最終更新: kusakidoshoten 2019年07月08日(月) 12:15:56履歴
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NEW 古楽夢
今更?今頃?今一度 この話、あるいは皆さんご存知でしたかね。
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NEW ◆(17)あと何回の運転免許更新
先日免許証の更新に行った。写真撮影の後、通路で、任意の「高齢者テスト」を受けませんか?と、係の方に呼び止められた。こう言うと不謹慎だが、硬い椅子に長時間座って講義を受けるより面白そうだと、やってみる事にした。
受講部屋にはゲームセンターのようなハンドルが付いたTVが並んでいて、これは退屈せずに済むと内心ほくそ笑んだ。
あまり面白味のない筆記テストの後、いよいよTV台の前に座る。これは、画面の上から棒状のターゲットが右-中-左、アトランダムに落下して来る、これをハンドルを操作して捕獲するというゲーム、いや検査である。試験である。
昔、ゲーム喫茶でアルバイトまでしていた私だ。操作し始めてすぐ効率よく点数が稼げるアイデアが閃いた。極端に左右に降りてくる「的」は追わないで、遊びの多いハンドルでも十分対応できる中心寄りの「敵」だけを撃滅する事に集中したのだ。左右に動いた後はすぐ真中に戻る。フェデラーである。錦織である。賢い作戦!!だてに「ブロック崩し」や「インベーダー」の台に100円玉を注ぎ込んでいた訳ではないのだ!!素早くハンドリング、キャッチ&ゲット、うわーい大成功!!と熱中していたら、「はい終了」と教官に宣告されてゲームは終わり。
いよいよ「成績発表」となったら「落第!!」という意外な結末。『結構ポイント捕れたけどなあ...』
検定官の方、曰く「あなたは左右への注意が極端に不足していて危険です」
そうだったのか!内野のノックのように、取れないまでも、ダイビングキャッチの特攻精神で球を追わないといけなかったのだ。高得点を取るゲームではなかったのだ。反射神経の検査であった。動体視力の試験であった。免許更新は遊びではないのだ。
そんな爺でも、免許は無事更新して頂けた。ただ感謝である。新しい免許証を胸に、深々と一礼の後、左右確認を励行して試験場を退所したのであった。
次、本番の後期高齢者運転テストの赤紙が来た時は、十分今回の反省にたち奮闘努力する事を心に誓ったのである。しかし何歳まで更新できるのだろう?淋しいが、爺その時が来れば潔く運転免許証、返上する積もりだ。
この話、あるいは皆さんご存知でしたかね。
NEW ◆(18)哀れなる人の様也
今は昔。かんじちやう職につきし女ありけり
顔に似ず人目もはばからぬ有り様あさましきことかぎりなし
なかなかしぶとげなる女にてぞ侍りける (うじ周囲物語)
ネット上の書込みには、爺、当初あまり興味が無かった。ツイツターとかブログとかも、読むのは時間の無駄などと考えていた。そんな心境が、ある書込みでコロリと変化した。あれは中国共産党が、あまりの人民の道徳欠如に手を余して、「論語」を復活し、精神教育を薦めるという記事が出た時の事。
「2ちゃんねる」だったか、論語導入に「やっと気づいたか」などと、概ね賛同の意見がある中、間髪を入れず「論語より、むしろ韓非子だろ」という一言!!いやあ教養が滲み出てる上に頭の回転が早いと感じ入った。それからネット上のやりとりを楽しく読むようになった。
この10月、いよいよ日本国の命運がかかった、総選挙となったが、爆笑ものの名言が続出していて、ミサイル飛来する準戦時下にもかかわらず若い人々のユーモア感覚の発露にいよいよ頼もしさを感じている。
何と言っても今年の流行語大賞は古典の素養さえ感じさせる「かんじちやう」だろうが、「赤い小池 と緑の小池 」も捨てがたい名句。「一見民主党」には座布団一枚!!。バカボンのパパ似の候補には「♪若狭ゆえ苦しみ、若狭ゆえ悩み」「♪若狭によく似た真昼の蜃気楼」ウーム、ウマイ!古い歌よくご存知で。「選挙は会議室じゃない玄葉で起こっているんだ」なんかも粋だ。
いにしえの「落首」や「狂歌」「川柳」等での世相批判が今は「ネット」への書き込みに取って代わったのである。爺の老婆心、余計なお世話だが、くれぐれも、発言の前には、十分書物にも眼を通され、過去の経緯、事実の裏付けなどよくよく検証して頂きたい。どんな笑いにも、「品」が大事。「本」はその人の品格を磨きますから。そして「古典を原文で」味わって頂けたら、より深い感動を味わえる事でありましょう。これはこれは古本屋の読書の薦めになってしまいましたな。
そうそう、手の届く場所にある梵語辞典に当たると、バカボンは「婆伽梵」でBhagavat。世尊と訳し、釈迦の尊称と出ている。「婆伽梵歌」はもとを正せば、♪これでいいのだあ♪ではなくて、「バガヴァッド・ギーター」クリシュナ神の歌なのである。子供にバカボンという名を付けたパパはやっぱり偉いのだ。でも似ている若狭さんは全然面白くないのだ。
宇治拾遺物語は、第25段「鼻長僧事」などを始めとして面白い話の宝庫。25段は勿論芥川龍之介の「鼻」の元であります。
第170段「慈覚大師入纐纈城行事」は映画化したいような、サスペンスストーリーです。慈覚大師が仏法を学びに入唐した時、丁度「武宗」が仏教弾圧を始める。慈覚大師は他国に逃げ、ある築地をめぐらした家に逃げ込む。ところがここは実は纐纈城であった。辿り着いた人にまず口のきけなくなる薬を与え、次に太らせて血を搾り取って纐纈を染めるとんでもない場所であった。そこに先に囚われ苦しんでいた者が、地面に木で酷い手口を書き示してくれ、大師は薬を飲む振りをして飲まず、肥る薬も捨てて過ごす。そして「三宝助け給え」と祈請すると一匹の犬が現れ、道案内をしてくれ、何とか脱出する。人里まで逃げ村人に会い事の顛末を知る。「あそこは纐纈城。よく逃げてこられてた。仏の御助でなければ叶わなかったろう。あなたは尊い方だ。」やがて武宗崩じて、廃仏は止み、無事修行を積んだ後、日本に帰り、真言を広めたという。
ものが言えなくなる薬か...最近本邦ではあえて「トロイの木馬だ」と宣言して(公言する策ってあり?)「薬」を飲む振りをした輩があった由。古典はいつまでも古びない。龍之介の名作に「蜘蛛の糸」もあり、こちらは日本の古典出拠の作品ではないが、これまた類似の出来事がリアルタイムで見られた。いと浅ましき事にてやあらん。 (段数は岩波文庫に依る)
一応当店、染織専門店につき「蝋纈染」についてしばしの紹介をさせて頂く。天平時代 染色は【臈纈・きょう纈・纐纈】の三纈があった。臈纈は臘染・きょう纈は板染・纐纈は今の絞り染め。臈纈は臘を除去するのが難しく、奈良時代以降すたれていたが、大正時代、京都の鶴巻鶴一博士が正倉院の臈纈染を見て研究を開始。それに啓発され若い人たちが臘染めを開発して昭和の初めから文展で再び花開いた。(宮田善次郎「蝋纈染の理論と実際」等に拠る)
この話、あるいは皆さんご存知でしたかね。
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そうそう、爺は昔から「誰が誰に似ている」というのを見つけるのを得意としてきたのだが、最近とみに人の名前が出てこなくなった。いや本当にボケてきたのである。自分でもすこぶる不安になる程だ。
昨日やっと思い出した名前がある。立民党に「もう一度入れて」と言ったとか云わないとかの女性議員の方、この色ぽさは誰かにクリソツだと思っていたのですが、出てきました!「柳田やよい」様でありました。いやあ名前が出てきてスッキリしたけど、これってひょっとして「エロ惚け」!?
※追記;最近、やよい様モノでも、出来の良いDVDが入荷したのですが、爺の品位を保つ為(もはやすっかり地に落ちてますが)流石に画像は伏せようとも思いましたが、ご覧頂き「ホント似てる」と共感して頂きたく、UPしましす。但し18歳未満の方の、拡大しての閲覧及び購入はご遠慮くださいね。ちなみに1080円にて、ヤフオク上にて販売中でございます!!
しかし、レーベル名のNadeshiko-ナデシコというの、「大和撫子をこんなに歪曲させていいのか!」と自分が思いつかなかった悔しさの余り、憤慨してしまう。実に洒落てやがんなあ。
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NEW 古楽夢
今更?今頃?今一度 この話、あるいは皆さんご存知でしたかね。
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NEW ◆(17)あと何回の運転免許更新
先日免許証の更新に行った。写真撮影の後、通路で、任意の「高齢者テスト」を受けませんか?と、係の方に呼び止められた。こう言うと不謹慎だが、硬い椅子に長時間座って講義を受けるより面白そうだと、やってみる事にした。
受講部屋にはゲームセンターのようなハンドルが付いたTVが並んでいて、これは退屈せずに済むと内心ほくそ笑んだ。
あまり面白味のない筆記テストの後、いよいよTV台の前に座る。これは、画面の上から棒状のターゲットが右-中-左、アトランダムに落下して来る、これをハンドルを操作して捕獲するというゲーム、いや検査である。試験である。
昔、ゲーム喫茶でアルバイトまでしていた私だ。操作し始めてすぐ効率よく点数が稼げるアイデアが閃いた。極端に左右に降りてくる「的」は追わないで、遊びの多いハンドルでも十分対応できる中心寄りの「敵」だけを撃滅する事に集中したのだ。左右に動いた後はすぐ真中に戻る。フェデラーである。錦織である。賢い作戦!!だてに「ブロック崩し」や「インベーダー」の台に100円玉を注ぎ込んでいた訳ではないのだ!!素早くハンドリング、キャッチ&ゲット、うわーい大成功!!と熱中していたら、「はい終了」と教官に宣告されてゲームは終わり。
いよいよ「成績発表」となったら「落第!!」という意外な結末。『結構ポイント捕れたけどなあ...』
検定官の方、曰く「あなたは左右への注意が極端に不足していて危険です」
そうだったのか!内野のノックのように、取れないまでも、ダイビングキャッチの特攻精神で球を追わないといけなかったのだ。高得点を取るゲームではなかったのだ。反射神経の検査であった。動体視力の試験であった。免許更新は遊びではないのだ。
そんな爺でも、免許は無事更新して頂けた。ただ感謝である。新しい免許証を胸に、深々と一礼の後、左右確認を励行して試験場を退所したのであった。
次、本番の後期高齢者運転テストの赤紙が来た時は、十分今回の反省にたち奮闘努力する事を心に誓ったのである。しかし何歳まで更新できるのだろう?淋しいが、爺その時が来れば潔く運転免許証、返上する積もりだ。
この話、あるいは皆さんご存知でしたかね。
NEW ◆(18)哀れなる人の様也
今は昔。かんじちやう職につきし女ありけり
顔に似ず人目もはばからぬ有り様あさましきことかぎりなし
なかなかしぶとげなる女にてぞ侍りける (うじ周囲物語)
ネット上の書込みには、爺、当初あまり興味が無かった。ツイツターとかブログとかも、読むのは時間の無駄などと考えていた。そんな心境が、ある書込みでコロリと変化した。あれは中国共産党が、あまりの人民の道徳欠如に手を余して、「論語」を復活し、精神教育を薦めるという記事が出た時の事。
「2ちゃんねる」だったか、論語導入に「やっと気づいたか」などと、概ね賛同の意見がある中、間髪を入れず「論語より、むしろ韓非子だろ」という一言!!いやあ教養が滲み出てる上に頭の回転が早いと感じ入った。それからネット上のやりとりを楽しく読むようになった。
この10月、いよいよ日本国の命運がかかった、総選挙となったが、爆笑ものの名言が続出していて、ミサイル飛来する準戦時下にもかかわらず若い人々のユーモア感覚の発露にいよいよ頼もしさを感じている。
何と言っても今年の流行語大賞は古典の素養さえ感じさせる「かんじちやう」だろうが、「赤い
いにしえの「落首」や「狂歌」「川柳」等での世相批判が今は「ネット」への書き込みに取って代わったのである。爺の老婆心、余計なお世話だが、くれぐれも、発言の前には、十分書物にも眼を通され、過去の経緯、事実の裏付けなどよくよく検証して頂きたい。どんな笑いにも、「品」が大事。「本」はその人の品格を磨きますから。そして「古典を原文で」味わって頂けたら、より深い感動を味わえる事でありましょう。これはこれは古本屋の読書の薦めになってしまいましたな。
そうそう、手の届く場所にある梵語辞典に当たると、バカボンは「婆伽梵」でBhagavat。世尊と訳し、釈迦の尊称と出ている。「婆伽梵歌」はもとを正せば、♪これでいいのだあ♪ではなくて、「バガヴァッド・ギーター」クリシュナ神の歌なのである。子供にバカボンという名を付けたパパはやっぱり偉いのだ。でも似ている若狭さんは全然面白くないのだ。
宇治拾遺物語は、第25段「鼻長僧事」などを始めとして面白い話の宝庫。25段は勿論芥川龍之介の「鼻」の元であります。
第170段「慈覚大師入纐纈城行事」は映画化したいような、サスペンスストーリーです。慈覚大師が仏法を学びに入唐した時、丁度「武宗」が仏教弾圧を始める。慈覚大師は他国に逃げ、ある築地をめぐらした家に逃げ込む。ところがここは実は纐纈城であった。辿り着いた人にまず口のきけなくなる薬を与え、次に太らせて血を搾り取って纐纈を染めるとんでもない場所であった。そこに先に囚われ苦しんでいた者が、地面に木で酷い手口を書き示してくれ、大師は薬を飲む振りをして飲まず、肥る薬も捨てて過ごす。そして「三宝助け給え」と祈請すると一匹の犬が現れ、道案内をしてくれ、何とか脱出する。人里まで逃げ村人に会い事の顛末を知る。「あそこは纐纈城。よく逃げてこられてた。仏の御助でなければ叶わなかったろう。あなたは尊い方だ。」やがて武宗崩じて、廃仏は止み、無事修行を積んだ後、日本に帰り、真言を広めたという。
ものが言えなくなる薬か...最近本邦ではあえて「トロイの木馬だ」と宣言して(公言する策ってあり?)「薬」を飲む振りをした輩があった由。古典はいつまでも古びない。龍之介の名作に「蜘蛛の糸」もあり、こちらは日本の古典出拠の作品ではないが、これまた類似の出来事がリアルタイムで見られた。いと浅ましき事にてやあらん。 (段数は岩波文庫に依る)
一応当店、染織専門店につき「蝋纈染」についてしばしの紹介をさせて頂く。天平時代 染色は【臈纈・きょう纈・纐纈】の三纈があった。臈纈は臘染・きょう纈は板染・纐纈は今の絞り染め。臈纈は臘を除去するのが難しく、奈良時代以降すたれていたが、大正時代、京都の鶴巻鶴一博士が正倉院の臈纈染を見て研究を開始。それに啓発され若い人たちが臘染めを開発して昭和の初めから文展で再び花開いた。(宮田善次郎「蝋纈染の理論と実際」等に拠る)
この話、あるいは皆さんご存知でしたかね。
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そうそう、爺は昔から「誰が誰に似ている」というのを見つけるのを得意としてきたのだが、最近とみに人の名前が出てこなくなった。いや本当にボケてきたのである。自分でもすこぶる不安になる程だ。
昨日やっと思い出した名前がある。立民党に「もう一度入れて」と言ったとか云わないとかの女性議員の方、この色ぽさは誰かにクリソツだと思っていたのですが、出てきました!「柳田やよい」様でありました。いやあ名前が出てきてスッキリしたけど、これってひょっとして「エロ惚け」!?
※追記;最近、やよい様モノでも、出来の良いDVDが入荷したのですが、爺の品位を保つ為(もはやすっかり地に落ちてますが)流石に画像は伏せようとも思いましたが、ご覧頂き「ホント似てる」と共感して頂きたく、UPしましす。但し18歳未満の方の、拡大しての閲覧及び購入はご遠慮くださいね。ちなみに1080円にて、ヤフオク上にて販売中でございます!!
しかし、レーベル名のNadeshiko-ナデシコというの、「大和撫子をこんなに歪曲させていいのか!」と自分が思いつかなかった悔しさの余り、憤慨してしまう。実に洒落てやがんなあ。
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