TRPG好きが集まって何かする場所です。何をするかは決めていません。

はじめに

このシナリオは常夜国騎士譚ドラクルージュのシナリオです
作者は基本のルールブックしか所持していないため、サプリメントなど後に明かされた設定とシナリオが矛盾しているかもしれません
その場合DRは適宜設定を変更してください

概要

推奨プレイヤー:3人前後
推奨逸話数:1
篇:1
舞台:常世国ドラク公領
シナリオコンセプト:クーロンヌの獣のような簡単なシナリオ

物語の序

来年に行われるドラク公爵位の継承者争いは領内に波紋をもたらしている。
ドラク領主の1人、アンネマリー・エッダ・フォン・ドラク。
緑豊かな地を収めることとその瞳の色から翠緑卿と呼ばれる彼女も
自分こそ後継者たらんと活動をしており、領内外に配下の騎士を派遣し、
治安の維持やはぐれ冥王軍兵の討伐や、彼のローゼンブルク公に倣い、
交易路の整備・交易そのものの拡大・領内開拓のために異種族との交渉などを行なっている。
そんな中、エッダ領南部の大部分を占めるエッダの森の妖精(世界観的にいればエルフ)に不穏な動きがあり、林道を通りかかる民や騎士までも襲われるとの報告が入る。
アンネマリーは現ドラク当主と同様、武には優れない領主であり、配下の騎士も出払っているため窮状に陥る。
配下の騎士を呼びもどせば解決も可能であろうが、そのような悠長なことをしていて乱の発生を防げなかったなどという事態にあれば後継者脱落は間違いないだろう。
民にこれ以上被害を出す前にもはや自分1人で行くべきかと憂う彼女の居城へ訪れる騎士たちの姿があった・・・

物語の真相

自体の黒幕は領地を隣接するカールハインツ・エトムント・フォン・ドラクである。
彼は後継者候補アンネマリーを潰すべく彼女の紋章を身に着けさせた騎士たちにエッダの森の妖精たちを襲撃させていたのだ。
森妖精たちは住みかを荒らし同胞を連れ去る非道なエッダ騎士の振る舞いに怒り嘆いた。
彼らを蜂起させアンネマリーに統治者としての資質がないと広めるのが目的なのだ。
エッダ騎士の急な変心に妖精たちは蜂起を未だに決めかねていたが、
弓術に優れるフローラは森に入る騎士すべてを打ち払うべしと主張し同志と襲撃を繰り返していた。
DRはこの事件の裏にグランツ公が居ると考えるかもしれない。
ドラク領を混乱させ自分の陰謀が入る隙間を作ろうというのだ。

NPC

「翠緑卿」アンネマリー・エッダ・フォン・ドラク

「破軍卿」カールハインツ・エトムント・フォン・ドラク

「乙女」ユーリア・エーレンフリート

「妖精」フローラ

ハンドアウト

PC1

PC2

PC3

PC4

導入

悩めるアンネマリーの元へと集った騎士たち。
彼女はこれぞ天祐と微笑み(PC2には忠を労い)事態について説明する。
そしてPC達に自らと共にエッダの森へと向かって欲しいと頼む。

口上

秋風に棚引く黄金色の草原に囲まれた場所にエッダ城とその城下町はある。
民にとっては肌寒い季節が訪れているが、この町のものたちはそれに怯むことなく自分の仕事へ励んでいる。
平時ならばその様子を視察し領主を賛辞するのと同時に彼らを労うところであるが貴卿らにその余裕はない。
民らを乱さぬよう、しかし足を緩めることなく町を駆け抜け、
白亜の壁を持つエッダ城へと風のように入っていく騎士たち。
そんな貴卿らをこの城の主、アンネマリー卿が出迎える。
吸い込まれるような深い緑の瞳と城の明かりで煌めく栗色の髪を持つ彼女は
翠緑卿の名に恥じぬ穏やかな美しさを感じさせるが、騎士や領主というには威厳に欠けていた。
「(PC2の名前)、急ぎの参上、大義でありました。まずはその体をお休めなさい」
とPC2が居る場合個人的に労う。
他の者には「挨拶やお話は奥で、落ちつける場所で行いましょう」と中へ招く。
(彼女はPC達の登場に驚いており、心を落ち着ける時間を求めている)

その後、DRは背景などの情報欄を見て彼女の口から状況を説明してください。
そして全員で不穏なるエッダの森への視察をするように仕向けてください。

戦の幕

口上

草原地帯を抜けエッダの森へと足を踏み入れる貴卿ら。
同行しているアンネマリー卿は正式なエッダ領主であることを示すために
自分の紋章が大きく編まれたマントを翻し彼女には似つかわしくない軍装をしている。
彼女と同様穏やかな森は鳥のさえずりと天の月光だけが辺りを包んでいる。
しかし、森に入ってほどなく僅かなされど鋭い殺気が注がれているのを貴卿らは感じ取っていた。
「くるぞ!」誰かの声と共に貴卿らは散開する。
騎士たちが居た場所に白銀の矢が突き刺さる。
既に周囲は敵意に包まれ、森そのものが貴卿らに敵対しているかのような錯覚を受ける。
武器を取り出しつつ矢が放たれた方向に視線を向ければ、
白い肌に金の髪を森に棚引かせながら、次の矢を番えている少女が目に入った。
(PC1が居れば)その少女こそ忘れるはずもない、(PC1の名前)、
貴卿の愛すべき幼馴染フローラに相違なかった・・・。

幕の資料

概要

幕詳細

常の幕

ここではPC達やアンネマリーがフローラと話し、情報を交換することになる。
この会話でフローラの誤解を解き、謎の騎士が森を襲っていることが明らかになる。
エッダ騎士は最近出払っており、そもそもこの森を断続的に襲える人材が居ないのだ。
DRはこのことを明らかにするために、アンネマリーとフローラがどのようなことを知っているのか把握している必要があるだろう。
PCの行いや演出に合わせて情報を提供するのが望ましいが
分かったことを箇条書きで示し伝えるだけでも全く構わないだろう。
2R終了時に小妖精が現れ、フローラそしてPC一向に、森を襲撃する“エッダ”騎士が現れたことを告げる。

幕の資料

概要

アンネマリーについて

フローラについて

フローラの情報

行動
フローラは1Rに<<知られざる物語>>を行ない、フローラの情報の項についてすべて話す。
その後2RにはPC1へルージュを与える行いをする。
アンネマリーはその後自分のRに自分が知っていることを話す。
アンネマリーは基本的にPC2または3にルージュを与えたりノワールを取り除く行動を行なう。
フローラやアンネマリーを極端に侮辱・侮蔑するような行いをしたPCは
両者やフェアリーからノワールを受ける行いをされるだろう。

終の幕

この幕では事件の黒幕である偽エッダ騎士たちとの決戦が行われる。
妖精に導かれ向かった先では集落を破壊するエッダの紋章を翻す騎士たちの姿を目にするだろう。
(よく見ると妖精たちに攻撃が当たることはほとんどないがそれが分かるのは戦いの後だろう。)

幕の資料

概要

行動や扱いなど

後の幕

ここではエピローグが演出されるが、DRはその前にPLにカールハインツの処遇や
事件の真相を公表するかを尋ねなければならないだろう。

エピローグ:凱旋

そのほか

NPCデータ

<フローラ>

<アンネマリー>

<カールハインツ>


後書き

書いた人・カフス
参考にしたもの・クーロンヌの獣
使用・動画投稿・リプレイ・改変などは自由にどうぞ。

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