「力学でひもとく格闘技」
「テニスの虜-テニス技術-応用-運動連鎖とは」
グーカン・サキ、ダニエル・ギタ、卜部功也といった選手の蹴りのキレ、スピードは他の選手の比にならないものがありますが、それは身体能力に依存しているのではなく、蹴り方に理由があります。
人間の体は関節などによって、体の各部分が連鎖する仕組みになっています。
そして上に挙げた選手らは、その連鎖構造を生かした蹴り方をしているのです。(もちろんセオリー通りの蹴り方も連鎖を生かしていますが、彼らの蹴りはセオリーとは異なる方式になっています)
例えばビンタをする時のことを考えてみてください。
相手の頬の表面をバチンと叩くとき、当たる直前に振りかざした方向と逆側方向へ、ブレーキをかけるように腕を戻すようにします。
末端部の肘でブレーキをかけることで、先端部の手の平が素早くスナップが効いたビンタを放つことができるからです。
対して相手の顔ごと仰け反らせるには、ブレーキをかけるのではなく、そのままフォロースルーを加えることになります。
これを蹴りに置き換えると、サキやギタ、卜部の蹴りは前者のタイプで、セオリー通りの蹴りは後者のタイプになります。
では、これを踏まえて卜部功也の蹴りの画像をご覧ください。
蹴り足にフォロースルーを加えるのではなく、むしろ腰を逆方向に巻き戻しています。
この蹴り方が顕著に見られる選手が、卜部功也の他にグーカン・サキ、ダニエル・ギタがおり、彼らの蹴りのキレは非常に高いものがあることを鑑みると、いかにこの蹴り方がキレをもたらすかが分かるかと思います。
では具体的にどのように動けば良いのか、ということですが、あくまで私自身がこのように蹴るわけではないので間違っているかもしれません…と前置きした上で。
原理的には運動方向に対して末端部の腰でブレーキをかけるということだけなので、通常の蹴り方がベースになります。
そしてブレーキについてですが、ビンタではヒットの直前で腕を引き返しますが、このイメージをそのまま蹴りに生かし、蹴りが当たる直前に腰を運動方向と反対に引き返すだけで良いと思います。
「テニスの虜-テニス技術-応用-運動連鎖とは」
グーカン・サキ、ダニエル・ギタ、卜部功也といった選手の蹴りのキレ、スピードは他の選手の比にならないものがありますが、それは身体能力に依存しているのではなく、蹴り方に理由があります。
人間の体は関節などによって、体の各部分が連鎖する仕組みになっています。
そして上に挙げた選手らは、その連鎖構造を生かした蹴り方をしているのです。(もちろんセオリー通りの蹴り方も連鎖を生かしていますが、彼らの蹴りはセオリーとは異なる方式になっています)
例えばビンタをする時のことを考えてみてください。
相手の頬の表面をバチンと叩くとき、当たる直前に振りかざした方向と逆側方向へ、ブレーキをかけるように腕を戻すようにします。
末端部の肘でブレーキをかけることで、先端部の手の平が素早くスナップが効いたビンタを放つことができるからです。
対して相手の顔ごと仰け反らせるには、ブレーキをかけるのではなく、そのままフォロースルーを加えることになります。
これを蹴りに置き換えると、サキやギタ、卜部の蹴りは前者のタイプで、セオリー通りの蹴りは後者のタイプになります。
では、これを踏まえて卜部功也の蹴りの画像をご覧ください。
蹴り足にフォロースルーを加えるのではなく、むしろ腰を逆方向に巻き戻しています。
この蹴り方が顕著に見られる選手が、卜部功也の他にグーカン・サキ、ダニエル・ギタがおり、彼らの蹴りのキレは非常に高いものがあることを鑑みると、いかにこの蹴り方がキレをもたらすかが分かるかと思います。
では具体的にどのように動けば良いのか、ということですが、あくまで私自身がこのように蹴るわけではないので間違っているかもしれません…と前置きした上で。
原理的には運動方向に対して末端部の腰でブレーキをかけるということだけなので、通常の蹴り方がベースになります。
そしてブレーキについてですが、ビンタではヒットの直前で腕を引き返しますが、このイメージをそのまま蹴りに生かし、蹴りが当たる直前に腰を運動方向と反対に引き返すだけで良いと思います。
このように蹴ることで全身の連鎖を上手く生かせるので、足先だけで弾くよりも遥かに速い蹴りを放つことができます。
(そもそも膝下を伸ばす効率的動作には膝伸展筋、すなわち大腿直筋・外側広筋・内側広筋は使われていないことが究明されており、足先で弾く動作は極めて効率的ではありません。「蹴りをしならせるべく足を畳め」という指導がなされることがありますが、それは効率的動作の外観として現れるもので、意識的に取り入れるのは間違いであると思います。)
野球のピッチング、テニスのスイング、ボクシングのパンチなどなど…あらゆるスポーツで求められることだと思いますが、高いパフォーマンスを発揮するには余剰な力を使わず、全身を満遍なく使った動作が必要になります。
「速い蹴りを放ちたい」と思ったときには、足先を力ませて強引に蹴りを放つのは逆効果です。
全身の連鎖を活かせずに威力が減退しますし、スタミナも浪費します。そして何よりモーションが大きいので実戦で効果的に使うことができない蹴りになってしまいます。
私自身「キレを出せ」「もっと早く蹴れ」といった指導を受けたことがあり、強引に意識した練習を続けてしまったことがありますが、それによりフォームが崩れてしまい、本来得意だったミドルキックが全く蹴れなくなってしまったことがあります。
卜部やサキ、ギタのような素早い蹴りには、それ相応の体の使い方があり、目先のスピードだけを意識して練習するのは大きなリスクが伴うので、しっかりと原理を理解するのが肝要だと思います。
このページへのコメント
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返信が遅くなってしまい申し訳ございません。
>しかしながら実際のところ、通常の蹴りと比べてどうなんでしょう?
本の代弁なのですが、フォロースルーを加えない分、威力は落ちてしまうと「力学にひもとく格闘技」に書いてあります。
ただし引っぱたくような蹴りは慣性の小さい標的には威力を満遍なく伝えられるので、部位によってはコチラのほうが大きなダメージを残すことも出来ると思います。
例えば内モモは、足先で少し弾くようなインローでさえ、被弾した箇所が蹴られた方向へ持っていかれてしまいます。
フォロースルーを大きく加えてインローを蹴っても「のれんに腕押し」になってしまうので、引っぱたくような蹴りの方が適しているのではないでしょうか。
ありがとうございます。
やっぱりシャドーも本番想定で行うべきですね。
>その時にはあからさまに無視するのではなく、その場は言われた通りに動いて、モノになるまで個人的にコツコツ練習するようにしています。
やっぱりこれしかないですよね。影で地道にコツコツと。
城戸も同じ蹴り方ですかね。しかしながら実際のところ、通常の蹴りと比べてどうなんでしょう?速くてキャッチされにくそうで、使い易さと見栄えは良さそうですが、体重が乗らない分、一発のダメージは小さくなってしまいそうな。
>修行僧さん
僕自身、このように蹴るわけではないので自信を持って答えられないのですが…と先に言い訳させて頂きます(笑)
>シャドーの時も最後まで蹴り抜くのではなく、途中で腰を巻き戻すべきでしょうか?
シャドーの時にもこのように蹴ったほうが良いと思います。
想定したヒットポイントに到達する直前に腰を巻き戻すと、足先が勝手に走るような感覚がします。
>ジムでは真っ先に修正させられそうですが
それは本当に難しい所ですよね。
僕もローキックのミットをこのように蹴ったらものの数十秒で修正させられました。
こういうケースは何度も遭遇してきましたが、その時にはあからさまに無視するのではなく、その場は言われた通りに動いて、モノになるまで個人的にコツコツ練習するようにしています。
結局、効果的に使えるようになれば説得力が付きますからね。
はじめまして。いつもひっそりと、しかしながら結構な頻度でROMさせていただいている者です。
本エントリ、非常に興味深く拝見させていただいた上で質問なのですが、この「キレをもたらす蹴り」を会得するためには、シャドーの時も最後まで蹴り抜くのではなく、途中で腰を巻き戻すべきでしょうか?
ジムでは真っ先に修正させられそうですが、、、。