西ヨーロッパの小さな国、ルクセンブルク在住の日本人による生活情報まとめです。暮らし・旅行・観光に役立つあれこれ、載せていきます。

ルクセンブルクの家と家事について

在留邦人が借りる物件

赴任や駐在等で在留している日本人の多くは家具&家電付き物件に住んでいます。
台所では冷蔵庫・食洗機・オーブン・電子レンジくらいまでは標準装備、
(ちなみに食洗機もオーブンも日本よりずっと大きい、欧州サイズです)
そこに加えてコップ・お皿やお椀・カトラリーなどの食器や調理器具、
湯沸しケトル・コーヒーメーカー・ミキサーやブレンダーなどがある物件も。

ダイニングにはテーブル&チェアセット、リビングにテレビがあり、
洗面台とバスルーム、水洗トイレ、寝室にベッド(クイーンやキングサイズが多い)。
洗濯機・乾燥機・掃除機も備え付けのことが多いです。
ドライヤー・アイロンあたりとなると、運が良ければという感じ。
洋服などをしまっておける収納スペースの量は物件により、です。

バスルームに関して言えば、バスタブ付の物件はやはり多くはありません。
シャワーは必ず付いているのですけどね。
またバスタブと言っても日本のように独立した防水室ではなく、
スレートやタイル張りで良く言えば「開放的」なつくりになっています。

先進国ですのでもちろん、ライフライン(電気、水道)は常に安定供給。
インターネット回線もそれなりに安定です。

特筆すべきは家の気密性でしょうか、
厳しい冬にそなえて建物の気密性は非常に高くなっており
どこの家でもセントラルヒーティング(暖房)完備です。
この気密性のおかげで、何もしないでいると一切空気の入れ替えが起こらないので
毎日5分ほど窓を開けて換気をした方がいいです。

洗濯機は部屋に置けない?

日本で言う2階以上の部屋には、洗濯機を室内に置くことは出来ないことが多いです。
(日本の1階をこちらでは0階と数えるので、日本の2階以上は「1階以上」となりますが)
集合住宅などで多いパターンは地下に共有の洗濯機置き場があり、
0階より上に住む住民が洗濯するときは全員そこを利用します。
管理人は初見でコインランドリーを連想しましたが、そんな感じです。
水漏れ防止の習慣のようですが、洗濯するたび移動するのは面倒という方には
0階の物件を探すことをお勧めします。

ちなみに、洗濯が終わった服の乾燥には
電気式乾燥機の使用が一般的です。
日本のように干して乾かすことはそんなにありませんし、
洗濯ばさみの付いたいわゆる「物干しハンガー」も
こちらでは売っているのを見た事がありません。

シンクが小さい

こちらでは台所のシンクがとにかく狭い・小さい!です。
魚をさばくにも少し大きめの野菜を洗うにも向いていません。
シンク周りに水がはねやすく、正直言って使いづらいです。

食洗機が標準装備されている影響なのでしょうかね。
こちらではあらゆる調理器具・食器・換気扇フィルターなども
すべて食洗機で洗ってしまいます。
おかげで洗い物はほぼ無しでとても楽なのですが、
それにしても、調理するにはシンクが小さすぎるような…。

コンロはラジエントヒーター

日本のコンロはガスかIHが主流ですが、
こちらではその両方とも、ほぼ見かけません。
ラジエントヒーターと呼ばれる、ガラストップの
内部に発熱するニクロム線があるものが主流です。

ぱっと見はIHに似ているため間違われやすいのですが、
熱を起こす機構がIHとは全く異なります。
内部のニクロム線が物理的にがっつり熱くなるので
それを覆うガラス面に食材をこぼすと真っ黒に焦げますし、
調理後にガラス面をうっかり触れば火傷します。

ラジエントヒーターでは鍋の材質は選ばず、
ステンレス・ほうろう・アルミ・鉄・銅…
基本的には何でも使えます。

調理後には毎回柔らかい布と専用洗剤で拭いて、
ガラス面を綺麗に保っておく必要があります。
焦げがガラス面にこびり付いてしまったら
ヘラのような専用の掃除器具があるので、
それを使って削り落とします。

硬水ならでは

水道水はミネラル豊富な硬水です。
ゆえに、ちょっと水がはねるとそこが乾いて白い跡がついたり、
湯沸かし器の底やコーヒーメーカーなどに
白くて硬いざらざらしたものがこびり付いたりします。
お風呂場や洗面台の蛇口などでも目立ちます…。

定期的に、抗カルシウム洗剤で掃除してやる必要があります。
湯沸かし器には専用の抗カルシウム成分の入った洗剤もあります。
専用洗剤なしでは、まず落ちません!
日本にいると分からない、硬水ならではの悩みです。

ちなみに、この水道水をアイロンに入れて使ってはいけませんので、
きちんとスーパーでアイロン専用の水を買ってきましょう。

トイレ事情

ウォシュレットや温かい便座のトイレは皆無です。
これは一般家庭のみならず、空港やショッピングセンターでも同じです。
ルクセンブルクがという訳でもなく、欧米は大体そうです。
日本のトイレが恵まれすぎているだけです…。

なので、家でも便座に座るたびにお尻が冷たい!これが標準です。
いちいちお尻がヒヤリとするのが嫌な方は、
日本から便座カバーを調達しましょう。
こちらで入手できる便座カバーというと、デザイン目的の
妙にカラフルな柄のビニールのシールくらいしかなく、
布製で断熱&クッション性のあるものは皆無です。

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