学校では教わることのない日本の自虐史観を省いた歴史を年表にまとめたもの。

■天皇陛下よりの勅語

朕卿ニ委スルニ南方軍統率ノ任ヲ以テス
惟フニ今次ノ派兵タル寔ニ重大ナリ
卿深ク宇内ノ大勢ニ稽ヘ籌画宜シキヲ制シ其ノ目的達成ニ務メ愈々軍ノ威信ヲ中外ニ宣揚シ以テ朕ガ信倚ニ副ハンコトヲ期セヨ


■寺内南方軍総司令官の隷下三十六万の将兵への訓示

国運興隆の転機に際し寺内図らずも南方軍統率の重任を拝す。予の光栄感激何ものか之に加へむ。
本職は各軍司令官以下将兵の忠勇に信倚し負托の重任に対へ奉らんとす。
将兵宜しく今次聖戦の本義に透徹し其の重責を銘肝し堅鉄の意志を以て至誠に一貫し陸海和衷彼此協同鞏固なる団結の下各々精強の極致を発揮し神武必勝短期間に出師の目的を達成せむことを期すべし。
若し夫れ無垢の官民衆庶に対しては綏撫啓誘能く皇軍の威徳を顕揚し秋毫犯すこと勿れ。
地方酷熱にして瘴癘多し特に自重健闘を祈る
右訓示す
昭和十六年十一月十日
南方軍総司令官 伯爵 寺内寿一

■南総作命第一号の一

南方軍命令 十一月十五日 東京


予は海軍と協同し速やかに南方要域の攻略を準備せんとす
又印度支那に於ける対支封鎖強化の任を継承せり
南方軍軍隊区分別冊の如し


作戦準備完了の時期は概ね 月 迄とす(注:十一月末日迄と推測するが原史料に記載なし)
南方軍作戦計画の抜粋別冊の如し
作戦準備実施に方りては厳に企図の秘匿に留意すべし


支那派遣軍総司令官及び台湾軍司令官は軍の作戦準備を援助す
防衛総司令官は台湾及び南西諸島の防衛部隊をして同方面に集中する部隊の自衛防空及び警備等に関し軍の作戦に協力す


第十四軍、第十五軍、第十六軍、第二十五軍司令官、第三飛行集団長及び川口支隊長は夫々別冊陸海軍中央協定抜粋及び総協第二号、南方方面海軍最高指揮官、南方軍総司令官間協定覚書に基づき関係海軍指揮官と作戦協定を実施すべし


第十四軍司令官は比島作戦を準備すべし


第十五軍司令官は対支封鎖の強化並びに印度支那の安定確保に任ずると共に泰国に進入作戦を準備すべし。
特に英軍泰国に進入したる場合、機を失せず陸路及び海路より同国に進入して盤谷を確保すると共に成るべく南方に航空基地を獲得するの準備を整えるべし。
第十五軍の海路より泰国に進入する場合の船舶の行動に関しては第二十五軍司令官の区処を受くべし。
泰国進入の実施に関しては別命せらる。


第二十五軍司令官は馬来作戦を準備すべし。
第二十五軍司令官は川口支隊長の行う英領ボルネオ作戦の準備を援助し其の編成並びに集合に関しては之を区処すべし。
又第十五軍の部隊海路より泰国に進入する場合其の船舶の行動を区処すべし。


第十五軍司令官は第二十五軍司令官の印度支那到着迄の間第二十五軍司令官の任務及び職責を代行すべし。


第三飛行集団長は密かに第二十五軍及び第十五軍司令官と協同し馬来作戦及び泰国進入作戦を準備すべし。


印度支那に於ける作戦準備に関し第十五軍司令官、第二十五軍司令官及び第三飛行集団長は相互緊密に協同援助すべし。
印度支那に在る部隊の警戒、宿営及び給養に関しては第十五軍司令官之を区処すべし。

十一
印度支那に在る部隊は印度支那及び泰国に対しては勉めて友好関係を継続すべし。
印度支那に関する軍事要求のl現地交渉其他に関しては昭和十六年十一月一日大陸指第九八二号に拠り第十五軍司令官之に任ずべし。

十二
第十六軍司令官はホロ島及びタラカンの占領並びに爾後の蘭領印度東部外領に対する作戦を準備すべし。

十三
第十四軍、第十五軍、第十六軍、第二十五軍司令官及び第三飛行団長は、米英蘭軍又は其の一国軍の攻撃を受けたる場合は、自衛の為所在部隊を以て之を邀撃すべし。
但し、右事態の処理に方りては、極力局地に之を解決するに勉むべし。
進行作戦の実施は別命せらる。

十四
川口支隊長は、英領ボルネオ作戦を準備すべし。

十五
予は東京に在り。
十一月二十日以降西貢及び高雄に南方軍情報所を開設す。

南方軍総司令官 伯爵 寺内寿一

下達法
十一月十日第十四軍、第二十五軍、第十六軍司令官
第三飛行団長、川口支隊長、第十五軍参謀長を集め口達後印刷配布。


参考文献

戦史叢書 マレー進攻作戦 122−124頁

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