最終更新:ID:7IDPDp51NA 2016年08月11日(木) 05:42:29履歴
ちょくちょく書き足していた短文の供養というか、普通にSSになったので1本投下します。
ケモノ化、後天的ふたなり化などが含まれます。苦手な方はご注意の程、お願いいたします。
「なに、これ……!」
全身をきしませる激しい痛みが過ぎ去った後、麗奈は驚愕した。鏡に映る自分の姿、その異常さに。
「やだ……やだぁ!」
立ち上がって鏡に駆け寄ろうとするが、それは叶わなかった。手が…「前肢」が、レッスン室の床を叩く。
髪と同じブラウンに包まれたその四肢は、彼女の体を支えるにはあまりにも細すぎた。
ずるり、ハーフパンツが脱げ落ちる。その下から現れた尾は、彼女の動揺を示すように垂れ下がり、小さく揺れている。
「はぁ!?なんで、あし…みみも!?うそ……!」
倒れこんだまま、麗奈が這いずるように壁面鏡へと近づく。
変化の余韻か、それとも焦りからか、ハァハァと荒い息を漏らす口元からは鋭い犬歯が覗き、長く薄い舌がだらりと垂れ下がっている。
ろれつが回らないのは、恐らくこの変化のせいだろう。
放心する麗奈に、お仕置きだよ、と声がかかる。どこからともなく現れたスーツ姿の男が腋から手を入れて、レイナを膝に抱きかかえた。
「随分かわいらしくなったな」
耳の飾り毛に顔をうずめて男がつぶやく。パピヨンを思わせる大きな耳が、びくりとはねた。
「ふざけんな!もどしてよP!もどせッ!」
「ダメだ」
男がぴしゃりと言い放つ。麗奈を黙らせるように、右手を猿轡のように口へ押し込んだ。そのまま、視線を鏡へ促す。
抱きかかえられたまま鏡を見つめる。完全に変化した手足には鋭い爪と肉球。
ふさふさと形のいい尾と、長い飾り毛のある大きな耳は、警戒からぴんと緊張している。
顔や、タンクトップを着た胸元は人間のままだが、下半身はほとんどが毛皮に覆われている。ブラジャーはいつの間にか抜き取られていた。
肥大化した外性器だけが露出し、その屈辱的なポーズの卑猥さを増していた。
しかし、変化は外見だけではない。男が、左手で麗奈の女性器にそっと触れる。
ひやりとした手にふれられて、麗奈は自分の体温があがっている事に気が付いた。火照る体にあてられて、頬が赤く上気している。
外性器から、うっすらと血がにじんだ。外性器が肥大し出血するこの反応は、性成熟を迎えたメス犬の発情前期に見られるものだ。
「いやらしいメス犬だな、麗奈は」
そう言われて、半ば呆然としていた麗奈が男をにらみつける。しかし、それも長くは続かない。
「むァ、あァッん!」
男の指が麗奈の尿道をえぐる。はずみで、性フェロモンを含んだ尿がぶしっ、と音を立てて飛び出す。
「いつもいつも悪戯ばかりしてるのも、本当は躾けてほしかったからだよな?」
男の勝手な言い草に異を唱えようとしても、快感に跳ねる肢体がそれを許さなかった。
鏡には、顔を真っ赤にして悶える自分が映っている。
こぼれる嬌声を堪えようと歯を食いしばると、口の中に血の味があふれた。鋭くなった牙が男の皮膚を食い破ったのだ。
しかし、まるで気にする様子はない。男は麗奈の秘所を音を立ててかき混ぜ、屹立した陰核をぎゅうと摘んだ。
「ぃふッ、んふぅゥッ!!」
いっそう強い刺激に、麗奈の体が跳ね上がる。音を立てて、尿道から大きく飛沫が上がった。
スリットから、白濁した愛液が零れ落ちる。絶頂の衝撃から逃れようと、尻尾がぶんぶんと振れる。
麗奈は暫く体を強張らせていたが、ニ、三度小さく痙攣すると、ぐったりと力を抜いて放心した。
男の手が麗奈の口から離れる。手に付いた歯形から滴る血と、付着した麗奈の唾液を、男はぺろりと舐めとった。
荒い息をつきながら、麗奈の表情が不安げに変わっていく。普段は気丈な少女が、しゅんと耳を伏せた。
「……まだ、おこって、る?なんじょ、と、けんかしたこと……」
数日前、麗奈は同僚と大喧嘩をしていた。
その時もプロデューサーに叱られたが、意地をはってお互いに謝れないまますぐに仕事が入ってしまったのだ。
きっかけは下らない事だったが、ここ最近の仕事で小さなミスが多いのもそのせいだ。
「……怒ってないさ、俺が怒る事じゃないだろ?」
二人の間で起こったことだ、と、男が優しい口調で諭す。
「ちゃんと仲直りできるように、ちょっとお仕置きしただけさ」
そうやって頭を撫でる。異常な状況にも関わらず、麗奈は男が良く知る、プロデューサーの眼になった事に安心して、気を緩めてしまった。
多少空回り気味だが、気丈に振る舞い悪役たろうとする少女の、たった一つの、隙。
それが命取りだった。
「はいっていいぞ、光」
男がそう言うと、鍵が掛かっていたはずのドアがひとりでに開いてゆく。
その向こうにいたのは、件の同僚だった。その姿を見て、麗奈が息を飲む。
「あんた、それ……」
光の姿は、麗奈と同じように、異形に変えられていた。細く短い四肢、ピンとたった大きな耳、毛皮に覆われた下半身と尾。
犬種で言えば、コーギーだろうか。
その顔には口輪のように、骨をかたどったビットギャグが嵌められている。
しかし、麗奈の見開かれた目は一転に集中していた。
光の股間、根元まで赤黒い犬のペニス。限界まで屹立したそれは、ビクビクと激しく律動している。
「ちょ、ちょっと、やめてよ!」
脱力した麗奈の膝下に手をいれ、男が足を割り開く。その真ん中に、光が四つんばいのまま近づいた。
激しく抵抗するが、絶頂したばかりの体には、うまく力が入らない。一方の光は、麗奈の股下で、躊躇するように目を泳がせている。
嗅げ、と男が冷たく命令する。小さく体を震わせ、光の鼻は考えるよりも早くそれに従った。
瞬間、光の体がカァッ、と紅潮する。はじかれたように麗奈の股間に鼻先をすりつけ、剛直は激しさを増して律動した。
「あんッ、ちょ、んあぁッ、なんで、きゅうにッ」
ぐりぐりと秘所に鼻先を押し付けられ、麗奈が悶える。
光はもはや理性の箍が外れたように、腰を振りながら麗奈の股間を嗅ぎ続けていた。
発情してるんだよ、と麗奈の耳元で男がささやいた。
「麗奈のメス臭い匂いで興奮してるんだ」
「めす、くさい……」
びくり、麗奈の肩が跳ねる。男に促され、光の股間を見つめる目には、先ほどの驚愕とは違う淫欲の火が灯っている。
そんな麗奈の顔を、光の獣の目が見つめていた。
「素直にごめんなさい、出来るよな?」
こくり、熱に浮かされた顔で頷く。男が麗奈を床におろすと、ふらつきながらも確りとした四足歩行で、光に尻を向けた。
「いじ、いじわるして、ごめんなさい、」
震える声で、尻越しにそう言う。ぎらつく光の目をみて、麗奈の体がさらに紅潮した。
男がなにをさせようとしているのか、頭よりも先にケモノの本能が理解していた。
前肢をたたんで、腰を高く掲げる。光の鼻が触れて尻尾が跳ね上がり、濡れそぼった秘所が露になる。
「ごめんなさい、する、するからぁッ、なかなおりりのこーびッ!こーびして、してくださいッ!」
二匹のケモノを見つめながら、男がほくそ笑んだ。右手の傷は、とっくにふさがっている。
この男の姿を選んだのは正解だった。まだまだ楽しめそうだ、と
本当の「躾け」は、これからだ。
136人目 2016/01/09(土)03:36:29
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