機能集約・廃止が検討されている神奈川県立図書館・神奈川県立川崎図書館に関する情報をまとめます。

国松誠議員(自民党)の質疑

国松誠議員

最後に、県立図書館の再整備について伺います。
県立図書館については、県の緊急財政対策の取り組み以来、さまざまな議論がなされてきましたが、県民からの県立図書館の維持についての多くの意見などをしんしゃくして、県は魅力ある図書館として再整備する方向にかじを切りました。
平成25年第3回定例会における我が会派桐生議員の県立図書館の将来像についての知事答弁以降、県立図書館の役割には、専門図書館としての役割と、市町村図書館を支援する広域図書館としての役割があるとし、これを充実していくとともに、さらにこれまでなかった機能も付加した上で、知の拠点として、県立図書館の再整備に取り組むとの考えを教育長は表明しています。
こうした考えを踏まえて、県は、今年度の当初予算に、県立図書館の新棟整備に向けた予備調査費を計上したところであります。また、今定例会においても、現在使用している収蔵庫の除却を想定した調査を行うための補正予算が提案されるなど、いよいよ県立図書館の再整備に向けた具体的な取り組みが始まったものと期待しているところであります。
一方で、これまでの県立図書館にかかわるさまざまな議論の中で、県民も県立図書館がどのように再整備されるのかについて、高い関心を持っています。県民利用施設である県立図書館の再整備に当たっては、行政だけで進めるのではなく、実際の利用者である県民の声を聞きながら進めていくことが大事だと考えています。
そこで、教育長に伺います。
県立図書館の新棟整備に向けた予備調査をどのように進めていくのか、また、県民の意見をどのように反映していくべきか、教育長の見解を伺います。

教育長(桐谷次郎)

教育関係についてお答えします。
県立図書館の再整備についてお尋ねがありました。
県立図書館の再整備に当たっては、魅力ある図書館を目指し、今年度、まずは予備調査に着手したところです。予備調査では、建築関係の法令調査や整備可能な施設の規模、あるいは民間資金を活用した整備手法などの再整備に当たっての基礎的な条件について調査検討を進めていきます。
また、現在、図書収蔵庫として使用している図書館に隣接した旧紅葉ヶ丘高等職業技術校敷地の活用方法についても検討してまいります。
このような調査検討とあわせて、利用者のサービス向上についても考えていく必要があります。そこで、まずは、専門的知識を有し、ふだんから利用者と接している司書を初めとした図書館職員を中心に、再整備に向けた検討会をこの6月に設置しました。
検討会では、例えば広い閲覧スペースや利用者の交流スペースの確保など、必要な機能や利便性の向上などについて検討していきます。そして、予備調査で出された結果や検討会での意見を集約し、図書館全体の規模や機能をまとめた基本的なプランを取りまとめていきます。
県立図書館が今後も県民利用施設としての価値を最大限発揮していくには、県民の皆様から意見を伺い、再整備へ反映させていくことが大切です。そのため、今後取りまとめるプランをお示ししながら、ご意見をいただく場を設けていきたいと考えております。
こうした取り組みによって、県民の皆さんが行ってみたいと思える魅力ある県立図書館として再整備が図れるよう努めてまいります。
以上でございます。

国松誠議員

それから、図書館についてでありますけれども、ようやくハード面での方向性が見えてきたと思います。今後は、県民の意見を十分取り入れながら、ソフト面での充実が図られるよう要望させていただきます。
例えば、私のところに寄せられている意見でございますけれども、専門家や研究者などから、電子ジャーナルなど高価な電子媒体を置いてほしいとの意見も寄せられておりますので、ぜひそういうこともご検討させていただきたいと思っております。
細かい話につきましては、今後、一般質問や所管常任委員会で対応させていただくといたしまして、私の代表質問は以上で終わらせていただきます。

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