学校では教わることのない日本の自虐史観を省いた歴史を年表にまとめたもの。





各軍の集中輸送は今、明日を以て殆ど完了いたします。
以下要点につきまして御説明申し上げます。
第十四軍は、其の先遣隊を以て馬公及び「パラオ」に大略集合を終わり、x-1日夕以降の進発を準備いたしております。
第十六師団は、概ね本日中に奄美大島に集合を終わりますが、出発迄には尚二週間余りありますので、この間訓練を十分することが出来ます。
「リンガエン」湾上陸の第四十八師団及び軍直部隊の主力は、高雄及び基隆付近に於いて乗船中で御座います。
第二十五軍は、先遣兵団を以て昨日三亜に集合を終わりましたので、x-4日の馬来東岸に向かう進発には支障なきものと存じます。しかして、第十八師団主力は広東に、軍直部隊の主力は台湾に、夫々待機いたしております。
第十五軍は、近衛師団主力を以て南部仏印に於いて、着々X日よりする陸路泰国進駐を準備いたしております。
第二十五軍の先遣兵団と同時に南部泰の航空基地を占領すべき第五十五師団の一部(宇野支隊)は、明二日中に西貢、「フコク」島付近に集合の予定でありまして、第五十五師団主力は、海防より鉄道輸送を以て南下を開始しております。
第十六軍の第五十六師団の一部(坂口支隊)は、二十九日「パラオ」に集結、第十四軍の「ダバオ」占領部隊を併せ指揮し、先ず「ダバオ」及び「ホロ」島の攻略を準備いたしております。
英領「ボルネオ」占領の第十八師団の一部(川口支隊)は、広東に於いて乗船中にして、北部仏印増派の第二十一師団は、徐州に集結して出発を準備しておりますことは先日申し上げた通りで御座います。
第三飛行集団は、第三飛行団、第七飛行団を以て予定の如く南支那及び北部仏印に集中し、十一月二十五日より欺騙の目的を以て昆明及び其の付近の要地に対する攻撃を実施中で御座いまして、司偵部隊は南部仏印に展開し、厳に行動の秘匿に留意しつつ馬来方面の隠密捜索に任じております。第十飛行団は、目下台湾及び南京を経て集中中でありまして、予定の如く支障なく展開を終了いたします。
第五飛行集団は、南部台湾に概ね展開を完了し待機中でありまして、その司偵中隊は、比島方面の隠密捜索を実施中で御座います。
作戦飛行場は台湾、印度支那方面共に所期の如く完成し、予定の如く展開し得るに至りました。南海支隊は既に二十八日小笠原島に集合し、目下訓練実施中で御座います。



参考文献

戦史叢書 マレー進攻作戦 135頁

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