DXi FM synthesizerは4オペレーター・8アルゴリズムのFM音源によるシンセサイザーでFMシンセサイザー部の他に、Unison Mode、GLIDE、フィルター、レコーダー、16ステップのループシーケンサーが搭載されている。シーケンサーモードではパフォーマンスパッドでのフィルターやディレイのリアルタイムでの操作が可能であり、リアルタイムでのパターンの切り替えや演奏も行える様に設計されている。
DXi FM synthesizerはFM音源の簡略化されたパラメーター構成などで手軽にFM音源での音色作りが出来る様に設計されているが、FM音源はシンセサイザーの初心者向きの音源ではなく、現在においても恐らく最も音色作りの難しいシンセサイザーの一つである為、このシンセサイザーを扱うにはそれなりの覚悟(音色作りに必要な時間と労力、経験など)が必要であろう。音色作りについては、FM音源は音色作りに凝るシンセサイザー・マニアの為のシンセサイザーと言っても良く、アナログタイプのシンセサイザーの様に、比較的簡単に良い音色が直ぐに出来る訳ではないので期待する音色を作る事が出来なかったとしてもこの点は理解されたい。
音色作りのパラメーターについては、YAMAHAのDXシリーズのFMシンセサイザーに有る様なKEYBOARD SCALING、LFO、MODULATION SENSIVITIY、DETUNE、OPERATOR OUT LEVEL、などのパラメーターは省略されているが、OPERATOR OUT LEVEはENVELOPE(エンベロープ)に統合されている様だ。
KEYBOARD SCALINGがパラメーターに無いので、DXi FM synthesizerで作られる音色は特に高音域で荒削りな感じの音色になる。前述の様にDXi FM synthesizerにはLFOが無いが、各オペレーターに設定可能なEG.LOOP機能を使う事によってLFOに似た様な効果を出す事も出来る(LFOにある様な波形の選択は出来ない)。
エディット画面でINFOをタップ、またはVoice List画面の矢印をタップして表示される「Voice Parameter:音色名」画面の「Copy to Clipboard」をタップすることでクリップボードにエディット画面に表示されている音色データがコピーされる。
音色データのペースト
エディット画面でINFOをタップ、またはVoice List画面の矢印をタップして表示される「Voice Parameter:音色名」画面の「Paste from Clipboard」をタップすることでクリップボードにコピーされた音色データが、エディット画面に表示されている音色の全てのパラメーターにコピーされる。