中世・近世ヨーロッパ史(だいたい西暦1155〜1857)の歴史の研究および考証(意見・情報交換、議論など)をする研究会のwikiです。歴史の情報共有の場として、あるいは、単なる情報交換の場として。歴史好きの方、お待ちしております。認証されれば誰でも編集可能です。

タグ検索で戦術12件見つかりました。

歩兵と騎兵、中世の陸戦戦術

中世の陸戦戦術と書きましたが、おおまかには古代を通して中世、近世に至るまでの陸戦という陸上で陸軍同士で行われる戦いではほぼ常勝パターンともいえる、フランキング(flanking)について紹介します。flankとは広げた翼のことですが、騎兵が陸上で行われる戦いにおいて、歩兵が隊列を組んで正面からぶつかり合うのに対し、その横から弧を描き覆い包むようにして素早く敵戦列の横あるいは弓弩兵の陣を急襲、挟撃するやり方のことです。横からの一撃、といえば正しいかもしれませんが、とにかく甲冑を着ることも多かった歩兵同士の正…

https://seesaawiki.jp/meha_method-ccpi/d/%ca%e2%ca... - 2023年06月08日更新

陣形と戦術

ダ)が連なって、敵に効果的な矢を浴びせる戦術は中世の戦いをまとめた書籍などには載っていますが、まぁ概ね言えるのは地方や文化によって戦い方は多少違い、風土や場所にあった戦い方をしていた、あるいは、適合した陣形を使っていた、ということだと思います。簡単にまとめると、集団で戦う以上陣形を組んで行ったほうが統率の面でも有意に戦える、ということ。もうひとつは、大人数を動員するのでやはり戦術運用上でも陣形を組んで戦わざるをえない、というのが実情ということになります。結論からいうと、中世の陸上の戦闘で陣形を組んで戦うの…

https://seesaawiki.jp/meha_method-ccpi/d/%bf%d8%b7... - 2017年11月23日更新

戦術的Tips-縦と横の動き

ついては随分書いてきたつもりですが、割と戦術・戦略ゲームでも使えて、どちらかといえば実戦的なTipsのようなものが欠けていたと思うので追加しておきます。基本的な、戦術の動きといっても中世近世の陸戦も現代のスポーツも同じで、戦線突破の稿で書いた戦線を突破すればゲームを展開できる、というセオリーに則るならば、とりあえず、戦いというかゲームで有利になるには戦線の突破のセオリーにもあるとおりまずは相手の戦線というか前線に楔を打ち込む動きをする、つまり相手の前線に割り込んで、相手側の戦線を分断する動きをするのです。…

https://seesaawiki.jp/meha_method-ccpi/d/%c0%ef%bd... - 2016年12月19日更新

戦線の突破とゲーム的展開の関係性-基本的な戦術

のためには常に相手よりも先に戦略を考えて戦術を打っておく必要がある、のです。先に戦術的手を打って動くには相手よりも戦略的に上回っていなければいけないのですが、それも地形など環境や状況を正確に分析、把握して情報的に優位に立っている必要があり、結局何かといえば、相手よりも詳しく細かく考えて先に動かなければならない、ということですから結局のところ戦いというものは先に手を打って、先に動いたほうの、勝ちなのです。かといって、じゃぁ先手を打っていれば負けることはないから何でも闇雲に先に動けばいいか、というとそうではな…

https://seesaawiki.jp/meha_method-ccpi/d/%c0%ef%c0... - 2016年10月18日更新

兵法概略

る、つまり状況に応じて、戦略的、あるいは戦術的に動くという点で臨機応変の概念とほぼ一緒のものである、ということなのです。ゲーム的選択性に全ての可能性がある、ということをこれまでもいくつか書いてきたかとは思うのですが、それ以上に、選択肢以上に今現在のある状況を観て、そこで判断して動く、というのはある意味ゲーム的極致であることはいうまでもありません。ゲーム“理論の”極致という意味ではゲーム理論というのは元々物事の選択性に対して最善の答えを数学的に導き出す、ことが目的なので、極致としてはあらゆる意味での万能の答…

https://seesaawiki.jp/meha_method-ccpi/d/%ca%bc%cb... - 2016年09月08日更新

収束と分散-密集陣形と集団戦術の差分

収束と分散-密集陣形と集団戦術、ということですが収束と分散とは何のことを言っているのかといえば古典時代や中世からにおける陸上での戦い、ギリシアなどのファランクス(密集陣形ですね)然りローマの集団戦術然り中世の特にヨーロッパにおけるラインフォーメーションはたまたイスラム勢力の独特な有象陣形(丸みを帯びた陣形など有機的な象(かたち)の戦陣のこと)などなど古代から中世の人たちはいろいろな歩兵戦術を編み出してきました。もちろん、それらは時代や時の変遷とともに姿形を変え変わっていくものなのですが、その中でもひとつ、…

https://seesaawiki.jp/meha_method-ccpi/d/%bc%fd%c2... - 2016年09月05日更新

ゲームは守りの象(かたち)が全て

面で戦略的な動きあるいはどう動くかという戦術面での技術が非常に要求されるもの、なのです。そんな中でも今日御紹介するのはそのゲームでの戦い方、というもので基本的にはゲームは守りが基本で、守りに始まって守りに終わる、というものだというのをまず再確認しておいていただきたいと思います。野球などの攻撃守備の入れ替えがはっきりしているゲームでは、なかなか直観で分かりづらいかもしれませんが、サッカーやアメフトならむしろ守りの陣形あるいは動きがその後のビルドアップというか攻撃への入れ替わり、組み立てに非常にスムーズに影響…

https://seesaawiki.jp/meha_method-ccpi/d/%a5%b2%a1... - 2016年07月17日更新

用兵と、用地

用兵と、用地ですが今回は兵法や軍略書における如何に兵を用い、いかなる場所で兵を動かすか、ということについてです。細かいことをいうとこれについては多少の議論の余地はあるかと思うのですが、今回のは孫子の兵法や西洋の軍略書などを一通り読んだ上での簡単な省察となります。ただ、これをゲーム理論的に分析すると、簡単なものほど真理が潜む、のである人物が分析した、用地と用兵についての一応の答えだと思って読んでいただければ幸いです。 さて、肝心の結論ですが、用兵とはまず、如何に兵を用いるか、であり用地とはいかなる場所で兵を…

https://seesaawiki.jp/meha_method-ccpi/d/%cd%d1%ca... - 2016年06月04日更新

僻地・隘路での待ち伏せとその防策

街道の正面から敵侵攻側主軍を止めにかかる戦術が考えられます。この場合は上手く街道と丘陵地帯の中間で侵攻側敵軍を止めることができれば、丘陵地帯あるいは裾野、麓に待ち伏せている伏勢で挟撃にできますから、わずかな差とはいえ侵攻側主軍を撃破できる可能性は比較的高まるとみてよいでしょう。反対に、侵攻側は進軍元から差し掛かる麓に伏勢を伏せておいても、守勢側に先に手を打たれてしまえば遅れを取る形になるわけですから、主軍が街道で待ち伏せされた場合の侵攻側の不利は覆らない、でしょう。この場合では、特にいかに仕掛けた策が明確…

https://seesaawiki.jp/meha_method-ccpi/d/%ca%c8%c3... - 2016年03月09日更新

二方面、多方面作戦とその運用

「掎角」の項でも説明した通りゲームやその戦術というものはだいたいその物の二面あるいは二つの頂点を取ってしまえば、大抵は簡単に決着が付く、ものであって ある程度敵との境界線が存在する場合にそのうちの二面か三面から這入って敵の領土に対して二面を取ってしまえば概ね決着が付く、ということなのです。例えばイスパニアとフランスが戦争するとして(16、17世紀の例で考えてくださいね)、イスパニア側に立ってフランスに侵攻するとします。地図を見ていただければ分かるかと思いますが、スペインとフランスの国境にはピレネー山脈があ…

https://seesaawiki.jp/meha_method-ccpi/d/%c6%f3%ca... - 2016年03月09日更新

戦術的思考と生存率

戦術的思考と生存率、ということですが戦術的思考とは、ここでは特にある一定の戦術に基づいた駆け引きのパターン、打ち手のバリエーションなどの戦術の幅のことを主に指しています。対して生存率とはここでは攻撃的ではなく主に戦闘における部隊の保全、戦線の維持、バランスを維持して戦うための戦術的思考、及びそれを用いて戦った際の実際の兵力などの減損率、あるいは生存率などを指しています。何が言いたいか、というと戦術的思考に基づいて戦いにおける戦術を判断する場合に、兵力の生存率をひとつ基準に考えるとほぼどんなケースでも万全に…

https://seesaawiki.jp/meha_method-ccpi/d/%c0%ef%bd... - 2016年02月22日更新

兵法とArt of war

兵法とArt of warと書きましたが、要は日本語と英語の違いがあるだけで両方とも兵法です。英語のArt of warはどちらかというと軍略、戦争の学問といった感じですが、大まかな訳ではどちらも兵法、または軍略です。日本というか東アジアでは古代中国の「孫子」が有名ですが、欧米でいうと近世のものではニッコロ・マキャヴェリのものや一番読んだ中では信用のおけるであろうアントニー・ヘンリ・デ・ジョミニ男爵のタイトルもそのまま、「Art of war」が主なものではないでしょうか。また、プルシアのクラウゼヴィッツ…

https://seesaawiki.jp/meha_method-ccpi/d/%ca%bc%cb... - 2016年02月06日更新

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