ミクイベ編集する

最終更新：ID:l7JBiXBYyA 2023年07月09日(日) 07:23:24履歴

　正式名称『初音ミクの歌声ファンタジー』の初音ミクコラボの2015年10月30日〜2015年11月30日に行われたイベントである。おそらく2015年最良のコラボイベントであり非常に評価が高い。

開催前
　今までのコラボはエヴァンゲリオン、進撃の巨人、セーラームーンなど割とメジャーなアニメ・漫画とのコラボイベントばかりであったので、初音ミクとのコラボが発表された時は「誰得だよ・・・」のような微妙な反応が多々あった。
　明らかに今までのコラボ先よりもオタク色が強いので忌避する者もいたようである。
開催後
　しかし蓋を開けてみれば驚くほど優良なイベントであり神イベとの呼び声も名高い。
　初心者から上級者まで誰もが得をするイベントである。
復刻開催
　2017年3月に黒ウィズ4周年企画の一環として復刻再開催されている。
  • イージーモードを追加
  • 最終L精霊のLtoL進化(ガチャ及び配布)
  • 1キャラだけであるが新キャラの追加(相互進化可能)
  • コラボ精霊のみが登場するガチャ復刻
  • クエストリメイクと報酬のLtoLに伴い、クリア報酬及びミッションのリセット
  • イベント問題の追加
  • バーニング形式のクエスト追加

　2023年7月7日、再度復刻を果たす。
  • 配布ミク(3体)の進化
  • クエスト3つ追加
  • マンスリーチケット10枚配布
　以上？
開催情報
  • 2015年10月30日〜2015年11月30日
  • 2017年3月10日〜2017年4月9日
  • 2023年7月7日〜2023年7月31日

良かった点

配布精霊が優秀

　まず初心者でも手にいることが出来る火水雷属性のミクたちが優秀である。
　高速単体遅延、状態異常無効化、高速全体遅延と現在でも通用するスキルを保持している。
　特に雷属性の「光を求める歌姫・初音ミク」はエリア10・ノクトニアポリスでも積極採用がありうるほどの有能っぷりである。
　LtoLによって順当に強化され、採用の幅が再び広がった。

背景・BGMが非常に凝っている

　初音ミクイベントの為だけに専用のBGMが複数用意されていた。しかもミクやルカたちのヴァーチャル音声付きである。当時音声付きのBGMがあったのは他にはしょこたんコラボくらいであったため驚きを持って迎え入れられた。
　曲があるだけではなく専用PVまで制作されるという仕事ぶりであり、これに関してはニコニコ動画で活躍しているアーティストに直々に依頼をしたとの事。
　背景も非常に作り込まれており力の入れようが伺える。

コラボガチャが非常に優秀

　今までのコラボガチャは当たり精霊以外は図鑑埋め程度にしか役立たないことが多かったが、本作では当たり精霊だけでなくハズレ枠の精霊も非常に優秀なスキルを持っており反響を呼んだ。
　具体的に言えば、遅延、状態異常回復、軽減、起死回生、ダメージブロックなどである。中にはノクトニアポリスでも通用するハズレ枠精霊すらいる。
　当たり枠もステミクを始めとしてかなり強力なスキルを持ったものが多数おり、本作から1年以上たちインフレが進んだ現在でも使えるものが多い。
　以上のように2015年屈指のぶっ壊れガチャと名高く、直前イベントの「空戦のドルキマス」ガチャで深追いしてしまったユーザーは、悔しい思いをするか課金する羽目になった。

コラボ精霊の絵が黒ウィズの世界観にマッチしている

　コラボ精霊はどうしてもコラボ元の原作の絵に近くなり程度の差はあれ多少は黒ウィズの他の精霊の絵と比べて浮いてしまい違和感があるものである。しかしコラボ先のボーカロイドは二次創作などに対して寛容であり*1、カードのイラストに関してもほとんど運営の手に委ねられたもの*2だと思われる。そのおかげで本作に登場する精霊は雑魚や配布も含めて全て黒ウィズの世界観に溶け込んでおり、デッキにそれらの精霊を入れたとしても見栄え的に全く違和感がないレベルである。

悪かった点

イベント問題がマニアック

　初音ミクを知らない人は初期段階ではイベント問題を全然答えられなかった。しかしイベントが進むにつれ問題の答えを覚えていき少なくとも単色問題は簡単に答えられるようにはなっていく、というのは他のイベントにも言える恒例行事である。
　特に告知は無かったが、復刻の際に問題が追加されていた。

ミクイベのはずが・・・

　他にも「輝く想いの魔法」の封魔級と「Find the Light」の封魔級ボスはボーカロイドと全く関係がないオリジナルキャラで、いろんな人から突っ込みを受けていた。

KAITOとMEIKOの単体カードが存在しない

　コラボの焦点は確かにミクなのだが、ボーカロイドとしての先輩であるMEIKOとKAITOの単体カードが配布にすら無い。
　ちなみに同じくセットで扱われやすい鏡音リン・レンには単体カードがそれぞれ存在している。

限定の潜在能力が控えめ

　ドルキマス�騎�催からミクイベの時期は潜在能力の方向性の転換期であり、当時としては異例の「種族アップがほとんど無い」という状態であった。
それに加えて、今では当然である300以上の属性ステアップ、各種状態異常無効、各種心眼などといったものも無かったため実装当時から潜在能力に関しては派手さに欠けていた。
　なお、現在はLtoLによって1年以上の時を経てようやく限定らしい潜在能力を手に入れている。

魔道杯

　本作を記念して「初音ミク魔道杯」が開催された。チームは、ミク、ルカ、リンに分かれた。報酬も豪華であり、魔道杯でよくありがちな没絵は一枚たりとも無い。
　上位報酬が艦隊性能であったこともあり総合ボーダーはみるみる上昇していき最終的には63万という数値になった。伝説のナナ杯に匹敵する値である。


総評

　イベント問題が多少面倒だったくらいで、初心者から上級者まで誰もが楽しむことが出来たイベントである。
　コラボガチャによって大幅に戦力を強化することが出来たユーザーが大量におり、その後の様々なイベントクエストの攻略デッキにミク精霊がいるという現象が起きた。
　未だに超優良イベントとして復刻が望まれており、最初に記述した通り復刻された。

復刻(2017年)

　(2023年に当時を振り返りながら書いているので当時の記載ではないです)

　実質的には超高難易度のクエストが1個、ガチャに1(2)精霊追加されただけで終わってしまい、既プレイヤーからするとボリューム的には多くなかった。
　ただし、イベントクエスト自体は多少手直しされており、敵のHPや攻撃力に調整が入っていたはず。
　全難易度リセットが行われており全部クリア済みでもやることは結構あった気がする。

　また、当時はゴジラが襲来しており、ゴジライベントの箸休めにやる感じという意味では良かった…きがする。
　ガチャ精霊の光/闇ミクは当時絶頂期を迎えていた雷光ということでかなり注目を集めた気がするが、雷光はマークされてしまっており、さしたる強化もなくさほど活躍できなかった印象がある。

　なお、超高難易度クエスト報酬の「愛が響く結晶」は当時はそこまで輝かなかった気がする(偶にHP調整や回復目的で使われた程度)が、約1年後に蓄積大魔術聖の実装に伴い、それ以後アホみたいに活躍することになる。
　魔道杯やイベントでキー結晶となりつつも全く復刻せず、非所持者からは恨みの声が多々聞こえた気がする。

　また開催時のLtoLによって2015年登場当時の基準でもデフレ状態であった潜在から脱却し、それぞれ「痒い所に手が届く」といった順当な進化を遂げた。ルカは「コラボの唯一の明確なハズレ」と言われていたが、この進化で汚名返上となった。
　ちなみに2017年の復刻以降、L(3%)で新ミクのみ、SS(5%)でその他当たり枠6枚、S(4%)でも固有当たり枠6枚と割ととんでもない闇鍋になっている。
　特にS枠のKAITO&MEIKO等は2023年現在でも刺さることがたまにあるが、単純計算で0.66%と普段の1点狙いの1/3でしか当たらない。S枠狙いなら天井が付かない単発の方がオススメ。

復刻(2023年)

　2023年7月4日にいきなりお知らせに一切の前触れ無く匂わせがあり、7月7日に実装された。
　なお、開催に伴い毎年7月7日に行われていた七夕クエストは今年は未開催となった。
　まあ、七夕クエストは2021年には未開催だったので別におかしなことではないが…。

　新規内容としては2017年時にミクコラボを遊んだことがあるプレイヤーからすると、新クエストが3つ追加されただけとなった。
　追加された新規クエストも昨今の黒ウィズに逆行するかのような非常に低い難易度となっており遊びやすくなっている。
　2017年に遊んでいないプレイヤーは全部やらないといけないのでまあまあのボリューム。
　とはいえ難易度はさほど高くはないのであまり問題はないだろう。
　ただし、1キャラにボイス追加しただけでクリアを消してくる運営には珍しいことに過去にクリアしたことがある場合新規追加クエストのところもクリア表記のまま実装されたのは結構酷いと思われる。

　配布のミクさんは流石に配布が弱くなっている現状しょうがないとはいえ、それでも雷光ミクさんや水雷ミクさんは使い道が見える。

　一方、ガチャ精霊に関しては結構酷い。
　まず、コラボ精霊なので再契約が不可能である。
　さらに上記のように、ミクの精霊はL(3%)が新ミクに固定されてしまっている。
　ミクコラボの精霊は2020年12月にLtoLして以降放置されており*3、2023年現在まともに現環境について行けているのは魔ミクのみ(排出率0.833%)程度となっている。
　他のLで活躍できるのはチェインガードミクがチェインガード精霊が少なすぎる&天使というレア種族という2つの理由で偶に起用されるがその程度である。
　Sは前述のようにカイト&メイコとあと状態異常無効があるためレンあたりが一応…のあたり。
　レイドがあった時代は南国ミクがガチだったがもう開催されないので…。
　ただでさえ好きな精霊は当らないのに、あたりが少なく悲しいことになっている。
　一応、イラスト自体はSS止まりの精霊でも結構いいものが揃っている。探偵ミクとか。
　特にA〜SSまでの4段階しっかり書かれており鑑賞用としては非常に良い出来ではある。

　ミクコラボ無料10連やSS含めて全精霊L化やLtoLのどれかは欲しかった…。

余談

精霊名に関して

　ミクコラボの精霊は謎のあだ名が付けられている。
　特に樽ミクは経緯を知らないと？？？となるだろう。
　それらは○○ミクに記載があるので参照されたし。
　ちなみに〇〇ミクに記載がない精霊(薔薇ミクとナースミク)などもいるが、それは使い道があまり無くあだ名が付けられなかった精霊である。
  • *1 : 逆に言うと、YAMAHAによる公式イラストは各ボーカロイドのパッケージに掲載されているイラストのみであるため、二次創作に対する認識に関係なくこういったコラボを行うには公式以外のイラストを多用するしかない
  • *2 : 黒猫や白猫に定期的にイラストを提供している絵師も参加している
  • *3 : 2021年くらいだと思ってたら2020年でもう2年半経ってて記載してて驚愕した。わざわざ注釈に書くくらいには驚愕した
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