模擬問題ネタ(1)
最終更新：
techi_tachi 2014年12月07日(日) 01:28:29履歴
2014/11/10 ページ開設
問題
解答
(一)音読み・訓読み
1. 汨没 … こつぼつ （ - ）
2. 莓苔 … ばいたい （ - ） ※新漢和p1488
3. 夬夬 … かいかい （ - ） ※新漢和p406
4. 谺然 … かぜん
5. 獮 … せん （ - ） ※新漢和p1135
「獮」…(1)か（狩）り。狩る。秋に狩りをする。(2)ころす。鳥や獣を殺す。
問題文の出典は〔国語・斉〕。
6. 咲語 … しょうご （ - ）
問題文の出典は〔菜根譚・前集48項〕。詳細はこちら。
「咲（ショウ）」は「わらう」の意味。「さく」の意味は日本特有の意味。
日本では「鳥鳴き花笑う」という慣用句から、花がさく意に転用された。（新漢和p304より）
7. 蛛網 … ちゅもう・ちゅうもう （1041） ※新漢和p1304
クモの巣。
問題文の出典は〔黄庭堅・題槐安閣〕。
8. 貊子 … ばくし （ - ） ※新漢和p1678
9. 壎篪 … けんち （ - ） ※新漢和p385
「壎篪相和す（ケンチあいワ-す）」とは、兄弟の仲が良いことのたとえ。
10. 頻数 … ひんさく （ - ） ※新漢和p1971
11. 銛錐 … せんすい （ - ） ※新漢和p1844
12. 番番 … はは （ - ）
「黄髪番番（コウハツハハ）」とは、白髪が黄色味をおびるようになった老人。
準一級配当の四字熟語。（四p197）
「バンバン」とは読まない。
13. 甌窶 … おうろう （370）
14. 駮犖 … はくらく
15. 黝堊 … ゆうあく
16. 公姥 … こうぼ （ - ） ※新漢和p438
17. 鷽鳩 … がくきゅう （201）
18. 纔着 … さいじゃく （ - ） ※コトバンク
19. 蟋蟀 … しつしゅつ （ - ） ※新漢和p1561
20. 杓児菜 … ひょうじさい （ - ）
21. 集く … すだく
22. 務り … あなどり
23. 朸 … おうご・てんびんぼう （1583）
24. 猾い … わるがしこい
25. 鱓 … ごまめ
26. 躄る … いざる
27. 栂椹 … とがさわら
28. 客実 … まろうどざね （297）
29. 鋺 … かなまり・まり （107）
30. 闢く … しりぞく （ - ） ※新漢和p1185
(二)書き取り
1. ソウボウ … 蒼茫 （944）
2. ハビコる … 滔る （1151）
3. シャクヤク … 綽約 （665）
4. オコがましい … 烏滸がましい （73） ・痴がましい （ - ）
5. 小心ヨクヨク … 翼翼
6. マンジドモエ … 卍巴
7. ハイジク … 敗衄
8. ヌメヌメ … 滑滑
9. ホウボウ … 鋒鋩
10. ガマグチ … 蝦蟇口
11. ショウコウ … 消光 （748）
12. ショウコウ … 昇汞 （744）
13. ショウコウ … 浹洽 （748）
14. ナマズハダ … 鯰肌 （ - ）
15. ナマズハダ … 癜肌 （ - ）
(三)国字・書き取り
1. マテ … 鮲
2. ヤチ … 萢
3. ムロ … 榁
4. ガロン … 呏
5. スバシリ … 鯐
(四)語選択・書き取り
1. 幼い年齢。 … 丱歯（かんし） （ - ）
2. 兄弟仲が良いこと。 … 友于（ゆうう） （69）
3. 抜きん出て優れていること。 … 倬詭（たくき） （1002）
4. くどくどとしゃべる。 … 叨叨（とうとう） （ - ）
5. 洗濯物をいっぱいに広げて干すこと。 … 満艦飾（まんかんしょく） （1448）
※ダミー選択 … けれんみ・ さいそう ・ じゅんじゅん ・ てきよう
(五)四字熟語
01. 孔翊絶書（こうよくぜっしょ） （四p200）
02. 厥角稽首（けっかくけいしゅ） （四p178）
03. 牛溲馬勃（ぎゅうしゅうばぼつ） （四p151）
04. 甕牖縄枢（おうゆうじょうすう） （四p113）
05. 蕭敷艾栄（しょうふがいえい） （四p467 ※「蘭摧玉折」の対義語欄）
06. 倍日并行（ばいじつへいこう） （四p378）
07. 許由巣父（きょゆうそうほ） （四p162）※準一級配当
08. 鋒芒逼人（ほうぼうひょくじん） （ - ） ※新漢和p1850
09. 獺多魚擾（だったぎょじょう） （ - ）
10. 魴魚赬尾（ほうぎょていび） （ - ） ※新漢和p2039
11. 俗世や名利を超越して悠々と楽しむ。 … キ （許由巣父）
12. つまらない人間となること。 … オ （蕭敷艾栄）
13. 貧しく粗末な家の形容。 … エ （甕牖縄枢）
14. 政治に私情をさしはさまない。 … ア （孔翊絶書）
15. 人民の甚だしい苦労のたとえ。 … コ （魴魚赬尾）
(六)熟字訓・当て字
1. 瞽女 … ごぜ （459）
2. 八仙花 … あじさい （1249）
3. 磚子苗 … いぬくぐ （910）
4. 天青地白 … ちちこぐさ （1108）
5. 蕎麦葉貝母 … うばゆり （341）
6. 石女 … うまずめ （ - ）
7. 顚蕀 … くさすぎかずら （351） …草杉蔓
8. 鼠尾草 … あきのたむらそう （ - ） …秋の田村草
9. 蒜藜蘆 … ばいけいそう （ - ） …梅�濮�
10. 黄精葉鉤物 … なべわり （ - ） …鍋破
(七)熟語・一字訓読
1. 龐錯 … ほうさく （1412）
2. 龐れる … みだれる （1412）
3. 悁急 … けんきゅう （99）
4. 悁る … あせる （99）
5. 充仞 … じゅうじん （ - ）
深さをはかること。
6. 仞る … はかる （ - ）
7. 洒然 … せんぜん （ - ）
8. 洒む … つつしむ （ - ）
9. 躡蹻 … じょうきゃく （ - ） ※新漢和p1726
10. 躡む … つつしむ （ - ） 新漢和p1726
(八)対義語・類義語
1. 燕雀 ⇔ 鴻鵠（こうこく）
2. 愛日 ⇔ 畏日（いじつ）
3. 摂受 ⇔ 折伏（しゃくぶく）
4. 順調 ⇔ 蜷局（けんきょく）
5. 糶散 ⇔ 糴斂（てきれん）
6. 燕石 ≒ 如何物・偽物（いかもの）
7. 敷瓦 ≒ 甃甎（しゅうせん）
8. 馳走 ≒ 膳羞（ぜんしゅう）
9. 致仕 ≒ 杖国（じょうこく）
10. 麒麟児 ≒ 鳳雛（ほうすう）
(九)故事・成語・諺
1. 九仞の功をイッキに虧く … 一簣 （キュウジンのコウをイッキにカく）
2. キョウゲンは徳の賊 … 郷原・郷愿 （キョウゲンはトクのゾク）
3. ヒチョを失う … 匕箸 （ヒチョをうしなう）
4. グウシの孔 … 藕糸 （グウシのあな） （376）
きわめて小さいもののたとえ。
5. ゴソは五技にして窮す … 梧鼠 （ゴソはゴギにしてキュウす）
6. 昨日のツヅレ今日の錦 … 襤褸 （きのうのつづれきょうのにしき）
7. キンユ瑕を匿す … 瑾瑜 （キンユカをかくす） ※新漢和p1566
8. ショウリョウ森林に巣くうも一枝に過ぎず … 鷦鷯 （ショウリョウシンリンにすくうもイッシにすぎず）
9. ホウロウには松柏無し … 部婁 （ホウロウにはショウハクなし）
10. ホウウの嗟 … 鴇羽 （ホウウのサ）
（十）
1. トミに … 頓に
2. セイセン … 腥羶
3. ホウタイ … 蜂蠆
4. フンジョウ … 紛擾
5. コウ … 耗
6. シッコク … 桎梏
7. レイコウ … 藜羹
8. キョタ … 許多
9. ココウ … 枯槁
10. ケンリン … 慳吝・倹吝
ア. 沙鷗 … さおう
イ. 贅旒 … ぜいりゅう
ウ. 愆尤 … けんゆう
エ. 乞丐 … きっかい
オ. 布袍 … ふほう
カ. 狐貉 … こかく
キ. 万卉 … ばんき
ク. 擢秀 … たくしゅう
ケ. 懿行 … いこう
コ. 足恭 … すうきょう・すきょう・しゅきょう （958）
※出典
【A】 … 洪自誠「菜根譚 語集106」より
【B】 … 洪自誠「菜根譚 前集175」より
【C】 … 洪自誠「菜根譚 後集131」より
【D】 … 洪自誠「菜根譚 後集29」より
【E】 … 洪自誠「菜根譚 後集90」より
【F】 … 洪自誠「菜根譚 前集199」より
問題 
(一)次の傍線部分の読みをひらがなで記せ。1〜20は音読み、21〜30は訓読みである。
1. 汨没して姿を現さず。
2. 亀頭剥落して莓苔を生ず。
3. 夬夬として叛き還た遘えり。
4. 深山幽谷が谺然と開けた。
5. 秋は獮を以て兵を治む。
6. 声音の咲語も渾て是れ殺機なり。
7. 垣衣蛛網窓牖に蒙る。
8. 口を極めて貊子を浴びせる。
9. 壎篪相和す。
10. 事件が頻数に発生している。
11. 銛錐で木材に穴を開ける。
12. 黄髪番番の老人に出会った。
13. 甌窶に建つ陋屋を寓居としている。
14. 蛋白石の駮犖模様に心奪われる。
15. 黝堊丹漆な建物を眺める。
16. 便ち公姥に白し、時に及び相遣帰すべし。
17. 鷽鳩大鵬を笑う。
18. 装束を纔着に仕立てる。
19. 蟋蟀堂に在り、歳聿に其れ莫れん。
20. 小薮煙草の漢名を杓児菜という。
21. 草叢に集く虫の音を聞く。
22. 兄弟牆に鬩ぐも外其の務りを禦ぐ。
23. 朸を担いで荷物を運ぶ。
24. あの子は猾いところがある。
25. 鱓の歯軋り。
26. 悶絶して地に躄る。
27. 栂椹は建築材や桶に利用される。
28. 宴会の席に客実として招かれる。
29. 鋺に酒を盛って飲む。
30. 是を以て耳目の欲を闢く。
(二)次の傍線部分のカタカナを漢字で記せ。
1. ソウボウたる大西洋を臨む。
2. 大河が浩浩とハビコる。
3. シャクヤクたる風姿に見惚れる。
4. 口にするのもオコがましい話である。
5. 小心ヨクヨクと任務に励む。
6. 敵味方がマンジドモエと切り結ぶ。
7. 初めてハイジクの屈辱を嘗めた。
8. 蛞蝓の体表は粘液でヌメヌメとしている。
9. ホウボウを表して彼を追及する。
10. 刺繍がお洒落なガマグチ財布を購入した。
11. 何事もなくショウコウいたしております。
12. 消毒にショウコウ水を用いる。
13. その噂は忽ちショウコウした。
14. 青江物の刀剣はナマズハダが特徴的である。
15. 長年ナマズハダに悩まされている。
(三)次の傍線部分のカタカナを国字で記せ。
1. マテは二枚貝の一種である。
2. 重要なヤチの保全活動に努める。
3. ムロは杜松の古名である。
4. ガロンの値は十九世紀頃に三種類に統合された。
5. スバシリはボラの幼魚である。
(四)次の1〜5の意味を的確に表す語を、下の語群から選び、漢字で記せ。
1. 幼い年齢。
2. 兄弟仲が良いこと。
3. 抜きん出て優れていること。
4. くどくどとしゃべる。
5. 洗濯物をいっぱいに広げて干すこと。
〔 かんし ・ けれんみ ・ さいそう ・ じゅんじゅん ・ たくき ・ てきよう ・ とうとう ・ まんかんしょく ・ ゆうう 〕
(五)次の四字熟語について問1と問2に答えよ。
問1 次の四字熟語の1〜10に入る適切な語を下の語群から選び漢字二字で記せ。
ア.( 1 )絶書
イ.( 2 )稽首
ウ.( 3 )馬勃
エ.( 4 )縄枢
オ.( 5 )艾栄
カ.倍日( 6 )
キ.許由( 7 )
ク.鋒芒( 8 )
ケ.獺多( 9 )
コ.魴魚( 10 )
〔 おうゆう ・ ぎゅうしゅう ・ ぎょじょう ・ けっかく ・ こうよく ・ しょうふ ・ そうほ ・ ていび ・ ひょくじん ・ へいこう 〕
問2 次の11〜15の解説・意味に当てはまるものを問1のア〜コの四字熟語から一つ選び、記号(ア〜コ)で記せ。
11. 俗世や名利を超越して悠々と楽しむ。
12. つまらない人間となること
13. 貧しく粗末な家の形容。
14. 政治に私情をさしはさまない。
15. 人民の甚だしい苦労のたとえ。
(六)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。
1. 瞽女
2. 八仙花
3. 磚子苗
4. 天青地白
5. 蕎麦葉貝母
6. 石女
7. 顚蕀
8. 鼠尾草
9. 蒜藜蘆
10. 黄精葉鉤物
(七)次の熟語の読み(音読み)と、その語義にふさわしい訓読みを(送り仮名に注意して)ひらがなで記せ。
ア 1. 龐錯 … 2. 龐れる
イ 3. 悁急 … 4. 悁る
ウ 5. 充仞 … 6. 仞る
エ 7. 洒然 … 8. 洒む
オ 9. 躡蹻 … 10. 躡む
(八)次の1〜5の対義語、6〜10の類義語を下の語群の中から選び、漢字で記せ。語群の中の語は一度だけ使うこと。
1. 燕雀
2. 愛日
3. 摂受
4. 順調
5. 糶散
6. 燕石
7. 敷瓦
8. 馳走
9. 致仕
10. 麒麟児
〔 いかもの ・ いじつ ・ けんきょく ・ こうこく ・ しゃくぶく ・ しゅうせん ・ じょうこく ・ ぜんしゅう ・ てきれん ・ ほうすう 〕
(九)次の故事・成語・諺のカタカナの部分を漢字で記せ。
1.九仞の功をイッキに虧く。
2. キョウゲンは徳の賊。
3. ヒチョを失う。
4. グウシの孔。
5. ゴソは五技にして窮す。
6. 昨日のツヅレ今日の錦。
7. キンユ瑕を匿す。
8. ショウリョウ森林に巣くうも一枝に過ぎず。
9. ホウロウには松柏無し。
10. ホウウの嗟。
(十)文章中の傍線(1〜10)のカタカナを漢字に直し、傍線(ア〜コ)の漢字の読みをひらがなで記せ。
【A】
山居すれば、胸次は清洒にして、物に触れて皆佳思有り。孤雲野鶴を見ては、超絶の想いを起し、石澗流泉に遇ては、澡雪の思いを動かす。老檜寒梅を撫して、勁節挺立し、(ア)沙鷗麋鹿を侶として、機心(1)トミに忘れる。若し一たび塵寰に走り入らば、物の相関せざるに論無く、即ち此の身亦(イ)贅旒に属す。
【B】
士君子、権門要路に処らば、操履は厳明なるを要し、心気は和易なるを要す。少しも随いて(2)セイセンの党に近づくことなかれ、また過激にして(3)ホウタイの毒を犯すなかれ。
【C】
人生は一分を減省せば、便ち一分を超脱す。如し交遊減ずれば、便ち(4)フンジョウを免れ、言語減ずれば、便ち(ウ)愆尤寡なく、思慮減ずれば、則ち精神(5)コウせず、聡明減ずれば、則ち混沌完うすべし。彼の日に減ずるを求めずして、日に増すを求むる者は、真に此の生を(6)シッコクするかな。
【D】
得るを貪る者は、金を分かつも玉を得ざるを恨み、公に封ぜらるるも候を受けざるを怨み、権豪も自ら(エ)乞丐に甘んず。足るを知る者は、(7)レイコウも膏梁より旨しとし、(オ)布袍も(カ)狐貉より暖かなりとし、編民も王公に譲らず。
【E】
万籟の寂寥たる中、忽ち一鳥の弄声するを聞かば、便ち(8)キョタの幽趣を喚び起す。(キ)万卉の摧剥たる後、忽ち一枝の(ク)擢秀するを見ば、便ち無限の生機を触れ動かす。見るべし、性天未だ常には(9)ココウせず、機神最も宜しく触発すべきことを。
【F】
倹は美徳なり。過ぐれば則ち(10)ケンリンと為り、鄙嗇と為りて、反って雅道を傷る。讓は(ケ)懿行なり。過ぐれば則ち(コ)足恭と為り、曲謹と為りて、多くは機心に出づ。
1. 汨没して姿を現さず。
2. 亀頭剥落して莓苔を生ず。
3. 夬夬として叛き還た遘えり。
4. 深山幽谷が谺然と開けた。
5. 秋は獮を以て兵を治む。
6. 声音の咲語も渾て是れ殺機なり。
7. 垣衣蛛網窓牖に蒙る。
8. 口を極めて貊子を浴びせる。
9. 壎篪相和す。
10. 事件が頻数に発生している。
11. 銛錐で木材に穴を開ける。
12. 黄髪番番の老人に出会った。
13. 甌窶に建つ陋屋を寓居としている。
14. 蛋白石の駮犖模様に心奪われる。
15. 黝堊丹漆な建物を眺める。
16. 便ち公姥に白し、時に及び相遣帰すべし。
17. 鷽鳩大鵬を笑う。
18. 装束を纔着に仕立てる。
19. 蟋蟀堂に在り、歳聿に其れ莫れん。
20. 小薮煙草の漢名を杓児菜という。
21. 草叢に集く虫の音を聞く。
22. 兄弟牆に鬩ぐも外其の務りを禦ぐ。
23. 朸を担いで荷物を運ぶ。
24. あの子は猾いところがある。
25. 鱓の歯軋り。
26. 悶絶して地に躄る。
27. 栂椹は建築材や桶に利用される。
28. 宴会の席に客実として招かれる。
29. 鋺に酒を盛って飲む。
30. 是を以て耳目の欲を闢く。
(二)次の傍線部分のカタカナを漢字で記せ。
1. ソウボウたる大西洋を臨む。
2. 大河が浩浩とハビコる。
3. シャクヤクたる風姿に見惚れる。
4. 口にするのもオコがましい話である。
5. 小心ヨクヨクと任務に励む。
6. 敵味方がマンジドモエと切り結ぶ。
7. 初めてハイジクの屈辱を嘗めた。
8. 蛞蝓の体表は粘液でヌメヌメとしている。
9. ホウボウを表して彼を追及する。
10. 刺繍がお洒落なガマグチ財布を購入した。
11. 何事もなくショウコウいたしております。
12. 消毒にショウコウ水を用いる。
13. その噂は忽ちショウコウした。
14. 青江物の刀剣はナマズハダが特徴的である。
15. 長年ナマズハダに悩まされている。
(三)次の傍線部分のカタカナを国字で記せ。
1. マテは二枚貝の一種である。
2. 重要なヤチの保全活動に努める。
3. ムロは杜松の古名である。
4. ガロンの値は十九世紀頃に三種類に統合された。
5. スバシリはボラの幼魚である。
(四)次の1〜5の意味を的確に表す語を、下の語群から選び、漢字で記せ。
1. 幼い年齢。
2. 兄弟仲が良いこと。
3. 抜きん出て優れていること。
4. くどくどとしゃべる。
5. 洗濯物をいっぱいに広げて干すこと。
〔 かんし ・ けれんみ ・ さいそう ・ じゅんじゅん ・ たくき ・ てきよう ・ とうとう ・ まんかんしょく ・ ゆうう 〕
(五)次の四字熟語について問1と問2に答えよ。
問1 次の四字熟語の1〜10に入る適切な語を下の語群から選び漢字二字で記せ。
ア.( 1 )絶書
イ.( 2 )稽首
ウ.( 3 )馬勃
エ.( 4 )縄枢
オ.( 5 )艾栄
カ.倍日( 6 )
キ.許由( 7 )
ク.鋒芒( 8 )
ケ.獺多( 9 )
コ.魴魚( 10 )
〔 おうゆう ・ ぎゅうしゅう ・ ぎょじょう ・ けっかく ・ こうよく ・ しょうふ ・ そうほ ・ ていび ・ ひょくじん ・ へいこう 〕
問2 次の11〜15の解説・意味に当てはまるものを問1のア〜コの四字熟語から一つ選び、記号(ア〜コ)で記せ。
11. 俗世や名利を超越して悠々と楽しむ。
12. つまらない人間となること
13. 貧しく粗末な家の形容。
14. 政治に私情をさしはさまない。
15. 人民の甚だしい苦労のたとえ。
(六)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。
1. 瞽女
2. 八仙花
3. 磚子苗
4. 天青地白
5. 蕎麦葉貝母
6. 石女
7. 顚蕀
8. 鼠尾草
9. 蒜藜蘆
10. 黄精葉鉤物
(七)次の熟語の読み(音読み)と、その語義にふさわしい訓読みを(送り仮名に注意して)ひらがなで記せ。
ア 1. 龐錯 … 2. 龐れる
イ 3. 悁急 … 4. 悁る
ウ 5. 充仞 … 6. 仞る
エ 7. 洒然 … 8. 洒む
オ 9. 躡蹻 … 10. 躡む
(八)次の1〜5の対義語、6〜10の類義語を下の語群の中から選び、漢字で記せ。語群の中の語は一度だけ使うこと。
1. 燕雀
2. 愛日
3. 摂受
4. 順調
5. 糶散
6. 燕石
7. 敷瓦
8. 馳走
9. 致仕
10. 麒麟児
〔 いかもの ・ いじつ ・ けんきょく ・ こうこく ・ しゃくぶく ・ しゅうせん ・ じょうこく ・ ぜんしゅう ・ てきれん ・ ほうすう 〕
(九)次の故事・成語・諺のカタカナの部分を漢字で記せ。
1.九仞の功をイッキに虧く。
2. キョウゲンは徳の賊。
3. ヒチョを失う。
4. グウシの孔。
5. ゴソは五技にして窮す。
6. 昨日のツヅレ今日の錦。
7. キンユ瑕を匿す。
8. ショウリョウ森林に巣くうも一枝に過ぎず。
9. ホウロウには松柏無し。
10. ホウウの嗟。
(十)文章中の傍線(1〜10)のカタカナを漢字に直し、傍線(ア〜コ)の漢字の読みをひらがなで記せ。
【A】
山居すれば、胸次は清洒にして、物に触れて皆佳思有り。孤雲野鶴を見ては、超絶の想いを起し、石澗流泉に遇ては、澡雪の思いを動かす。老檜寒梅を撫して、勁節挺立し、(ア)沙鷗麋鹿を侶として、機心(1)トミに忘れる。若し一たび塵寰に走り入らば、物の相関せざるに論無く、即ち此の身亦(イ)贅旒に属す。
【B】
士君子、権門要路に処らば、操履は厳明なるを要し、心気は和易なるを要す。少しも随いて(2)セイセンの党に近づくことなかれ、また過激にして(3)ホウタイの毒を犯すなかれ。
【C】
人生は一分を減省せば、便ち一分を超脱す。如し交遊減ずれば、便ち(4)フンジョウを免れ、言語減ずれば、便ち(ウ)愆尤寡なく、思慮減ずれば、則ち精神(5)コウせず、聡明減ずれば、則ち混沌完うすべし。彼の日に減ずるを求めずして、日に増すを求むる者は、真に此の生を(6)シッコクするかな。
【D】
得るを貪る者は、金を分かつも玉を得ざるを恨み、公に封ぜらるるも候を受けざるを怨み、権豪も自ら(エ)乞丐に甘んず。足るを知る者は、(7)レイコウも膏梁より旨しとし、(オ)布袍も(カ)狐貉より暖かなりとし、編民も王公に譲らず。
【E】
万籟の寂寥たる中、忽ち一鳥の弄声するを聞かば、便ち(8)キョタの幽趣を喚び起す。(キ)万卉の摧剥たる後、忽ち一枝の(ク)擢秀するを見ば、便ち無限の生機を触れ動かす。見るべし、性天未だ常には(9)ココウせず、機神最も宜しく触発すべきことを。
【F】
倹は美徳なり。過ぐれば則ち(10)ケンリンと為り、鄙嗇と為りて、反って雅道を傷る。讓は(ケ)懿行なり。過ぐれば則ち(コ)足恭と為り、曲謹と為りて、多くは機心に出づ。
解答
- 掲載されている辞典・字典のページ数は以下のように記します。
- 『漢検漢字辞典 第二版』 … （123）
- 『漢検四字熟語辞典 第一版』 …（四p123）
- 『学研新漢和大字典（普及版）初版』 … 新漢和p123
(一)音読み・訓読み
1. 汨没 … こつぼつ （ - ）
2. 莓苔 … ばいたい （ - ） ※新漢和p1488
3. 夬夬 … かいかい （ - ） ※新漢和p406
4. 谺然 … かぜん
5. 獮 … せん （ - ） ※新漢和p1135
「獮」…(1)か（狩）り。狩る。秋に狩りをする。(2)ころす。鳥や獣を殺す。
問題文の出典は〔国語・斉〕。
6. 咲語 … しょうご （ - ）
問題文の出典は〔菜根譚・前集48項〕。詳細はこちら。
「咲（ショウ）」は「わらう」の意味。「さく」の意味は日本特有の意味。
日本では「鳥鳴き花笑う」という慣用句から、花がさく意に転用された。（新漢和p304より）
7. 蛛網 … ちゅもう・ちゅうもう （1041） ※新漢和p1304
クモの巣。
問題文の出典は〔黄庭堅・題槐安閣〕。
8. 貊子 … ばくし （ - ） ※新漢和p1678
9. 壎篪 … けんち （ - ） ※新漢和p385
「壎篪相和す（ケンチあいワ-す）」とは、兄弟の仲が良いことのたとえ。
10. 頻数 … ひんさく （ - ） ※新漢和p1971
11. 銛錐 … せんすい （ - ） ※新漢和p1844
12. 番番 … はは （ - ）
「黄髪番番（コウハツハハ）」とは、白髪が黄色味をおびるようになった老人。
準一級配当の四字熟語。（四p197）
「バンバン」とは読まない。
13. 甌窶 … おうろう （370）
14. 駮犖 … はくらく
15. 黝堊 … ゆうあく
16. 公姥 … こうぼ （ - ） ※新漢和p438
17. 鷽鳩 … がくきゅう （201）
18. 纔着 … さいじゃく （ - ） ※コトバンク
19. 蟋蟀 … しつしゅつ （ - ） ※新漢和p1561
20. 杓児菜 … ひょうじさい （ - ）
21. 集く … すだく
22. 務り … あなどり
23. 朸 … おうご・てんびんぼう （1583）
24. 猾い … わるがしこい
25. 鱓 … ごまめ
26. 躄る … いざる
27. 栂椹 … とがさわら
28. 客実 … まろうどざね （297）
29. 鋺 … かなまり・まり （107）
30. 闢く … しりぞく （ - ） ※新漢和p1185
(二)書き取り
1. ソウボウ … 蒼茫 （944）
2. ハビコる … 滔る （1151）
3. シャクヤク … 綽約 （665）
4. オコがましい … 烏滸がましい （73） ・痴がましい （ - ）
5. 小心ヨクヨク … 翼翼
6. マンジドモエ … 卍巴
7. ハイジク … 敗衄
8. ヌメヌメ … 滑滑
9. ホウボウ … 鋒鋩
10. ガマグチ … 蝦蟇口
11. ショウコウ … 消光 （748）
12. ショウコウ … 昇汞 （744）
13. ショウコウ … 浹洽 （748）
14. ナマズハダ … 鯰肌 （ - ）
15. ナマズハダ … 癜肌 （ - ）
(三)国字・書き取り
1. マテ … 鮲
2. ヤチ … 萢
3. ムロ … 榁
4. ガロン … 呏
5. スバシリ … 鯐
(四)語選択・書き取り
1. 幼い年齢。 … 丱歯（かんし） （ - ）
2. 兄弟仲が良いこと。 … 友于（ゆうう） （69）
3. 抜きん出て優れていること。 … 倬詭（たくき） （1002）
4. くどくどとしゃべる。 … 叨叨（とうとう） （ - ）
5. 洗濯物をいっぱいに広げて干すこと。 … 満艦飾（まんかんしょく） （1448）
※ダミー選択 … けれんみ・ さいそう ・ じゅんじゅん ・ てきよう
(五)四字熟語
01. 孔翊絶書（こうよくぜっしょ） （四p200）
02. 厥角稽首（けっかくけいしゅ） （四p178）
03. 牛溲馬勃（ぎゅうしゅうばぼつ） （四p151）
04. 甕牖縄枢（おうゆうじょうすう） （四p113）
05. 蕭敷艾栄（しょうふがいえい） （四p467 ※「蘭摧玉折」の対義語欄）
06. 倍日并行（ばいじつへいこう） （四p378）
07. 許由巣父（きょゆうそうほ） （四p162）※準一級配当
08. 鋒芒逼人（ほうぼうひょくじん） （ - ） ※新漢和p1850
09. 獺多魚擾（だったぎょじょう） （ - ）
10. 魴魚赬尾（ほうぎょていび） （ - ） ※新漢和p2039
11. 俗世や名利を超越して悠々と楽しむ。 … キ （許由巣父）
12. つまらない人間となること。 … オ （蕭敷艾栄）
13. 貧しく粗末な家の形容。 … エ （甕牖縄枢）
14. 政治に私情をさしはさまない。 … ア （孔翊絶書）
15. 人民の甚だしい苦労のたとえ。 … コ （魴魚赬尾）
(六)熟字訓・当て字
1. 瞽女 … ごぜ （459）
2. 八仙花 … あじさい （1249）
3. 磚子苗 … いぬくぐ （910）
4. 天青地白 … ちちこぐさ （1108）
5. 蕎麦葉貝母 … うばゆり （341）
6. 石女 … うまずめ （ - ）
7. 顚蕀 … くさすぎかずら （351） …草杉蔓
8. 鼠尾草 … あきのたむらそう （ - ） …秋の田村草
9. 蒜藜蘆 … ばいけいそう （ - ） …梅�濮�
10. 黄精葉鉤物 … なべわり （ - ） …鍋破
(七)熟語・一字訓読
1. 龐錯 … ほうさく （1412）
2. 龐れる … みだれる （1412）
3. 悁急 … けんきゅう （99）
4. 悁る … あせる （99）
5. 充仞 … じゅうじん （ - ）
深さをはかること。
6. 仞る … はかる （ - ）
7. 洒然 … せんぜん （ - ）
8. 洒む … つつしむ （ - ）
9. 躡蹻 … じょうきゃく （ - ） ※新漢和p1726
10. 躡む … つつしむ （ - ） 新漢和p1726
(八)対義語・類義語
1. 燕雀 ⇔ 鴻鵠（こうこく）
2. 愛日 ⇔ 畏日（いじつ）
3. 摂受 ⇔ 折伏（しゃくぶく）
4. 順調 ⇔ 蜷局（けんきょく）
5. 糶散 ⇔ 糴斂（てきれん）
6. 燕石 ≒ 如何物・偽物（いかもの）
7. 敷瓦 ≒ 甃甎（しゅうせん）
8. 馳走 ≒ 膳羞（ぜんしゅう）
9. 致仕 ≒ 杖国（じょうこく）
10. 麒麟児 ≒ 鳳雛（ほうすう）
(九)故事・成語・諺
1. 九仞の功をイッキに虧く … 一簣 （キュウジンのコウをイッキにカく）
2. キョウゲンは徳の賊 … 郷原・郷愿 （キョウゲンはトクのゾク）
3. ヒチョを失う … 匕箸 （ヒチョをうしなう）
4. グウシの孔 … 藕糸 （グウシのあな） （376）
きわめて小さいもののたとえ。
5. ゴソは五技にして窮す … 梧鼠 （ゴソはゴギにしてキュウす）
6. 昨日のツヅレ今日の錦 … 襤褸 （きのうのつづれきょうのにしき）
7. キンユ瑕を匿す … 瑾瑜 （キンユカをかくす） ※新漢和p1566
8. ショウリョウ森林に巣くうも一枝に過ぎず … 鷦鷯 （ショウリョウシンリンにすくうもイッシにすぎず）
9. ホウロウには松柏無し … 部婁 （ホウロウにはショウハクなし）
10. ホウウの嗟 … 鴇羽 （ホウウのサ）
（十）
1. トミに … 頓に
2. セイセン … 腥羶
3. ホウタイ … 蜂蠆
4. フンジョウ … 紛擾
5. コウ … 耗
6. シッコク … 桎梏
7. レイコウ … 藜羹
8. キョタ … 許多
9. ココウ … 枯槁
10. ケンリン … 慳吝・倹吝
ア. 沙鷗 … さおう
イ. 贅旒 … ぜいりゅう
ウ. 愆尤 … けんゆう
エ. 乞丐 … きっかい
オ. 布袍 … ふほう
カ. 狐貉 … こかく
キ. 万卉 … ばんき
ク. 擢秀 … たくしゅう
ケ. 懿行 … いこう
コ. 足恭 … すうきょう・すきょう・しゅきょう （958）
※出典
【A】 … 洪自誠「菜根譚 語集106」より
【B】 … 洪自誠「菜根譚 前集175」より
【C】 … 洪自誠「菜根譚 後集131」より
【D】 … 洪自誠「菜根譚 後集29」より
【E】 … 洪自誠「菜根譚 後集90」より
【F】 … 洪自誠「菜根譚 前集199」より
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