pullover - 自家製HTTPストリーミング配信のすすめ
Twitch.tvみたいなライブ配信をTwitchなどを使わないで行うにはどうすればいいのかというおはなし。

iOS/Android向け→自家製HTTP+HLS配信のすすめ

一般的な方法

エンコーダー → RTMPサーバー → RTMPdump → HTTPサーバー → 視聴者のWebブラウザ

それぞれフリーで利用可能がものがあるけどいかんせん設定がめんどくさい(わかりづらい)。

今回の方法

OBS → FlazrDumper → 視聴者のWebブラウザ

FlazrDumperはRTMPサーバーとHTTPのサーバーが合体したようなソフトでPeerCast用に開発されたものです。FlazrDumperの設定は非常にかんたんで素晴らしい。

用意するもの


FlazrDumperを動作させるにはJavaが必要。Javaのダウンロード

OBSの設定

設定→放送設定
  • モード:配信
  • サービス:Custom
  • サーバー:rtmp://127.0.0.1/live
  • プレイパス/ストリームキー:livestream


OBSの基本的な設定については省略。

FlazrDumperの設定

ダウンロードしたFlazrDumper-0.4.4.zipを任意のフォルダに展開する。
↑のフォルダのpublic_htmlフォルダにliveフォルダが配置されるようにダウンロードしたFlashプレイヤーのzipを展開する。


ローカルで視聴確認

  1. FlazrDumper.jarを実行してFlazrDumperを起動する。
  2. OBSで配信開始する。
  3. Webブラウザでhttp://127.0.0.1:8888/live/を表示させて確認する。

視聴できないならここまでの設定でどこか間違ってる。

ポート8888

ファイアウォールを使っている場合はポートTCP8888を許可する。
ルーターを使っている場合はTCP8888をFlazrDumperを実行するパソコンに転送するように設定する。

視聴者への通知

アドレス http://あなたのグローバルIP:8888/live/ を視聴者に知らせる(アドレスの最後のスラッシュを省略すると接続できないので注意)。DDNSを利用すると便利で楽。

よく利用されるDDNS


配信の注意

配信ビットレートx視聴者の人数 分のデータをアップロードし続けるため貧弱な回線でやるのはおすすめしない。

ポート8888の変更方法

FlazrDumper.jarと同じフォルダにあるsetting.xmlファイルをテキストエディタで開き entry key="port" の行の8888を任意の数値に変更する。

2PC配信

OBSとFlazrDumperをそれぞれ別のPCで動作させたい場合は、FlazrDumperのPCのIPが192.168.0.2ならばOBSの設定で サーバー:rtmp://192.168.0.2/live にする。この場合ポート8888の転送先は192.168.0.2にする。