京都検定の学習ノートです。 興味がある方は、ご自由に覗いてみてください。

平安京以前の京都

京都盆地の形成と特徴 公式テキスト[増]18ページ [新]10〜11ページ要約

☆京都盆地は三方を山に囲まれている約300平方kmの内陸盆地で、北方と東西の三方を山に囲まれている
 ◦ 北側・・・丹波高原に連なる北山
 ◦ 南側・・・大きな平野部が展開
 ◦ 東側・・・比叡山東山醍醐山など
 ◦ 西側・・・西山山地が広がる

☆京都盆地には大小様々な河川が流れ、やがて合流して淀川に流れつき大阪湾に至る
 ◦ 北域・・・鴨川高野川桂川など
 ◦ 南域・・・木津川宇治川など

京都盆地の原型が出来たのは約80万年前のこと

京都盆地の地形は気候にも大きな影響を与え、夏は酷暑冬は酷寒といわれる
 [増] ◦ 1971年から2000年の平均で、真夏日は66.4日・冬日は27.4日、年間平均気温は15.6℃と平均気温以上に寒暖差は大きく感じられる(年間平均降水量は1545.4mm)
 [新] ◦ 1981年から2010年の平均で、真夏日は71.3日・冬日は22.9日、年間平均気温は15.9℃と平均気温以上に寒暖差は大きく感じられる(年間平均降水量は1491.3mm)

☆京都盆地には生活の営みを示す遺跡が、時代別に多く発見されている
 ◦ 旧石器時代・・・右京区にある [増]大沢池遺跡 [新]梅ヶ畑菖蒲谷遺跡
 ◦ 縄文時代・・・北白川一帯で土器や石器
 ◦ 弥生時代・・・桂川流域で多数の集落や水田の遺跡
 ◦ 弥生時代中後期・・・向日市長岡京市周辺に大規模な集落跡
 ◦ 4世紀初頭・・・盆地東南部に巨大な前方後円墳

京都盆地の開発と発展 公式テキスト[増]18〜19ページ [新]11・13ページ要約

☆弥生時代の盆地開発により、集落を豊かにし、強大な氏族が誕生
 ◦ 副葬品の鏡などから大和政権の支配が及んでいたことが明らか
 ◦ 京都盆地には「(あがた)」が認定されており、大和政権の公領あるいは直轄地が存在した

☆この頃、大和政権の支配により、行政的な「やましろ」が誕生
 ◦ 5〜6世紀頃・・・「山代」という字があてられる
 ◦ 8世紀・・・機内制の成立と共に「山背」となり
 ◦ 794年・・・平安京遷都と共に国名が「山城」となった

☆5世紀になると京都盆地に多くの渡来人を含む移住者が進出し、大きく発展した
 ◦ 北域・・・賀茂氏出雲氏 ※列島内移住者/小野氏秦氏土師(はじ)八坂氏 ※渡来系移住者
 ◦ 南域・・・高麗(こま)(あるいは狛氏) ※渡来系移住者

☆特に巨大氏族集団であった秦氏は、西部の桂川流域と東部の深草の鴨川流域に進出し開発
 ◦ 特に桂川(葛野川)流域に移住した秦氏は、土木技術を駆使し葛野一帯を田園地帯に変え
 ◦ 養蚕・機織技術を扶植することにより豊かな産業地帯に変貌させた
  ⇒絹をうずたかく積むことを「うずまさ=太秦」と呼んだことから、この一帯の地名にもなった ←[新]では削除

要点チェック

  1. 京都盆地を取り囲む環境は、北側には○○高原に連なる○○山、東側は○○山・○○山・○○山などがあり、西側には○○山地が広がり、南側は大きな○○が展開する。
  2. 京都盆地は三方を山に囲まれた約○○km²の内陸盆地で、北域を○○川・○○川・○○川が流れ、南部地域では○○川・○○川などが主流で、これらが合流して淀川となる。
  3. このような京都盆地の原型が出現したのはおよそ○○万年前のことで、大沢池遺跡では数万年前の○○、北白川一帯では○○時代の土器・石器、桂川流域では多数の○○跡、特に向日市や長岡京市
    周辺では○○時代中後期の大規模な○○で、その頃の生活の営みを物語る遺跡も数多く発見されている。
  4. 4世紀初頭には盆地東南部に巨大な○○が出現し、副葬品から○○政権の支配が及んでいたことが明らかで、京都盆地には「○○」が認定されており、○○あるいは○○地が存在していたとみられる。
  5. これが行政的な「やましろ」の誕生で、5〜6世紀頃には「○○」の字があてられ、8世紀になると畿内制の成立に合わせて「○○」という字に変わった。また、平安京成立とともに、国名も「○○」となった。
  6. 5世紀に入ると京都盆地に多くの移住者が進出し、北域には列島内移住者の○○氏や○○氏、渡来人の○○氏・○○氏・○○氏・○○氏など、南域には同じく渡来人である○○氏などが支配した。
  7. 渡来人の多くは○○から渡って来た人々が大半で、一部は中国大陸からも人々がやって来たという。彼らの多くは先進的な技術や文化を伝え、「やましろ」の開発に大きく貢献した。
  8. 特に巨大氏族集団であった○○氏は、西部の○○川流域に進出し、持ち前の土木技術によって葛野一帯を○○地帯に換え、さらに養蚕・機織技術によってうずたかく絹を積むことを表わす「○○」という
    地名にまでなるほどの豊かな産業地帯へと変貌させた。


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第14回京都検定

実施概要

▽試験日
平成29年12月10日(
[3級]10:00〜11:30
[2級]13:30〜15:00
[1級]13:30〜15:00
※開始20分程度、注意説明あり
▽受験料(予定)
[3級]3,240円(2,600円)
[2級]4,320円(3,460円)
[1級]6,480円(5,190円)
※カッコ内は団体割引適用額
▽試験会場(予定)
◦ 京都学園大学 太秦キャンパス
◦ 同志社大学 新町キャンパス
◦ 龍谷大学 深草キャンパス
◦ 明治大学 駿河台キャンパス

出題範囲

▽歴史・史跡

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▽神社・寺院

京都の神社

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▽建築・庭園・美術

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