後ろに(場所)タバコを吸う味あう
juasklimasklimerokolino
楽しむ登る登山者
montomorgevilajo
明日
例文
Me esasMe esisMe esos
私は〜だ私は〜だった私は〜だろう
Vu havasVu havisVu havos
あなたは〜を持っているあなたは〜を持っていたあなたは〜持っているだろう
Ilu regardasIlu regardisIlu regardos
彼は見ている彼は見ていた彼は見るだろう
Tu dansas bone.
君は上手に踊ります。
La automobilo esas/es granda.
その車は大きいです。
Me batos vi.
私はあなたを打つでしょう。
Me helpos ilu. / Me helpos ad ilu.
私は彼を助けるでしょう。
Me ne fumas.
私はタバコをすいません。
Ka vu manjos hodie?
今日、あなたは食べますか?
La klimero venos.
登山者が来るだろう。
Ka ni dansos morge?
あなた方は明日、踊りますか?
Me gustos la kuko.
私はそのケーキを味わうでしょう。
Tu juos la biro.
君はビールを楽しむだろう。
La instruktisto fumis.
その教師はタバコを吸いました。
Me divenos dentisto.
私は医者になるでしょう。
La vetero esas/es varma hodie.
今日、天候は温かい。
Ka ni fumos sigareto?
タバコを吸いましょうか?
La hundo di Filipo audis la yunino.
フィリッポの犬が少女のことを聞きました。
La uceli kantos morge.
明日、小鳥がさえずるでしょう。
La instruktisto ne audis li.
その教師が彼らのことを聞きませんでした。
Ilu ne batos la mikra hundo.
彼はその小さなイヌを打たないでしょう。
La dansisto ne dansos hodie.
そのダンサーは今日、踊らないでしょう。
Ilu pozis la manjajo aden la armoro.
彼はその食べ物を食器だなに入れました。
La grosa muso manjos la pomo.
その太ったネズミが、リンゴを食べるでしょう。
La porko ne dormos en mea lito!
その豚が私のベットに寝ないでしょう!
La kamionisto drinkos la wiskio.
そのトラック運転手はウィスキーを飲むでしょう。
La fantomo ne aparos dum la jorno.
その幽霊は、その日の昼間は出ないでしょう。
La yuna klimero helpis (a) la olda soldato.
その登山者が老いた兵士を助けました。
Elu ne klimos la kolino dop la vilajo.
彼女はその村の後ろの丘に登らないでしょう。
La klimero klimos la monto dum la nokto.
その登山者は、その日の夜のうちに、山に登るでしょう。

基数 (他の西欧語にはみられない非常に論理的なシステムです。)

undutriquarkinsissepoknondek
12345678910
dek e undek e dudek e tridek e quardek e kindek e sisdek e sepdek e okdek e nonduadek
11121314151617181920
duadek e unduadek e duduadek e tri... edc.
212223…など
triadekquaradekkinadeksisadeksepadek
3040506070
okadeknonadeknonadek e noncent
809099100
cent e uncent e duadek e quarduacentquaracent
101124200400
milduamiltriamil e sepacentmiliono
1000200037001,000,000
数字の1から10は、第06課で学びました。上記の例から分かるように、その残りの数字も簡単です。
「11」は、「dek e un」となります。(逐語的には「10と1」です)
「12」は、「dek e du」となり「19」(dek e non)まで、同様です。
「20」=「duadek」は、「dua」と「-dek」で、「10の2倍」すなわち「20」です。
「30」は、「tria-dek」、「40」は「 quara-dek」などとなります。
「41」は「10の4倍 プラス 1 」は、「quaradek e un 」、「556」(100の5倍 と 10の5倍 と 6 )で「kinacent e kinadek e sis」となります。
語彙
amorasbananocadisko
愛するバナナこの(形容詞)デスク、レコード
durstozaforketofratinoklaso
のどが渇いたフォーク姉妹クラス、学級
fratulogorilohungrozakantisto
兄弟ゴリラ空腹の歌手
infantokopiurokulierokultelo
子ども(7才以下)写し、原稿スプーンナイフ
lampoletroletro-portistolia
灯火手紙郵便集配人彼らの
onklinopantalonopendasper
叔母ズポンつるす〜を介して、〜を使って
plafonoplanko-sulotatir-kesto
天井その(形容詞)引き出し
sua
自分自身の(再帰代名詞の所有格)

「amoras」と「amas」。「per」の意味。「pantalono」について。

(1) 「amoras」は、男女のお互いの感じる愛情という意味の「愛する」です。
また「amas」は、母が自分の子どもに対する愛情、兄弟同士が感じる愛情などという意味での「愛する」です。

(2) 「per」は、「〜を用いて」という意味です。
Ilu batis me per bastono.
彼は棒を使って私をたたきました。
イド語の「per」に相当する英単語「with」には、「〜と一緒に」という意味があるので、英語圏の人は混乱するかもしれないの注意を要します。
英語では「with」と同等な前置詞を使うことがありますね。
Havez pacienteso a me.
Have patience 'with' me.
堪忍してくれ!(私のことに忍耐して下さい)

(3) 「pantalono」(ズボン、パンツ)は、イド語では単数形です。それは、一つの構成物に過ぎないからです。
「pantaroni」と複数形にすると、何本かのズポン(パンツ)になります。また、「binoklo」(メガネ)も同様です。
(注意:これは、英語圏のための説明です。英語では「trousers」と複数形で「ズボン」の意味を表します。「足が二つあるから」という説明する人もいますが、確かではありません。メガネも英語では「glasses」と複数形になります。英語ではズボンなどの数え方は「a pair of trousers」(ズボン一着(一本))のように「〜pair(s) of〜」を使いますが、イド語では必要ありません。これは、日本語話者にとっては、不必要な説明かもしれませんね)
例文
Duadek kavali.
20匹の馬
Triadek infanti.
30人の子ども
Cent kulteli.
100本のナイフ
Quaradek e quar letri.
44通の手紙
Kinadek e ok kulieri.
58本のスプーン
Sisadek e tri kopiuri.
63枚のコピー
Nonadek e un gorili.
91匹のゴリラ
Mea matro havas dek e sis kati.
私の母は16匹のネコを飼っています。
Lia instruktisto havas okadek diski.
彼の教師は80枚のデスクを持っています。
Mea onklino havas sepadek e un flori.
私の叔母は71本の花を持っています。
Morge me skribos dek e du letri.
明日、私は12通の手紙を書きます。
La gorilo di mea onklino manjis dek e kin banani.
私の叔母のゴリラは15本のバナナを食べました。
La triadek soldati dormis sur la planko-sulo.
30人の兵士たちが床の上に眠っていました。
Triadek e sis lampi pendis de la plafono.
36個のランプが天井から吊るされていました。
En ta urbo laboras sepadek e sis durstoza letro-portisti.
その街で、76人の喉の乾いた郵便集配人たちが働いています。
La quaradek kulteli esis en la tir-kesto di ca tablo.
40本のナイフがそのテーブルの引き出しの中にありました。
Hodie la yuni di ca klaso fumis duadek sigareti.
今日、このクラスの子どもたちが20本のタバコを吸いました。
Mea yuna fratino trovis cent e du forketi en la armoro.
私の妹が食器だなの中に102本のフォークを見つけました。
La nonacent e nonadek e non hungroza infanti batis la tablo per sua kulieri.
999人のお腹をすかせた子どもたちが自分たちのスプーンでテーブルをたたきました。
La 2 kantisti vendis duacenta-mil kopiuri de sua nova disko, 'Me amoras tu'.
二人の歌手が「君を愛している」という自分たちの新しいCD(レコード)を20万枚、売りました。

造語法「-il-」

「-il-」は、語根で示された行為を行うための道具を表す接辞です。
pektiloskribilobrosiloplugilo
櫛(くし)筆記用具(ペン、鉛筆など)ブラシスキ
pektas(髪をとかす)skribas(書く)brosas(ブラシをかける)plugas(耕す)
pafilobarilofotografilo
防壁カメラ
pafas(射撃する)baras(道などをふさぐ)fotografas(写真に撮る)
道具の多くの特別な名称が存在します。
klefomartelo
ハンマー
この動詞は、行為することを示す語根「-ag」と道具の名称を組み合わせることで、作ることができます。
klefagarmartelagar
鍵をかけるハンマーで打つ
語彙
mixastranchasbrosasfotografas
混ぜる切るブラシをかける写真に撮る
ludasapertasnatas
遊ぶ開く泳ぐ
注意
正しい単語がわからない時に、近似の単語を作るために、しばしば接頭辞をつかうことがあります。
tranchilomixilobrosilo
ナイフミキサーブラシ
fotografilonatililudilo
カメラ魚のヒレおもちゃ
apertilonatili
ドアのハンドル潜水員の水かき
会話 Sur la strado(ストリートにて)
AAlan
BBob
ASaluto, Bob! Quale tu standas?
こんにちは、ボブ! ごきげんいかが?
BSaluto, Alan! Hodie esas/es mea nasko-dio [NAS-ko-DI-o].
こんにちは、アラン! 今日は僕の誕生日だよ。
AVere? Quante tu evas?
本当? 何歳になるの?
BMe evas non yari.
9歳になるよ。
Me havis multa ludili: Kamiono, automobilo, soldati e sukraji.
ボクはいっぱい、おもちゃ持ってるよ。トラックだろ、自動車だろ、兵隊だろ、それにお菓子さ。
Morge me havos mea partio. Ka tu venos? Mea matro ja demandis a tua matro.
明日、パーティをやるんだよ。君、来る?ボクのママがもう、君のママに聞いたよ。
AKa mea matro dicis 'yes'?
ボクのママは「イエス」って言ったの?
BKomprenende!
もちろんさ!
AQui venas a la partio?
パーティには誰が来るの?
BOmna nia amiki. Li kunportos donacaji
僕達の友達みんなさ。みんな、プレゼント持ってくるさ。
Yen, prenez sukrajo e peco de chokolado!
ほら! お菓子とチョコレートひと粒、とって!
ADanko.
ありがとう。
BTil la partio.
パーティでね。
ATil la partio.
パーティで会おうね。

一般的な疑問文とその返答

Quakolora?Ube?Che vu
何色?どこ?あなたの家で
PosdimezoVesperoQua?Quo?
午後夕方誰?何?
01Quakolora esas/es la pordo?
そのドアは何色ですか?
Olu esas/es blanka quale nivo.
雪のように白いよ。
02Ube vu dormas?
あなたはどこで眠りますか?
En la lito kun mea amorata spozino.
愛する妻と一緒にベットで。
03Ka vu dormas dum la jorno?
あなたはその日一日中眠りますか?
No, kompreneble ne. Me sempre devas laborar.
いいえ、もちろん違いますよ。私は常に働かなければなりません。
04Ka vu havas blua automobilo?
あなたは青い自動車を持っていますか?
Yes, nam la blua esis chipa.
はい、もってます。青い車は安いから。
05Ka vu drinkas biro?
あなたはビールを飲みますか?
No, me esas anti-alkoholisto.
いいえ、私は禁酒主義者ですから。
06Ka vu havas fisheyo che vu?
あなたの家に、生け簀(魚の住む池)はありますか?
Fisheyo che me? Ho, no, ridinde no.
生け簀だって? いいえ、ばかばかしい、ないよ。
07Ka vu promenas en la nokto?
あなたは夜、散歩しますか?
Promenar? No, me pavoras de la nokto.
散歩?いいえ、私は夜から怖くなるんだ。
08Ka vu laboras en la posdimezo?
あなたは午後に働きますか?
Yes, komprenende. Qua laboras por me?
はい、もちろん。誰が私のために働くの?
09Ka vu drinkas kafeo en la matino?
あなたは朝、コーヒーを飲みますか?
Yes, matine kafeo komplete vekigas me.
はい、朝にコーヒーは私を完全に目覚めさせます。
10Quakolora esas/es kafeo?
コーヒーは何色ですか?
Generale olu esas/es nigra ma bruna kande kun lakto.
普通は、黒いけど、ミルクを入れると茶色です。
11Ka vu iras a la skolo en la vespero?
あなたは夕方に学校へ行きますか?
No, me ne prizas skoli.
いいえ、わたしは学校が嫌いです。
12Quo esas/es sur la tablo?
テーブルの上に、何がありますか?
Mea libri. Me lektas libri pri vasta temi.
私の本です。私は広いテーマについての本を読んでいます。
13Qua lojas che vu?
誰があなたのうちに泊まっていますか?
Nulu lojas che me. Mea domo esas/es tre mikra.
誰も私の家に泊まっていません。私の家はとても小さいのです。
14Ube vu habitas?
あなたはどこに住んでいますか?
En la strado di Ben-Yehuda.
ベン・ヤフダ通りに住んでいます。
15Ka vu havas fratino?
あなたには姉妹がいますか?
Yes, me havas un fratino.
はい、一人います。

輸送の形態(語彙)

aero-navoaeroplanoauto(mobilo)
飛行船飛行機自動車
balonegobatelobiciklo
気球ボート自転車
dilijencofurgonofuzeo
駅馬車ワゴン車ロケット
helikopterokamionolokomotivo
ヘリコプタートラック機関車
motorbiciklonavoomnibuso
オートバイバス
spaco-navosubmerso-navotreno
宇宙船潜水艦列車
vagono
鉄道列車

イド語の非公式的な世界

この初級講座のオリジナル*2では、イド語による文章になっています。しかも、新しく提案された語彙を使って記述されていたり、新接頭辞の説明が記述されていたりと、すこし難解な部分です。したがって、ここでは、以下のように、対訳的に説明を試みました。
接尾辞「-oro」について
Ye oktobro di 1998 me skribis quale ....
1998年に私は次のように書きました…
La komputoro* komputas* la maxim bona (chipa por me) voyo.
コンピュータは(私にとって最も安い)最善のコースを計算します。
Konduktoro esas persono qua konduktas "taktikoze" situeso/i a sua "skopo".
車掌は自らの”ゴール”に”戦術的に”配置を導く人です。
-ilo : instrumento, qua facas ago indikita per la verba radiko.
-ilo:動詞語根を用いて示された行為を行う「道具」
-oro : mashino, mashino kun karaktero..., roboto* ed anke persono, qua per "taktiko" esforcas bone atingar kelka parti di "skopo" indikita per la verba radiko da karaktero dop la ceno.
-oro:機械、人格を持った機械…ロボットや、その場面で、人格による動詞語根を用いて示された”ゴール”の部分的に上手に達成させる人間のこと。
oro : mineralo, qua per nobleso montras la granda "skopo" di minerali.
oro:鉱物、気高さを用いて鉱物の大きな”目的”を表している鉱物
AspirAToro esas aparato qua aspiras aspir-AT-ajo por certena "skopo" e do generale aspiras "taktikale" ulo dezirATa o nedezirATa.
「aspirAToro」は、一定の”目的”のために「aspir-AT-ajo」(吸われるもの)を吸引する器具であり、従ってそれは”戦術的に”願われるもの、あるいは願っていないものを一般的に吸引する器具のことです。
Do onu povus uzar simple o lejere "aspiroro*" vice "aspirAToro".
従って、「aspirAToro」の代わりに単純にあるいは軽く「aspiroro」を使うことができるかもしれません。
AkumulAToro esas aparato qua akumulas akumulATajo por certena "skopo" e normale akumulas "taktikale" ulo por futurala uzi o kalkulo.
「akumulAToro」とは、 ある”目的”のために積まれるものを集積する器具であり、”戦術的に”未来の使用あるいは計算のために、普通、何かを集積する器具です。
Do onu anke povus neoficale uzar "akumuloro*" vice "akumulAToro".
従って、「akumulAToro」の代わりに、「akumuloro」を非公式的に使うこともできるかもしれません。
Kande onu konsideras ke objekto di verbo esas specala od importanta, onu uzez "-AToro*" ed onu uzez simpla "-oro*" kande onu ne pensas tale.
動詞の目的語が、種類に関係しているものか、あるいは重要であると考えられる時、「-AToro」を使うべきであり、そのように考えない時は単純に「-oro」を使うべきです。
「4」を表す「tet」(提案語)について
1998年6月に、私はこんなことを書いていました…
親愛なるジェイムス・チャンドラー(James CHANDLER)(数学者)へ

"tet"(<-tetra) = ne'rikonocebla internacione, ma en quar"tet"o, "tet" esas rikonocebla muzikale (mea jokuro ^_^;)
「tet(←テトラ)」は国際的に承認されていませんが、しかし「カルテット」(quar / tet / o)」で、音楽的には承認されています(ジョークだよ^_^;))
Kompare kun ordinara Europani (ecepte de matemaikisti quala vu),
(あなたのような数学者は別にして)普通のヨーロッパ人と比べて、
Chini e Japoni povas kalkular mult'ople plu rapide kam Europani,
中国人と日本人は,ヨーロッパ人たちよりも数倍速く計算できますし、
(Deo pardonez mea aroganteso) forsan pro ke li uzas mono'silaba nombri, povante murmurar sua nombri lumesale rapide (mea jokuro).
(神様、わたしの横柄さにお許しを!)おそらく、彼らは単音節の数字を使っているからでしょう。光のように素早く数字をつぶやくことができるので…(ジョーク)
Apud originala poli'silaba nombri di Japoni, tre-tre anciene li pruntis la nombro-sistemo e l'abako de Chinia e pos la tempo dil prunto Japoni esis/as tre famoza en la mondo prol rapideso di sua kalkulado.
日本の風変わりな多音節*3の数字に加えて、日本人は、かなり昔に、中国の数字の体系と算盤を借用しました。そして借用時代の後に、日本人はその計算スピードのおかげで、世界でとても有名になっているのです。
Quankam "quar" esas mono'silaba*4, to bezonas plu longa tempo kam altri por prononcesar e haltas glatesa penso'fluado di rapidega kalkulado.
「quar」は単音節ですが、発音するために他の単語よりも長い時間が必要ですし、速度計算のスムーズな思考の流れを止めてしまうのです。
Tamen lon onu povas perceptar kande onu laboras kom profesionala kalkulisto, de qua me askoltis la naraco tre instruktoza pri quale uzar la cerebro por rapidege kalkular per tam kurta cifri kam posibla.
しかし、職業的な計算師のように働く時、そのことを認知することができるのです。できるだけ短い数字を用いて速やかに計算するために頭脳をどのように使うかということについての示唆に満ちた話を、私はその人から聞いたことがあります。
"tet" esas nur plu kurteta kam "quar" ma en la sumado di mikrega tempi onu recevos la diferanta rezulti pos konkurso kalkulala.
「tet」は「quar」よりもほんの少し短いだけでなく、微小な時間の合計でも、計算(時間)競争した後には、違った結果を得るでしょう。
Pliz imaginez rezulti di kalkuli integrala o diferenciala!
微積分の計算の結果を想像してみてくだい!

参考:http://www.wsj.com/articles/the-best-language-for-...
参考:http://mentalfloss.com/article/76007/why-it-eleven...

Bebson HOCHFELD の宣伝文句(その7):


故曰、知彼知己者、百戦不殆。不知彼而知己、一勝一負。不知彼不知己、毎戦必殆。
故に曰く、彼を知り己れを知れば、百戦して殆うからず。彼を知らずして己れを知れば、一勝一負す。彼を知らず己れを知らざれば、戦うごとに必ず殆うし。

米国の大学や高校の教室でやっている所謂(いわゆる)ディベートが道場での試合とすれば、実際の現場での戦いのディベート(討論、議論、論争etc.)は広い意味での交渉術の重要な要素です。そして交渉に勝たなければ利益は得られません。現場での戦いなのですから、勝ち負けを考える前に戦いたい者は《力》を蓄えなければなりません。ですから厳しい言い方ですが、そもそも《力》の無い者(=弱い者)は交渉に参加できません。日本の外交官が厳しい外交交渉に余り臨みたがらないのは、《ディベート力》が弱い事が自分でも良く分かっているからです。厳しい交渉(ディベートを含む)を経て日本の国益に寄与する成果を上げた外交官は戦前にも戦後にも僅かにしか居らっしゃいません。

Wissen ist Macht. (ドイツの諺) : Knowledge is power. (英語)
Savo esas povo. (イド語) : 知識は力なり。(日本語)
そして《ディベート力》を強化するのは、知識なのですが、これは、東大の法学部で良い成績を取る様な《知識》ではありません。それでは交渉に本当に必要な《知識》とは何なのでしょう?

米国の大学や高校で習うディベートとは、Wikipediaによると...
ある公的な主題について異なる立場に分かれ議論することをいう。この定義から、ディベートは以下の2つの要素を持つ議論であるということが分かる。
公的な主題:公的な主題について行われる
意見の対立:異なる立場に分かれて行われる
ディベートの多くは、現実社会に何らかの影響を与えることを目的としておこなわれる(実質的意味でのディベート)。政治の分野における典型的な例としては、米国での大統領候補討論会、日本や英国での党首討論がある。また、司法の分野における裁判も広義のディベートに含まれる。

マア、相手を論理的に凹ませる、またはこちらの優れた論理で相手を説得するなどでしょう。それでは交渉に本当に必要な《知識》は論理学、または修辞学なのでしょうか?
一般的にはオープンな場でのディベート(道場での試合)では論理学や修辞学の知識の豊富な方が勝っていますね。でも本当にそうなのでしょうか?
私はこの立場を取りません。世の中には誰も見ていない所(実際の現場での戦い)では、密かに2者が戦う交渉が常であり、そこでのディベートでは通常、全然異なった力が働いております。


人類が進化する過程で、群れから村へと人類の共同体が大きくなるにつれ、必需品が増えて参りました。自分たちの働きだけでそれらを供給できない時に、村と村の間で『物々交感』が始まりました。これが人類の発展の始まりなんですね。『物々交感』の大前提は自分が持っていないけれども、相手が持っているモノとの交換です。お互いに欲しいモノが無ければ、交渉がスタートしません。そして交換を成功させる為には、相手が本当に欲しがっているものを手早く探し当て、自分の持っているモノ中で、適当なモノを素早く準備して、相手がそれをより欲しくなる様に言葉で加工(お化粧)していく技術が無ければなりません。

私が、無数の失敗した交渉を見て来て思うのは、自分側になんら魅力ある商品や情報がないのに安易に交渉に望む人間が多すぎる事です。『ベブソン君、この交渉は上手く行くかな?』と某超有名大学の教授から相談された事もあります。私は、心の中で、『貴方は、相手が欲しがる様な魅力ある情報を全然持っていないじゃないですか。マア、失敗するのがオチでしょう。』と考えながら、『先生も一廉の人物ですから、成功するのではないですか。』とお返事しましたが、暫くして案の定やはり失敗しました。

私は多言語話者(polyglot)ですから、普通の情報は簡単に手に入るのですが、その裏で本当は何が起きているのかは全く分かりません。それを知っていそうな人間を私の人間関係の中から探し出し、相手が今知りたがっている情報が自分の引き出しの中に存在していれば、交渉に入ります。でも私のその情報も、大概、相手は既に手に入れているのですね。
でも、私の情報は素材ではなく、私の『分析力』で料理されて別の美味しいモノに変化しております。これを相手の鼻面に置いて交渉が始まるのです。そして私も相手が鋭い分析力で料理した、日本のマスコミなんか、全然、話にならない、本物の情報を手に入れるのです。

Wissen ist Macht. (ドイツの諺) : Knowledge is power. (英語)
Savo esas povo. (イド語) : 知識(+冷静な分析力)は力なり。(日本語)
そうなんです。ここで言う知識とは『分析力』経た知識の事なんですね。
分析力を通した知識は、力なりなんですけれども、皆さん、残念ながらハッキリとは言ってはおりませんね。
War Guilt Information Program にやられている日本人が典型なんですが、現代社会では特に、分析力の無い人間は弱者になるしかないんです。

多言語話者(polyglot)になんかなる必要はありません.....
今、日本に付いて色々知りたがっている外国人は本当に多い。日本のクールな現象や文物を分析してそれを上手くイド語で説明できる練習をして、その情報を皆で共有してでも溜め込んで置けば、イド語を勉強する外国人もジワリジワリと増えて来ているので、外国で本当は何が起きているのか知りたい時に、または本物の外国情報を手に入れたい時に、有効な交渉材料になると思います。これからは多彩な方法が考えられますね。

イド語を勉強して、その素晴らしい世界を体験してみて下さい。キット後戻りできなくなります。